【若手パティシエの働き方Vol.13】目標を掲げれば何をすべきか見えてくる。「25歳で独立」を目指し、選択した神戸のパティスリー就職

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※この記事は2020年7月上旬に行った取材を元に制作しております。

就活を本格的に始める学生の皆さんを応援するシリーズ企画第13回目。神戸・元町の線路沿いの一角に佇む『パティスリーアキト』で働く2年目のパティシエ・藤田さんに、就職のこと、今の仕事についてをインタビューしました。

これから就活をする専門学生さん、そしてパティシエを目指す方、先輩たちの言葉をヒントに自分が目指す道を考えてみてください。

今回話を聞いた先輩パティシエ

藤田 和礼さん(23歳・2年目)
エコール辻 フランス校留学コース 卒業。
2019年にパティスリーアキト(兵庫県)入社。

「3年で辞めます」と宣言して就職。
目標から逆算して選択した神戸のパティスリー。

──藤田さんは北海道出身なんですよね。北海道から出て、神戸のお店で働くことになった経緯を教えてもらえますか?

僕、中学生の時にパティシエになろうと決めて、高校も「調理製菓コース」がある専門高校に通ったんです。専門学校へ進学したのは、さらに実践的な勉強がしたいと思ったからなんですけど、その時から「25歳で独立しよう」と決めていました。自分が思い描いているようなお店を探した結果、『パティスリーアキト』にたどり着いたんです。

──具体的には、どんなお店を思い描いていたんでしょう?

デセールのコースを提供するようなお店です。だから、はじめはレストランやホテルがいいのかな、と考えて色んな企業説明会にも参加しました。でもピンとくるものがなくて。調べていくとデセールは製菓の基礎技術さえきちんと身に付けば、応用できるものだと知りました。じゃあ、お菓子作りの原点からしっかり学べるパティスリーで働こう、と。

──パティスリーにも色んなお店がありますよね。『パティスリーアキト』に惹かれたのはなぜですか?

当初は東京の店で働こうかと考えていて、いろんなお店を見て回りました。東京は綺麗で、おしゃれで、ケーキのクオリティも憧れるようなお店ばかり…でも、僕がイメージする「人との関わり方」という部分では、少し違っていて。そんな時、学校の先生が『パティスリーアキト』を紹介してくれました。

ちょうどその時百貨店でフェアをする時期で、研修がてらお手伝いをさせてもらいました。研修を通じて、シェフ(田中オーナー)が百貨店さんやスタッフさんなど、人の繋がりをすごく大事にされていることが分かってきて、自分が思い描いていた姿とリンクしたんです。『パティスリーアキト』なら人との関わり方や関係性の作り方を学び、人脈を広げられるんじゃないかと思いました。あと、厨房から売り場が見えるところも好きです。

──なるほど。25歳で独立、というのは理由があるんでしょうか?

若いからこそできることがある、と信じていて。雇われている期間と自分の腕一本で生きていく期間、同じ5年間を過ごすならどっちの方が経験値が上がるか考えたら、後者なんじゃないかと僕は考えています。じゃあいずれ独立するなら、早い方がいいなと思いました。生意気と思われるかもしれないですけど…(笑)。シェフにも「3年で辞めます」と宣言して入社しています。

──すごい…具体的に人生設計されてるんですね!

目標があると、この店で何を学ぶべきか、何をするべきかがより明確になるんです。シェフは僕の気持ちに応えてくださって、どんどん責任ある仕事を任せてくれます。僕も目標に近づいている実感があるし、すごく楽しいです。

若手だけで現場を回す。
責任とやりがいを感じる幅広い仕事。

──藤田さんは入社2年目ですよね。今のお仕事について教えてください。

たぶん、一般的な「2年目」とかなりギャップがあると思うんですけど…僕がしているのは、生菓子と焼き菓子全般の製造と、製造スケジュールの管理です。1週間分の製造量を決めたりとか…簡単に言えば「現場を回す」仕事ですね。あと、先ほど話した百貨店で出店するフェアの段取りを決めたり、店舗分の製造量とを調整したり…色々です。

──えっ、2年目ですよね…?役割としてはちょっと重くないでしょうか?

僕の性格なんですけど、追い込まれれば追い込まれるほど燃えるんですよ(笑)。めちゃくちゃやる気でます!もちろん仕事で迷うことがあれば、シェフに相談しながら進めてます。

──田中シェフは厨房に立つんですか?

数年前までそうだったらしいんですけど、今は少なくなりました。人員が揃ってきてるのもあり、シェフは新商品の考案、既存商品のブラッシュアップ、あと販路開拓やイベント出店といったオーナー業務でお店の外を飛び回っています。店舗は僕らに任せてもらってます!信頼を置かれているように感じられて、モチベーションになります。

──基本はシェフ抜きで店舗を回すんですね。チームワーク、という部分で職場の雰囲気について教えてください。

製造が3名、販売が2名、あとバイトさんが3名いて。この店は「生菓子・焼菓子」「ジャム」「販売」の3つにそれぞれ責任者がいる、というシンプルな体制です。みんな22歳とか、僕と同年代ばかりです。長い間修行してきたような職人はいないけど、年が近いから競争意識はあるかもしれません(笑)。切磋琢磨するような感じですね。

──ありがとうございます!最後に、今就活中の方にアドバイスやメッセージをお願いします。

就職する店を決めることも大事だと思いますが、僕としては「その次、どうするか」も考えるといいと思います。先を考えたら、逆算で今どんなお店に就職するか、何を学ぶかが見えてくるはずです!学びたいことが分かれば、自分も仕事がしやすいですし、またオーナーにも伝わっていれば仕事を振ってくれると思います。自分の就職のことなので、この機会を大事にしてください。

パティスリーアキトも参加する「オンライン合同企業説明会」開催!

7月26日(日)〜28日(火)の3日間、兵庫県洋菓子協会が主催する「オンライン合同企業説明会」が開催されます。

今回ご紹介した『パティスリーアキト』も参加しますので、直接話を聞いてみてくださいね。

↓イベント詳細・参加申込はこちらから↓

※上記イベントは終了致しました。

パティスリーアキトの求人情報(2021新卒)はこちら

パティシエ→→→https://www.patissient.com/job/306274/

written by

あかざしょうこ

1984年生まれ。PATISSIENTの編集ライター。「人生の教科書は人」をモットーに、聞いたり書いたりしています。

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