【若手スタッフの働き方Vol.04】老舗ベーカリー企業・パン工場で働く20代が思う「働きやすさ」とは?

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※この記事は2020年6月下旬に行った取材を元に制作しております。

就活を本格的に始める学生の皆さんを応援するシリーズ企画第4回目。今回は、神戸で70年以上の歴史を刻む老舗ベーカリー『イスズベーカリー』にお邪魔し、入社2年目の若きパン職人たちにお話を聞いてきました。

これから就活をする専門学生さん、そしてパン職人を目指す方、先輩たちの言葉をヒントに自分が目指す道を考えてみてください。

今回話を聞いた先輩

江島 優花さん(21歳・2年目)
神戸製菓専門学校 製パン本科 卒業。
2020年に株式会社イスズベーカリー(兵庫県)入社。

加藤 佑実さん(21歳・2年目)
神戸製菓専門学校 製パン本科 卒業。
2020年に株式会社イスズベーカリー(兵庫県)入社。

学校では分からなかった
「チームワークの大切さ」を学びました!

──おふたりとも入社2年目とのことで、専門学校時代からの同期なんですね。今担当している業務について教えてください。

 江島さん

私は1年目に焼成前にトッピングなどをする「窯仕上げ」、2年目からは「窯」を担当しています。

 加藤さん

私は1年目にデニッシュ系の生地をつくる「リバース」、2年目に入ってからは「窯仕上げ」を担当しています。

 江島さん

窯を担当するようになって、すっごい頭を使うようになりました(笑)。「これを焼いている間に、これをやって…あれが終わったらそれを焼いて…」って。仕事を時間通りに終わらせるために、窯と自分の段取りを考えて動かすようにしてるんですけど、これが難しくて…まだまだ勉強中です。

 加藤さん

私はスピードが課題かな、って自分で感じています。ポジションに分かれて製造しているので、私のところで滞ってしまうとどんどん後工程に影響が出てきてしまう…。とにかく早く手を動かすことが目標です。先輩はもっと早いんで、追いつけるようになりたい!

──イスズベーカリーでの製造のポジションを教えてください。

 江島さん

工場は「フランス」「リバース」「仕込み」「包餡」「窯」「窯仕上げ」が担当制で、あと「分割」は手が空いている人で集まって手分けする、という感じです。入社してすぐは「分割」に入って、先輩の作業をサポートしながら全体の流れを覚えます。各ポジションに誰かしら先輩はいてくれるので、分からないことはすぐ聞いて進めています。

 加藤さん

入社前に研修があって、私たちはその時に「たぶんここの担当になる予定」って感じで、自分のポジションを伝えられました。それと、本社工場のほかにも三宮周辺に支店があって、店舗の中にも製造スタッフがいますね。

──入社してからの失敗談、聞かせてもらっていいですか?

 江島さん

私は…すごい初歩的で恥ずかしいんですけど、遅刻ですね(笑)。

 加藤さん

(笑)

 江島さん

元々、朝起きるのがすごい苦手で。パン製造の仕事は朝早いんで、働く前から親にも心配されてたんです。先輩にもずいぶんご迷惑をかけてしまって(笑)。今はだいぶ成長して、慣れてきました。

 加藤さん

私の失敗は「作りすぎ」ですね。作る量は日によって違うんですけど、その数を確認しないまま同じ量を作ってしまって、その日の予定生産数の倍の在庫ができてしまった…みたいなことはありました。完全に確認不足で、大反省です。

──学校でのパン製造と、イスズベーカリーでのパン製造、大きく違うことってありますか?

 江島さん

学校では一から生地作り、捏ねて分割して焼いて…みたいに、すべて自分で作っていたので、焼きあがるパンにもっと愛着があった気がします(笑)。今はそれぞれの担当があって、自分の仕事としてキッチリこなしていく、という感覚です。

 加藤さん

そうやね(笑)。でも作らないといけない量が本当に全然違うから、分担して作っていく大切さを学びました!パン製造は本社工場で12〜13人くらいなんですけど、この人数でないと絶対作りきれません。私が感じたのは、「仕事ってチームワークが大事」ってことですね。

インターンでしか分からない「職場の雰囲気」。
イスズベーカリーは若い先輩が多かった!

──おふたりの就活について教えてください。

 加藤さん

6月くらいから、色んな会社の説明会や会社訪問を始めたと思います。でも、話だけ聞いても全然ピンと来なくって(笑)。

 江島さん

そうそう(笑)。やってみないと分からないねって話して。で、インターンやってくれるところにとりあえず行ってみようって、イスズベーカリーにインターンを申し込みました。

 加藤さん

その時、回った会社の中ではイスズベーカリーくらいしかインターンの受付をしてなかったんです。4日くらいだったと思うんですけどインターンで通ってみて、ふたりでそのまま選考を受けることにしました。

──実際、働いてみて「いいな」と思ったポイントって何ですか?

 江島さん

私は当初、個人ベーカリーを希望していたんですけど、イスズベーカリーで働いてみて人数が多い職場もいいなぁと思いました。色んなタイプの人と関わるのは楽しいなって。逆に人数が少なすぎると、人間関係で悩んだ時に精神的にストレスになってたかもしれないです。なので、今の職場は自分には合ってるように思います。

 加藤さん

私もです。製造の先輩は20代ばかりで話しやすくて、働きやすい感じがしました。職人の縦社会、みたいなものを想像してたんですけど全然そんなことはないです。学校からの友達(江島さん)もいるし、一緒に頑張れるので安心してます。

 江島さん

仕事中でも、結構気軽に世間話して、笑ったりできるような雰囲気だよね。インターンに行かないと分からなかったことなので、すごくいい機会だったなと思います。

──今のおふたりの目標は何ですか?

 江島さん

頼れる先輩になりたいです!それと、先輩に少しでも追いつくこと。

 加藤さん

私は色んなポジションを回って、色んなパンを作れるようになることです!

──ありがとうございました!最後に、イスズベーカリーの自慢ポイントを教えてください。

 江島さん

パンが美味しいです!それと、ずっと言ってますけど、社員のみなさんが面白い人が多いというか(笑)、いい人ばかりです。

 加藤さん

今は覚えることが多くて必死なので、「仕事の中でこれが楽しいです!」って言い切れないんですけど(笑)、私も職場は過ごしやすくて好きです!入社してすぐにそう思えたので、そこが自慢です。興味があれば、ぜひインターンで確かめてほしいなって思います。

イスズベーカリーも参加する「オンライン合同企業説明会」開催!

7月26日(日)〜28日(火)の3日間、兵庫県洋菓子協会が主催する「オンライン合同企業説明会」が開催されます。

今回ご紹介した『イスズベーカリー』も参加しますので、直接話を聞いてみてくださいね。

↓イベント詳細・参加申込はこちらから↓

※上記イベントは終了致しました。

イスズベーカリーの求人情報はこちら

https://www.patissient.com/job/383496/

written by

あかざしょうこ

1984年生まれ。PATISSIENTの編集ライター。「人生の教科書は人」をモットーに、聞いたり書いたりしています。

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