ヨーロッパが誇るお菓子大国、フランス。お菓子文化が生活に深く浸透しているこの国は、お菓子作りに携わる者としては一度は訪れてみたい国なのではないでしょうか。 今回は、甘いものが大好きなフランス人が今注目している人気パティスリーinパリ、厳選5店をご紹介します!
Pâtisserie Cyril Lignac(パティスリー・シリル・リニャック)

シリル・リニャックはフランスで人気のパティスリーテレビ番組に出演しているため、特別ケーキに詳しくない人でもその顔が思い浮かぶほど知名度の高いパティシエです。 そんな彼が2011年に初めてオープンさせたパティスリーは、現在パリに5店舗を展開しています。
人気商品は「春分」を意味するEquinoxe(エキノックス)、Eclair Caramel(キャラメルエクレア)、Tarte Citron(レモンタルト)。伝統的なフランス菓子を愛するリニャック氏のケーキは、どれもシンプルでいて洗練されたデザインです。

▲左から「エキノックス」6€(約786円)、「キャラメルエクレア」5€(約655円)、「レモンタルト」6€(約786円)
Des gâteaux et du pain(デ・ガトー・エ・デュ・パン)

『Fauchon(フォション)』『Ladurée(ラデュレ)』『Hotel Plaza Athenee(プラザアテネ)』といった一流店で働いてきた、Claire Damon(クレア・ダモン)がシェフパティシエを務めるお店。高級ブティックのようなシックなブラックを基調にした、個性が光る店内です。クレアは定期的に10種類のケーキを入れ替えており、レシピの発案に情熱を注いでいます。
人気商品はKashmir(カシュミア)、Absolu Citron(アブソリュシトロン)、Mont-Blanc Cassis(カシスモンブラン)。クレアにとって初めての作品であるカシュミアは、特に思い入れがあるそうです。

▲左から「カシュミア」6.80€(約890円)、「アブソリュシトロン」6€(約786円)、「カシスモンブラン」6.50€(約852円)
Arnaud Larher(アルノー・ラエール)

2000年に、最初の店舗をパリに出店。シェフのアルノー・ラエールは2007年、フランス文化の最も優れた継承者たるにふさわしい高度な技術をもつ職人に贈られる「Meilleur Ouvrier de France(国家最優秀職人賞=通称M.O.F)」を受賞しました。優れたパティシエであり、ショコラティエでもあるアルノーはその経験を通して、材料選びや調理法、新しいアイディアを作品に取り入れることを学んだそうです。
人気商品はTarte Citron(レモンタルト)、Cheesecake Agrume(柑橘のチーズケーキ)、Le Paris Brest(パリブレスト)。

▲左から「レモンタルト」5.90€(約773円)、「柑橘のチーズケーキ」5.90€(約773円)、「パリブレスト」5.90€(約773円)
2018年1月13日、東京・広尾に日本初の路面店をオープンしたのは記憶に新しいですよね。フランスで人気を集めているケーキが、日本ではどのように食べられるのか気になるところです。フランス版公式サイトでは他にも独創的で美しいケーキを見ることができますので、ぜひチェックしてみてください。
Karamel Paris(カラメル・パリ)

続いて紹介するのは、めずらしい”キャラメル専門”のパティスリーです。シェフのNicolas Haelewyn(二コラ・エルヴィン)は『Ladurée(ラデュレ)』でキャリアを積み、最後の5年間はインターナショナルパティスリーのシェフを務めました。その後、2016年11月にこの店舗をオープンすると、またたく間に甘いもの好きなパリジャンたちをとりこに!二コラは幼少より、キャラメルを使ったお菓子に情熱を注いでおり、その思い出へのオマージュとしてこのカラメル・パリを作ったそうです。
人気商品はTarte Citron(レモンタルト)、Le Kara Brest(カラブレスト)、Le Swan(スワン)

▲左から「レモンタルト」5.90€(約773円)、「カラブレスト」5.50€(約720円)、「スワン」7€(約917円)
出典:http://escale-gourmande.com/
店内にはケーキとは別にチョココーティングされたキャラメルや瓶詰キャラメル、焼き菓子など、レパートリー豊富なキャラメル菓子が販売されており、手土産として人気です。
出典:カラメル・パリ公式サイト
KL Pâtisserie(ケーエル パティスリー)

パリ生まれ、数々のレストランで修業を積んだKevin Lacote(ケヴィン・ラコート)が2016年10月にオープンしたパティスリー。自らもデザインに関わったという現代的な内装のティールームでは、おいしいケーキをいただきながら厨房での職人たちの様子をガラス越しに見ることができます。
人気商品はKara Damia(カラダミア)、Jaune Limone(イエローリモーネ)、Choco Mani(ショコマニ)。

▲左から「カラダミア」6€(約786円)、「イエローリモーネ」5.50€(約720円)、「ショコマニ」6€(約786円)
カラダミアはケヴィンのお気に入りで、ケーキにはなかなか使用されないマカダミアナッツを使っており、バランスの取れた異なる食感を楽しめます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。それぞれのお店に特徴があり、ケーキのデザインも個性的で美しいですよね。この他にもまだまだおいしいパティスリーがたくさんありますので、またの機会にご紹介したいと思います。
A bientôt!
※日本価格は2018年3月時点での情報です。為替レートにより変動がありますのでご留意ください。