※この記事は2020年7月上旬に行った取材を元に制作しております。
就活を本格的に始める学生の皆さんを応援するシリーズ企画第12回目。1989年、神戸市・筑紫が丘にオープンした地元の人気店『六甲菓子工房 ボンポアン』に、2018年に入社した3年目パティシエ・村上さんからお話を聞きました。
これから就活をする専門学生さん、そしてパティシエを目指す方、先輩たちの言葉をヒントに自分が目指す道を考えてみてください。
今回話を聞いた先輩パティシエ
村上 史弥（むらかみ ふみや）さん（22歳・3年目）
神戸製菓専門学校 卒業。
2018年にボンポアンに入社。
お菓子作りが好きな僕にとって、
1年目から任せてもらえる環境は魅力だった。
──村上さんは入社して3年目とのことですが、現在ボンポアンでどんなお仕事をしていますか？
パティシエなので、製造全般です。ドーナツやクッキーなどの焼き菓子、生ケーキのスポンジ生成、生菓子の飾り付けなどもしています。僕は幼い頃から料理をするのが好きで、いずれは食品関係の仕事に就くと決めていました。中でもお菓子作りが好きだったので、パティシエを目指そうと思ったんです。
──いいですね！入社1年目は下積みとかされていたんですか？
いいえ。ここがボンポアンの魅力なんですが、ボンポアンに下積み期間はありません。研修として、先輩方に丁寧に教えてもらうことはありますが、基本は1年目から製造にがっつり携わることができます。同じ専門卒業生で違うパティスリーに就職した友達に聞くと、入社1年目は先輩の補助として『フルーツのカットや、洗い物などをメインにする』ところもあるようですが、ボンポアンはそうではありません。
──なるほど。1年目から責任重大ですね…！
たしかに責任感は伴いますが、ケーキを作っていると様々な喜びや気づきがあります。たとえば、うちは工房からお客様の姿が見えることがありますが、ケーキを買って嬉しそうなお客様を見るのは、やはり嬉しいです。あとはケーキの生地作りを進めていく中で、どんどん形が出来上がっていくのを見るのは、やっぱり楽しいです。「あの時の作業がここにつながっているのか」など、パティシエにとって大切な気づきを、1年目から実感できるのがボンポアンの魅力だと思います。
──素敵です。村上さんは専門学校でも色々学ばれてたかと思いますが、学校と職場の違いはありますか？
違いというか、ギャップかもしれませんが「現場でたくさんする作業は、学校ではあまり習わなかったな」という印象です。例えば、クリスマスシーズンになると、たくさんナッペをしますし、お誕生日ケーキなんかのメッセージプレートは、年間を通してよく書きます。だけど僕が学生だったころは、そこまでナッペやプレート作成はしなかったように思います。学校で教えてもらったことは、もちろん役に立っていますが、習わなかった作業も職場では積極的にやっていく必要があることが、一番の違いですかね。
──ボンポアンのどんなところが好きですか？
1年目から色々と任せてもらえるところと、地元のお客様や常連さまでいつも賑わっているところです。人気店で働くことは自分の自信にも繋がりますし、お客様と接する機会も多くなります。たまに売り場を通ったりするときに、「ここのケーキ美味しいわ」って話しかけてもらえたりすると、すごく嬉しくなります。
──素敵なエピソードです！さいごに、現在就活中の方にメッセージをお願いします！
就職活動がはじまると感じると思いますが、ホテル業界は募集時期がパティスリーよりも少し早いんです。ホテルへの就職を考えてなくても、ひとつ経験としてインターンシップを受けて見るのは良いと思います。そのあと、少し遅れてパティスリーの募集がスタートしますが、その際の就職活動（インターンシップ）にも、本腰を入れやすくなります。ホテル業界を知るキッカケにもなりますしね。
つまり、とにかくたくさんインターンシップに参加すること。実際に現場に行ってみて、「いいな」と思えたところに入社を決めるのが、失敗しないコツだと思います！
──ありがとうございました！
ボンポアンも参加する「オンライン合同企業説明会」開催！
7月26日（日）〜28日（火）の3日間、兵庫県洋菓子協会が主催する「オンライン合同企業説明会」が開催されます。
今回ご紹介した『ボンポアン』も参加しますので、直接話を聞いてみてくださいね。
↓イベント詳細・参加申込はこちらから↓
※上記イベントは終了致しました。
