10月はハロウィーン。
12月はクリスマス。
2月はバレンタイン。
3月はホワイトデー。
年末から怒濤に続くイベントラッシュですが、ここ数年の間で少しずつ盛り上がってきている「イースター」もそろそろ定着しそうですよね。キリスト教の多いヨーロッパ圏では昔から伝統行事として親しまれていますので、知っている方も多いと思います。
ただ、
「名前は聞いたことはあるけど…実は詳しくは知らない」
「お菓子としてどうやって表現したらいいのかな?」
という方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、イースターの意味と、すでに商品として取り入れているホテルや洋菓子店をご紹介します!
クリスマスよりも大事!?「イースター」とは?
イースターは何を祝うの?
12月25日に神の子として誕生し、世界から祝福を受けたイエス・キリスト。貧しい人々を救いながら宣教活動を行い、数多くの信者から慕われていましたが、ユダヤの裁判によって罪に問われ十字架にかけられ亡くなりました。ところが、死んだその日の3日後に復活し、弟子の前に姿を現したとされています。この出来事はキリストが起こした数々の奇跡の中で最も大きいと伝えられ、その後「復活祭」として祝うように。
キリスト教の最大イベントと言えばクリスマスと思われがちですが、実はイースターのほうが重要な行事と考えられているようです。
何をして祝うの?
復活祭当日の40日前から各教会で特別な礼拝が始まり、その間は肉・乳製品・卵など動物性の食品を節制しながら、心身を清めるそう。そして前夜〜当日に賛美歌を歌い、教会に訪れた方には「卵(イースター・エッグ)」が配られるのです。卵は新しい生命が誕生する、死と復活の象徴として使われるようになったと言われています。
それまで節制していた食品も解禁になるので、食卓に卵・バター・乳製品を使ったお菓子やパンを並べ、イエス・キリストの復活を祝うそうです。
イースターはいつ?
イースターの日付はクリスマスのように決まってはおらず、太陽暦にしたがって春分の日のあと、最初の満月から数えて最初の日曜日とされています。2018年は【4月1日】で、2019年は【4月21日】。大体が3月の下旬から4月中に訪れますが、年によって幅があるようです。その頃ちょうど日本では桜の季節なので、「今年のイースターはいつ?」よりも「今年のお花見はいつにしよう?」と思う人のほうが多いはず。イースターというイベントが日本で浸透しづらいのは、こういった理由からかもしれませんね。
2018年、各社のイースター商品をチェック!
ここからは国内外のイースター商品をご紹介!モチーフが持つ意味も一緒にチェックしてくださいね。
海外編
PIERRE HERME(ピエール・エルメ)
近代的なデザイン性が高く評価され、パティスリー界のピカソと言われているピエール・エルメのイースターエッグ。イースターのシンボルと言えば、やはり「卵」です!前述した通り、卵は「新しい誕生」を意味しています。
vittamer(ヴィタメール)
日本の百貨店でもお馴染み、ベルギーに本店を置くヴィタメールの2018年イースター。モチーフは「うさぎ」で、少しおどけた表情で存在感バツグンですね。うさぎは多産であることから、豊穣や繁栄の象徴としてモチーフに使われるそう。
HENRI LE ROUX(アンリ・ルルー)
出典:https://www.chocolatleroux.com/
多彩なショコラ&キャラメルを展開するアンリ・ルルーは、うさぎやひよこをモチーフにした可愛らしいボンボン・ショコラのパックコレクション。「鳥」をモチーフに使うのは、うさぎと同じく多産であることから。日本では伊勢丹新宿店か高島屋玉川店で購入可能です。
Dalloyau(ダロワイヨ)
フランスの老舗といえばココ、ダロワイヨ。2018年コレクションでは、「魚」をモチーフにしたユニークなプラリネが登場。日本では魚のモチーフはあまり知られていませんが、空の網を魚で満たしたというキリストが起こした奇跡からモチーフにすることもあるそうです。
ホテル編
品川プリンスホテル
出典:http://www.princehotels.co.jp/
品川プリンスホテル内、ブーランジェリーシナガワに登場したのは、春らしいパステルカラーのイースターエッグ。ホワイトチョコレートの中にドラジェを詰め込み、パーティーを盛り上げます!
(直径約6.5cm 高さ約15cm/¥3,500)
グランドハイアット東京
グランドハイアット東京内、フィオレンティーナペストリーブティックからは遊び心溢れるイースターバニーとニワトリのチョコレート。ホワイト、ミルク、スイートの3種類をS、M、Lサイズで展開しています。
(イースターバニー Sサイズ¥1,200~/Mサイズ¥2,800~/Lサイズ¥4,000~)
(イースターニワトリ Mサイズ¥2,800~/Lサイズ¥4,000~)
東急ホテルズ(名古屋)
出典:https://www.nagoya-h.tokyuhotels.co.jp/
名古屋東急ホテルズ内1階、モンマルトルのイースター商品は「Happy Easter Egg」。花のアクセントが効いた卵の中には、パステルカラーのアイシングクッキーが入っています。
(¥2,000)
パティスリー編
ベルアメール
日本で生まれたチョコレートブランド、ベルアメールのイースターはパレショコラや焼き菓子のアソート。一つひとつにカラフルで可愛らしい飾りが施してあり、見た目も楽しめますね。
(5個入り/¥1,728税込)
クラブハリエ
近江が誇る洋菓子ブランド、クラブハリエは「ウフ(仏語で卵)」と名づけられた焼き菓子とエッグショコラの詰め合わせ。コロンと丸いフォルムが可愛らしい焼き菓子と、清楚さを感じるパッケージで大人っぽくもある商品です。
(ウフ8個&エッグショコラ1個/¥2,376税込)
まとめ
クリスマスと違って、毎年日付が変わるイースターはついつい忘れてしまうイベントかもしれません。またお花見や入学シーズンでもあり、どこまでお客さんに浸透するかは未知数です。
ですが、ここ数年で百貨店や大手メーカーがイースター商戦にチカラを入れ始め、大々的にイベントを開催したり限定商品を展開したりしています。このムーブメントに上手に乗り、イースターを楽しんでくださいね!