今年のクリスマス商戦予想2018!クリスマス目前、パティシエプチインタビュー!

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今年のクリスマスまで、あと10日ほどになりました。 毎年パティシエにとって勝負の三日間となる12月の23日・24日・25日。 今年は日・月(祝)・火曜日となっていますが、みなさんはどんな三日間になると予想されていますか?

今回は、クリスマス目前企画として、全国各地の街のパティスリーに務めるパティシエさん4名にプチインタビュー!2018年のクリスマスに向けて準備していることや、今年の忙しさ予想などを聞いてみました。

今回話をお聞きしたパティシエさん方をご紹介!

 Oさん東京都郊外のパティスリーのオーナー。1店舗で製造は1人。販売が2人。

 Kさん鳥取県のパティスリーのオーナー。1店舗で製造は1人。バイトが2人。

 Nさん兵庫県内の住宅街にあるカフェのパティシエ。パティシエは1人。 ホールケーキも作っている。

 Hさん京都府のパティスリーのオーナー。パティシエはアルバイトを含めて4名。

 司会

司会は、パティシエント編集部で元パティシエの、森野がお送りします!昨年のクリスマスは大阪のパティスリーで勤務していました。それでは、早速インタビューを始めていきたいと思います!

2017年は小さいホールケーキが人気だった?

 司会

まずは昨年のクリスマスのことをお聞きしたいと思います!昨年のクリスマスの売れ行きや傾向になにか特徴などはありましたか?私がいたお店では、昨年は小物ケーキがよく売れ、23,24日と比べると25日の賑わいは落ち着いていました。 

 Oさん

昨年は3号サイズを出してみたところ、思っていたより売れました。豪華に飾った、値段の高いケーキも人気がありました!ホールを買わず小物ケーキを買うお客様も多かったです。注文はやはり24日に集中しましたね。

 Kさん

例年並み。日曜日だった24日予約の台数はあまり伸びず。なので、当日売りに例年より力を入れたのですが、それも思っていたより出ませんでした。近隣のケーキ屋さんもだいたい、例年並みだったと聞いてます。

 Nさん

うちはカフェですが、昨年はここ10年で一番デコレーションケーキが売れた年でした。お一人用のちょっと立派な小さいデコの人気が高かったです。

 Hさん

予約が多く、当日客が少なかったように思います。昨年は早めの宣伝告知をしていたのと、前年にご予約をいただいた際に、来年の予約で使用できる金券など配布したことが予約獲得増加に繋がったと感じています。

 司会

昨年のクリスマス期間は土、日(祝)、月でしたが、意外に曜日は大きく影響しなかった模様。独自の取り組みで、お客さんを獲得しているお店もありました。また、小物ケーキの需要が増えていると聞く近年ですが、小さめで豪華なデコレーションケーキの人気が上がっていたお店もあったようです。

曜日の影響は?売れ行き傾向大予想!

 司会

今年のクリスマスは23日が日曜・24日が月曜(祝)・25日が火曜ですが、曜日の影響はどのように出ると予想されていますか?

 Oさん

22日が土曜ですが、やはり24日に集中するとみています。今年も3号のように小さめのホールや、値段が高くても豪華なものが売れるのではないかと思います。

 Kさん

毎年24日が予約も当日客も一番多いので、今年もそうなると思っています。 オーソドックスに愛される生クリームやチョコレートクリームが売れ筋でしょう。

 Nさん

例年の24・25日の売り上げは2対1くらいなのですが、今年は24日が月曜祝日なので、3対1くらいを見込んでいます。
クリスマスをお祝いする人の数に変化はないと思うので、総数としてはあまり変わらないのではないかと考えています。

 Hさん

一番のピークは23日だと思っています。
22日、通常の23日、24日の分が22日に若干流れ、世間では例年より早くクリスマスが開始されるんじゃないでしょうか。23日がピークになり、その分25日は極端に減るだろうと予想してます。

 司会

一年で一番ケーキが売れる12月24日。クリスマスだし…と、奮発してちょっと高いケーキを買う方も多いですよね。また、もちろん地域色はあると思いますが、22日と25日の曜日が影響すると考えている派、影響しないと考えている派に分かれました。

クリスマス+αの準備を

 司会

今年のクリスマスに向けて、何か特別に準備していることはありますか?

 Oさん

数は少ないですが、毎年ヘクセンハウスを作っています。
あと、クリスマス時期が誕生日の子のためのマジパン飾りを作り、普通の誕生日ケーキやイラストケーキにもなるべく対応できるようにしてます。

 Kさん

今年は、昨年までより焼き菓子のギフトを並べることができたので、クリスマスにも焼き菓子が少しでも売れたらと思っています。
ただやっぱり生菓子が売れるので、陶器のカップのケーキや、ケーキに乗せるサンタの顔のオーナメントや柊などを作る予定です。

 Nさん

近所に百貨店があり、クリスマスが休日だとお客様が流れてしまうのです…。うちはカフェなので営業時間が長く、朝早くや夜遅くでもケーキのお渡しができるということが強み。
また、クリスマス期間中の誕生日ケーキ予約や特注を受けられることも対抗策になると思っているので、そういった部分に対応できるようにしっかり準備します。

 Hさん

昨年度からアイシングクッキーにも力を入れており、アイシングクッキーのラインナップを増やしています。来年は飾りも自社でアイシングクッキーを作ろうか考えています。

 司会

ヘクセンハウスや焼き菓子、アイシングクッキーに力を入れたり、誕生日ケーキに対応したり…周りのお店との差別化を測るため、みなさんそれぞれ対策を練られているのですね!

それぞれが目標と想いを掲げて、今年もクリスマスに臨みます!

 司会

最後に、みなさまのクリスマスへの意気込みを聞かせてください。

 Oさん

いかに鮮度がよく、美味しいクリスマスケーキを提供できるか。その中で効率よく多くのお客様にその商品を届けられるか…製造が1人なので綿密に段取り組んで頑張ります!

 Kさん

今年は、現時点で昨年より人員が少ないので、効率よく準備していけたらと思っています!

 Nさん

一年間の自分のケーキ作りや接客に対する仕事のすべてがクリスマスに反映されると思っています。不安もありますが、楽しみです。とりあえず体調だけはキープしたいです。 

 Hさん

例年、クリスマスも残業をしないように過ごしています。お客様にケーキを提供し、自分たちもクリスマスを祝い、楽しみます! 

 司会

お忙しい中ご協力をいただき、ありがとうございました!

まとめ

全国のパティシエさんが同じように迎える、一年の集大成。
お客さんのニーズや一緒に働くスタッフ、ときには自分自身が働くお店…毎年くるものとはいえども、きっと毎回違うクリスマスになっているものだと思います。
自分の一年間の成長が実感できる一大行事を、楽しんで迎え、乗り越えましょう!

written by

森野みどり

PATISSIENTのライター。パティシエ経験者。(Twitter:@negitama000)
2016年のクリスマスが金土日で、劇的に忙しかったことを鮮明に覚えています。一生忘れられない思い出です。( ̄ー ̄ )

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