パティスリーを開業するのに何に費用がかかるのか!?

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パティシエを目指す若者にとってのひとつの目標が自分のパティスリーをオープンさせることではないでしょうか。 理想のお店を実現するためには技術を磨くことはもちろん、資金面でもしっかりと準備をすることが必要になります。 パティスリーを開業するためにかかる費用は店舗の規模や形態によって変わりますが、その内訳にはどんな項目があるのかを知っておきましょう。

店舗にかかる費用・ハード面

●物件取得費

店舗を構えるにあたって最も大きな金額となるのが物件取得費です。 ・建物ごと新しく建てる ・スケルトン状態の物件の内装を工事する ・居抜き物件を借りる など物件のタイプは様々です。 住居と同じように保証金や不動産仲介手数料、火災保険といった費用も必須です。

●内装工事費

使いやすい厨房とお客さんが快適に買い物をできる店舗エリアを実現するための内装工事にかかる費用です。 電気工事や配管工事が必要となる場合も。

設備費

パティスリーにはオーブンや作業台・器具などの厨房機材、ショーケース、看板といった様々な設備が必要です。リースを利用する、中古機材を購入するなど工夫することで費用を抑えることが可能です。

店舗にかかる費用・ソフト面

●広告宣伝費

オープンするパティスリーを広く知ってもらうためには広告が必要です。 現在はホームページを作っているお店がほとんど。その制作費用やチラシ作成費用などは初期投資として用意しておきましょう。

●ロゴ・デザイン費

見落としがちな費用のひとつがロゴやデザインにかかる費用です。 お店のイメージを大きく左右するロゴやお客さんに手渡す袋(ショッパー)のデザインは納得いくものを作ることでパティシエのモチベーションにもつながります。

●その他

カフェを併設する場合のテーブルや食器などの調度品、スタッフの制服、照明、事務用品、電話機、レジ、包装など。

運転資金

●人件費

パティシエや接客スタッフを雇う場合には人件費がかかります。 オープン後の当面の人件費は初期費用として先に用意しておくようにしましょう。 給与に関わる税金や保険、年金などについてもしっかりと対応が必要を。

●材料費

小麦粉や卵、牛乳など仕入れにかかる費用です。 材料にこだわる場合には取り扱う業者が限られる場合も。

●その他運営費

光熱費やクリーニング代、雑費など毎月様々なことに費用がかかります。 オープンしてしばらくの運営費は賄えるように準備しておきましょう。

開業は計画的に

お金をかければかけるだけ豪華で完成度の高いお店ができるのは当然ですが、長く愛されるパティスリーに必ずなれるかというとそうとは限りません。 少ない資金でも手作りの良さを生かして成功するお店もたくさんあります。 作りたいお店のイメージが固まり、具体的にどのくらいの費用がかかるかをイメージするには、やはりどの項目に費用が必要か確認することが大切です。 開業が見えてくるとつい気持ちが先行してしまいそうになりますが、ひとつずつ着実に計画を進めることが大切です。
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