パティシエに向いている人 4つの適性

小学生女子の「なりたい職業」第一位に選ばれるパティシエ。
華やかで夢のあるイメージが強いですが、実際は「働いてみてギャップがあった」という人も。

ここでは筆者のパティシエとしての実体験を元に、パティシエに向いている人、向いていない人の特徴を解説します。
適性をつける方法もご紹介するので、パティシエの仕事に興味がある方はぜひ参考にしてくださいね。

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パティシエには適性がある

パティシエの仕事に憧れる人は多いですが、実際なるには向き不向きがあります。
職業としてのパティシエに向いているかどうかは、ただ手先が器用かといった技術面の問題だけではありません。

商品開発のアイデアや仕上げのセンス、作業をこなせる体力など、さまざまな面で適性が必要です。
パティシエの仕事に興味がある方は、自分の適性を一度チェックしてみましょう。

パティシエに向いてる人の特徴

パティシエに向いている人の特徴をまとめました。
当てはまる項目がいくつあるかチェックしてみてくださいね。

お菓子、お菓子作りが好き

パティシエに向いている人の第一条件は、まず「お菓子が好き」の一言に尽きます。
当たり前のようですが、ただ甘い物を食べるのが好きといった漠然とした「好き」ではありません。

活躍しているパティシエほど、お菓子への思い入れやパティシエを目指したきっかけなど、具体的なエピソードを語れるほどの情熱を持っています。

お菓子を好きな気持ちがあればこそ、厳しい環境でも向上心を持ち続け、夢へ向かって前向きに取り組むことができるのではないでしょうか。

毎日コツコツと、当たり前を普通にできる

「砂糖多いけど、まぁいいか」「焼き時間足りないけど、まぁいいか」「器具の洗浄、適当でいいか」といった油断が許されないのがパティシエです。

食べ物を扱う仕事である以上、自己判断による「まぁいいか」は絶対にあってはなりません。
もし商品に食中毒が発生してしまったら、取り返しのつかない事態になることも。

また洋菓子製造の技術は、一朝一夕で覚えられるものではなく、繰り返し練習して身につく専門性の高いスキルです。

時間がかかっても地道でも、一つ一つの仕事の意味を考え向きあうことが、成長への近道になります。

体力・気力があってタフ

パティシエは基本的に体力仕事。
早朝から仕込みや補充に追われ、1日があっという間に過ぎます。

クリスマスなど繁忙期は1週間以上休めなかったり、睡眠時間がなかなか取れなかったりすることも。
立ち仕事がメインで、毎日数十kgもの原料を持ち運ぶこともあり、体力がないとこなせません。
小麦や卵に触れる事が多いため、アレルギー耐性も確認しておくといいでしょう。

美的センスがある、磨き続けられる

ただ美味しいお菓子を作るのではなく、商品のビジュアルを美しく仕上げるのもパティシエの腕の見せ所ですよね。
特に商品開発から携わる場合、美的センスがあることは大きな強みになります。

現時点では突出した美的センスがないという人も、巷の美しいお菓子から学ぶことはできるはず。
お客様がお菓子を目にしたときの感動を思い浮かべながら、見た目の美しさも追及していきましょう。

研究熱心、向上心がある

より良いお菓子を目指して研究することが楽しいと思える人は、パティシエに向いています。

小麦粉を10g増やしたらどんな食感になる?違う産地のチョコレートだとどう風味が変わる? 好奇心旺盛で自ら新しい発見ができる人は、成長スピードが格段に速いです。

おもてなしの心がある

パティシエの作るお菓子は、お客様にとっても大切なギフトや自分へのご褒美など、特別な位置づけになることが多いもの。
「どうすればお客様にもっと喜んでもらえるだろう」という視点を持てる人は、パティシエに向いていると言えます。

手先の器用さやセンスに自信がなくても、スキルは後から身につけることも可能です。
お菓子を通じて「お客様を笑顔にしたい」という想いこそ、パティシエの本質と言えるでしょう。

パティシエに向いていない人の特徴

パティシエに向いていない人の特徴をまとめました。
当てはまっていても不可能な訳ではないので、パティシエになりたい理由と合わせて参考にしてください。

お菓子は好きだけど作るのは面倒

「お菓子が好き」と「お菓子作りが好き」は似て非なるものです。
パティシエは毎日大量のお菓子を作るため作業量も多く、工程が苦手な人にとってはキツく感じてしまうかもしれません。

例えばお菓子の食べ歩きが好きなら、SNSなどを活用して趣味として紹介するのもいいでしょう
またお店やパッケージの雰囲気がすきなら、販売職として挑戦する方が向いている可能性もあります。

地味な作業はしたくない

パティシエの仕事は裏方で、常に精密な作業が求められます。
お菓子は計量や温度管理一つが違っても、仕上がりが全く変わってしまうほど繊細です。

例えば焼き場は、熱いオーブンの近くで作業するため汗だくになることも多く、火傷やあざは日常茶飯事。
そんな厳しい環境下でも、商品を完璧に仕上げることに意識を注ぐ、地道な努力が必要なのです。

もし華やかなパティスリーで美しい商品を仕上げるイメージが先行しているなら、作業として続けられるか改めて考えてみましょう。

自分のペースを優先したい

お菓子作りが好きな人でも、自分のペースで取り組みたいなら仕事としては向かないかもしれません。
パティシエは大量のお菓子をレシピ通り忠実に、周りと連携しながら進めていくことが求められます。

またプロなので技術レベルを磨き続ける必要があり、商品として高いクオリティが常に求められます。
趣味のお菓子作りの延長線上として考えていると、仕事とのギャップに悩むことになるでしょう。

パティシエの適性を磨くには

パティシエの仕事を目指す上で、適性を磨く方法は3つです。

お菓子の基礎知識を学ぶ

まずはお菓子について知識をつけることで、製造の視線を深めることが大切です。

アンテナを広く張っておく

パティシエを目指すなら、お菓子以外のことにも好奇心旺盛でいることが大切です。
美術館へ絵画を鑑賞しに行く、海外旅行へ行って土地の風景や食べ物を目で見て、肌で、舌で感じる、普段読まないような雑誌や本を読むことなども、感性を磨くことに繋がります。

幅広いことにアンテナを張り、充実した生活を送ることが、パティシエとしても人間としても、成長し続けることにつながるのではないでしょうか。

コツコツお菓子作りを練習する

パティシエの夢に近づくには、やはり地道な練習を繰り返すことが一番です。
技術を磨くことはもちろん、試行錯誤を繰り返すことでセンスや繊細な感覚が身につくようになります。

パティシエの仕事を目指す人へ

パティシエになるには、技術面以外にも向き不向きがあります。
ただし適性は後から身につけられるものも多く、絶対に必要なのは「夢への情熱」だけです。

パティシエの労働環境は楽とは言えませんが、仕事を通じて得られる喜びは何物にも代えられません。

もしパティシエを目指したいと感じたなら、未経験から入れる職場へ現場見学に行ってみるのもおすすめです。
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パティシエの現場をリアルに想像してもらえる求人情報をたくさん掲載しているので、ぜひ一度覗いてみてくださいね。

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