【若手スタッフの働き方Vol.14】東北の高校を卒業後、関西で就職。販売からスタートするパティシエのキャリアと働きたいお店の見つけ方

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※この記事は2020年7月上旬に行った取材を元に制作しております。

就活シーズンのスタートに伴い、学生の皆さんを応援するべくスタートしたシリーズ企画。第14回目は、大阪市住吉区と松原市に計3店舗を構える街の洋菓子店『フローレンス』あびこ本店にお邪魔しました。 今回は、高校卒業後、2020年春からパティシエの世界に飛び込んだ鳥羽さんにインタビュー。

これから就活をする専門学生さん、そしてパティシエを目指す方、先輩たちの言葉をヒントに自分が目指す道を考えてみてください。

今回話を聞いた先輩

鳥羽美慧さん(18歳)
新潟県立高校の普通科を卒業。
2020年4月、株式会社フローレンス(大阪府)へ入社、あびこ本店に配属。

パティシエになるための「販売スタート」も、自分にとってプラスの経験

──鳥羽さんはこの春にフローレンスに入社して、今4ヶ月目なんですね。担当している仕事についておしえてください。

パティシエ希望で入社したのですが、私は高卒なのでまず全体の流れを理解してほしい、とのことで販売の仕事からスタートでした。今は販売の仕事を中心に、たまにフルーツのカットや仕上げなど、製造補助もさせてもらっています。

──街のパティスリーだと「まずは販売から」というお店もありますが、入社前に販売スタートだと聞いたとき、どう思いましたか?

確かに私はパティシエになるために就職活動をしていました。このお店のパティシエが作っているのはどんなケーキなのかを理解するとか、作ったケーキがどんな風に売れてどんなお客様に届くのか、作り手として知っておくのは必要な経験だと思いました。

もちろん早くいろんなお菓子を触りたい気持ちもありますけど、販売が苦だと感じたことはありません。お客様の笑顔が見れるし、接客の仕事のなかで「どうやったらもっとうまくいくだろう?」と考える楽しさもあります。わからないことは先輩方が丁寧に教えてくれるので、とても心強いです。

──前向きで、とても素敵な考え方ですね。仕事で苦労するのはどんなことですか?

お菓子を作る作業が特にそうなんですが、フルーツカットやパイピングにしても「上手にする」ということは、自分が思っているより難しいなと。実際に触ってみると、仕事としてこなすことの大変さを思い知らされることがよくあります。もっといろんな視点でお菓子作りという仕事と向き合わないといけないなと思っています。

──今は販売の仕事が中心とのことですが、練習などの時間はとってもらえるんですか?

はい。自分から練習させてくださいという時もあります。たまに、練習させてくださいと言った時に、新しい仕事をおしえてもらえることがあって。その度に、とても嬉しい気持ちになります。

──自発的に行動にすることは大事ですね。これからどんどん、できる仕事を増やしていけるといいですね!

そうですね。あとは正直、コミュニケーションをとるのがあまり上手い方ではなくて…。このお店にはシェフ含めて30人くらいのスタッフがいて、社員さん・パートさん、年代も幅広いですが、みなさんにすごく支えられているなと思っています。自分の苦手と向き合いながら、早くいろんなことをできるようになりたいです!

ネットを使ってとにかく情報収集。自分が魅かれるお店を探した

▲フローレンス・村嶋シェフ(左)と鳥羽さん

──鳥羽さんは高校卒業後すぐに就職されたとのことですが、専門学校にいこうと思わなかったんですか?

専門のオープンキャンパスにも行ったんですが、とにかく「同世代よりはやく現場に入りたい」と思ったので、すぐに就職する道を選びました。普通科でしたし、同じ道を目指している人はいなかったんですけど、パティシエになるのは小学生の頃からの夢で。

──地元新潟を出て、関東でもなく関西のお店を選んだのはなぜでしょう?

気軽に足を運べるわけではないので、日頃から食べログや洋菓子店のホームページ、SNSなどでとにかくたくさん情報収集していました。それで、本当になんとなくなんですけど、関東より関西の方が”地元に愛されてる”感じが強いなあと思ったんです。それで、大阪や京都を中心に、お店を探しました。

──求人を探すというよりは、自分が魅かれるお店に求人があるかを探したんですね。

ネットでいいなと思ったお店をリストアップしたんですけど、ほとんどのところが説明会もなければ、求人募集もなくて。次は求人サイトから、自分の魅かれるお店をさがしました。フローレンスは、パティシエントで見つけました(笑)

──なんと!そうだったんですね。

そのときは応募はしなかったんですが、求人を読んで魅かれたので、実際母と一緒に関西にリサーチに来た時にお店にきて、高卒で雇ってもらえるか聞きました。それでいろいろとお店でお話をする時間をもらえたんです。

──いきなりお店に直接!すごい行動力ですね。フローレンスで働きたい!と思った決め手はなんだったんでしょうか?

高卒の私でも快く受け入れてくれたことと、実際話を聞いてみて、自分にとって良い経験ができそうだと感じたことでしょうか。あとは、シェフの気さくさやスタッフさんの温かさ、お店の雰囲気、お菓子の美味しさ。トータルして「素敵なお店だな」と思いました。
パティシエとしてはまだまだこれからですが、今後もこのお店で頑張っていきたいです。

──ありがとうございます。最後に、今就活中の方にメッセージをお願いします!

私は高卒ですが、個人店は高卒でも大丈夫というところもわりとありました。たくさん情報収集をして、ここなら自分が成長できそうだと思えるような、心魅かれるお店と出会って欲しいなと思います。

フローレンスも参加する
「オンライン合同企業説明会」開催!

7月26日(日)〜28日(火)の3日間、兵庫県洋菓子協会が主催する「オンライン合同企業説明会」が開催されます。

今回ご紹介した『フローレンス』も参加しますので、直接話を聞いてみてくださいね。

↓イベント詳細・参加申込はこちらから↓

※上記イベントは終了致しました。

フローレンスの求人情報(2021新卒)はこちら

パティシエ→→→https://www.patissient.com/job/199752

written by

森野みどり

PATISSIENTのライター。パティシエ経験者。

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