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数年パティシエを続けてきた人が「パティシエを辞めたい」と思ったときに考えたいこと


パティシエント編集部ライターの森野です。
私は元パティシエで、個人店や企業を転々としながら人間関係や将来について悩み、6年弱で業界から離れる選択をしました。 この記事を開いたあなたも、しんどい・辛い気持ちを抱えていたり、今すぐ逃げ出したいくらい「パティシエを辞めたい」と考えているかもしれません。

パティシエは1年以内に7割、10年経つと9割以上の人が辞めてしまうと言われている、離職率の高い職業です。実際に私の友人・知人の周りでも、「続いている」という話を聞くことはもうほとんどありません。それくらい「辞める」という選択をする人は多いのです。

この記事では、実際に業界から離れた筆者の観点や知人友人の元パティシエたちの話、パティシエントに転職相談に訪れる求職者さんの声をもとに「パティシエを辞めたいと思ったときにまず考えた方がいいこと」をまとめています。

もしあなたがパティシエを辞めようかと悩んでいるのであれば、ぜひ最後まで読んでみてください。

多くの人が「パティシエを辞める」選択をする理由

一番多い理由は「ずっと続けていけない」から

そもそも、業界を離れる人たちは、どんな理由でパティシエを辞めていくのでしょうか。

よく挙げられるのは「長時間労働が辛くなってきた」「給料が上がらない」などの待遇面、そこから派生したともいえる「身体を壊した」といった体調不良、そして「人間関係」など。酷い場合は暴力や非道なハラスメントに心と身体を傷つけられ、退職せざるを得なくなることもあります。

また、男性なら「これから家庭を支えていくために、もっと給料が必要だ」、女性なら「結婚・出産のことを考えると、ずっと現場は厳しい」と考えることもあるでしょう。

パティシエの労働環境が厳しいのは業界内では周知の事実ですが、いろいろな不安や不満が積み重なり「この労働環境、この業界でずっと続けていくのは厳しい」と感じて退職を考え始める人が多いのです。

「なかなか辞められなかった」人も

「引き止められて辞められず、なんとなく今日まで来てしまった」
「しんどい辞めたいと思いながらその環境から抜け出す気力がなかった」

といったように、「辞めたいと思いながらも、なかなか辞められなかった」という人も少なくありません。

また、しんどい思いを抱えながらも「迷惑がかかる」「専門学校の高い学費を払ったのに」「家族が応援してくれているのに」「地方から出てきたのに」といった理由で退職に踏み出せないことも。

なかなか辞められない状態が続いた結果、ある日ふと思い立って会社へ交渉をしたり退職届けを出したりする人もいれば、結局だらだらと続けた結果、数年経ってまた「辞めるかどうか」を悩み出す人もいます。

「辞める」は立派な選択肢

パティシエを辞めたいと思う理由は人それぞれですが、周りから「根性がない」「辞めたって大変なだけ」「それは逃げだ」なんて言葉をぶつけられたり、自分で自分を責めてしまうこともあるかもしれません。

しかし、ひとついえるのは、「辞める」ことは立派な選択肢であり、決して悪ではないということです。

匿名2択アンケート「パティシエ世論BOX」では、「正直、パティシエを辞めたいと思ったことがある?」という疑問に対して7割以上の方が「ある」と回答しています。(※2020年3月時点)

現在パティシエを続けている人の中にも「ある」にこれだけの回答が集まるくらいですから、厳しい環境のなかで「辛い、辞めたい」と思うことは、決して不自然なことではないともいえます。

もしあなたが他人の言葉に惑わされたり、自分の責任感に苦しめられたりしているのであれば、いったん全て無視をして、自分の本当の気持ちを尊重してみてください

パティシエを辞めたいと思ったら考えたいこと

パティシエを辞めたあとの生活を想像してみる

それでは、”仮に今あなたがパティシエをやめたらどんな生活になるか”を想像してみてください。どんな仕事をやってみたいでしょうか?

「辞める」と決めたあとは、転職サイトに登録したり、求人サイトを使って転職活動を始めるかと思います。全く異種業の場合は、実務未経験可能な求人から仕事を探すことになるでしょう。飲食業界や製菓関連の求人の場合は少しハードルが下がりますが、内定を手にするまでそれなりに苦労をすることになります。 特に土日祝休みの事務などは人気なので、経験者が優遇されて書類選考すら通らないことも少なくありません。

また、どんな仕事でも就職後は経験ゼロの状態なので、最初のうちは給料も安く、仕事を覚える努力が必要なのは必然ともいえます。

そして、新しい仕事に「やりがい」を見出していく必要があります。 パティシエの仕事だと「お客さんに喜んでもらうこと」「美味しいお菓子を作ること」などですね。

仕事は1日の大半を占めるものですから、例え条件が良い職場に転職できたとしても、やりがいを感じられないと続けるのに苦痛を感じることになります。「別の仕事にやりがいを感じられなかったのでパティシエに戻りたい」と、パティシエントの転職相談にいらっしゃる方も珍しくありません。 ついた職場でやりがいを探すことややりがいを求めて仕事を探すことは、実はとても重要なのです。

どうでしょうか。パティシエを辞めて異業種で働く自分の未来の姿は、イメージできましたか?
今までと違う道を選ぶのであれば、今までと違う苦労をする可能性があると理解しておくことが、未来の自分のためになります。

もう一度、自分に問いかける

ここで少し、現在の自分に視点を戻してみましょう。
今、あなたがパティシエを辞めたいと思う理由は、いくつでも思い浮かぶかもしれません。では、「パティシエを辞めない理由」を考えたとき、何か思い浮かぶものはありますか?そして、もう一度自分自身に「”辞める”選択で本当に良いのか?」と、問いかけてみてください。

パティシエを辞めようと思ったけど、今も続けているという人のなかには

「思ったのは仕事ができない若い時だけで、今はこんなに素晴らしい仕事は無いと思っている。」
「クリスマスの度に毎年思う それでも辞めないのは好きだから」

(※パティシエ世論BOX「正直、パティシエを辞めたいと思ったことがある?」のコメントより抜粋)

といった風に考えている方もいます。

確かに厳しい環境かもしれない。だけどそれ以上に、他の業界では得られない喜びや楽しさ、やりがいがある。 そんな想いが、パティシエを続ける理由になっている人が多いのではないかと思います。

世の中には数百、数千のお店があり、その数の分だけお店の考え方や環境があります。「どこも同じ」と考えてしまうのはまだ早いかもしれません。 もしあなたがパティシエの仕事は好きなのに環境や人間関係に首を絞められているのであれば、業界内で転職を考える選択肢もあるでしょう。

辞めない理由が本当にひとつも出てこないのであれば、「パティシエを辞める」という選択をする理由としては、充分かもしれませんね。

さいごに

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。 もしかすると、記事の冒頭では想像していなかった方向の話があったかもしれません。

パティシエを辞めたいと思うのも、辞めるのも、決して悪いことではありません。 ただ、辞めたほうがいい場合もあれば、続けるかどうかを考え直すことで、見えてくる未来もあります。 冒頭で「筆者の周りで続いている人はほとんどいない」と言いましたが、もちろん、この仕事が好きでずっと続けている人もいます。

ちなみに筆者が業界から離れた理由は、人間関係で心が荒んで、パティシエのやりがいを完全に見失ったことが一番の原因です。決して良いとはいえない環境が、人間関係の悪化に拍車をかけていました。

ただ、業界から離れて2年経った今だからこそ思うことがあります。それは、もっといろんなお店に興味をもてばよかったということです。

筆者はパティシエントに入っていろんな企業やお店の話を聞くようになり、自分の知っている洋菓子業界が狭すぎたことを知りました。視界を広げてお店を探せば、やりがいを思い出せる、自分に合うお店を見つけられたかもしれないとも思います。

厨房の中で長時間仕事をしていると、自分の世界も、視界もどんどん狭くなっていきます。 厳しい環境の下で働いていると、将来への不安も募ってしまいます。 でも、全ての人は、自分の意志に沿って行動を起こすことができるのです。

「辞める」もよし、「辞めない」もよし、もしかすると「一度辞めてみる」のもひとつの選択肢になるかもしれません。
迷ったとき、悩んだときは、もう一度自分の気持ちと向き合って、未来に繋がる選択をしてほしいと思っています。

この記事の筆者

森野みどり

PATISSIENTのライター。パティシエ経験者。(Twitter:@negitama000) 他人に理解してもらうのは難しい事情を抱えている人は、たくさんいらっしゃると思います。私の文章が、少しでも視野が広がるようなきっかけになると嬉しいです。

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