自分用にだけでなく、手土産やプレゼント用としても需要が高いお菓子たち。パティスリーでは見映えのする生菓子のほか、日持ちのする焼菓子を多く揃えているお店も多いですよね。
ただギフト商品の場合、買い手にとってはおいしさだけでなく見た目も大切なポイント。同じ商品でもパッケージの工夫ひとつで、お客様に喜ばれることがあります。また今はSNSでの拡散力も効果絶大。「これ面白い！」と話題になれば売り上げアップにもつながります。
ということで今回は、パティシエもアイデアの参考にしたくなる「可愛いお菓子のパッケージデザイン」を10選ご紹介します。
パン編
①一見はただの筒。じつは…手を汚さずに食べられるバゲットサンド！
こちらはただの筒のように見えますが、端にあるミシン目をピリピリはがすと…？
出典：https://www.designspiration.net/
バゲットサンドイッチが現れました！まるでバナナのようですが、これなら手を汚さずに食べられるだけでなく、持ち運びも便利ですね。バゲット以外ではエクレアなど、細長い形状のお菓子に応用できるのではないでしょうか。
②見るだけで思わずニッコリ！スマイルな袋入り食パン
出典：http://www.luontobakery.com/
手作りパンと北欧雑貨を扱う、福井市「luonto(ルオント)」のかぼちゃ食パン。蒸したかぼちゃとオレンジピールが入っています。「食卓で皆がスマイルになれますように」と、スマイルな食パン袋を用意しているそう。このかわいらしさで、ちょっとしたお土産にも人気とか。
チョコレート編
③“恋焦がれる”を具現化!？ジャン＝ポール・エヴァン2013ショコラパッケージ
独創的なショコラの味わいと遊び心のあるデザインパッケージが人気のトップショコラティエ、ジャン＝ポール・エヴァン。毎年工夫を凝らしたデザインを発表しますが、2013年は「ハートに(マッチで)火をつける」を具現化したバレンタインならではのパッケージ。素敵なシャレの効いたものなら、プレゼントする方もされる方も嬉しくなりますね。
④見た目は小さな絵本。中身は豪華なショコラコレクション
出典： https://web.hankyu-dept.co.jp/
ピーターラビット(TM)×メリーチョコレートのブックコレクション。小さな絵本を模したパッケージの中には、モルトパフやナッツ、フリーズドライストロベリーなどを混ぜ込んだ6つの詰め合わせチョコレートが入っています。食べ終わった後も飾っておきたくなるかわいらしさですね。
焼菓子編
⑤ありそうでなかった！1ピース分のタルトを入れる三角ケース
「ケーキ用の箱は四角いもの」という常識を打ち破る、1ピース分の箱！こちらは大阪・北堀江のタルト専門店、Maru sankaku shikakuのパッケージ。色鮮やかなタルトを引き立てるような、ケースの抑えた色使いも真似したくなるポイントです。
⑥静岡はピアノ生産量日本一。数々のデザイン賞を獲得した鍵盤パッケージ
静岡県沼津市にある恵季工房ペルルの「フィナンシェ」は、ピアノ鍵盤がモチーフ。これは同じ沼津市内のパッケージデザイン会社「ラトーナマーケティング」が手掛けたもので、1オクターブの13鍵は8個入り、2オクターブの25鍵は15個入りというように、さまざまな鍵盤を表現することができるそう。このアイデアは国内外で話題となり、7つの世界的パッケージデザイン賞を受賞しています。
⑦口の切り取り線を開けるとニッコリ。ユニークなクッキーケース
出典：http://www.packagingoftheworld.com/
モスクワの芸術高校が考えたパッケージデザイン。口の部分がオープンになると、まるでおしゃべりしているように見えますね。ちなみに「BlaBla」とは、日本語にすると「かくかくしかじか」「ほにゃらら」のような意味合いがあるそうですよ。
⑧外装はバターそのもの！開けてみると本格派の「発酵バタースフレ」
出典：http://colorbelle.shop-pro.jp/
カラベル／ザ・チーズケーキスタンド東京の「発酵バタースフレ」。フランス・ブルターニュ産発酵バターと北海道産のクリームチーズを使用した本格派スフレケーキです。
「あれ、ただのバター？」と思わせておいて驚かせる楽しみもあり！手土産としても喜ばれそうです。
⑨ブライダル以外にも使えそう！マカロンのパッケージアイデア
こちらはブライダル用として掲載されているもの。しかし「透明な小瓶に入れる」、「キャンディ状にする」といったアイデアは通年商品としても使えるのではないでしょうか。
その他
⑩瓶詰めが定番のジャムが缶詰に！開けるまで気づかれないかも
青森県南津軽郡にある、青森リンゴ加工株式会社のリンゴジャム。ジャムなのに缶詰？という発想はもちろんですが、デザイン自体は昭和20年代から変わらないというのも驚きです。昔懐かしいレトロなパッケージが、逆に新鮮な面白みを感じさせてくれますね。
出典：http://business4.plala.or.jp/
まとめ
さまざまなアイデアが光る国内外のパッケージデザインをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
見慣れた・食べなれた商品でも、パッケージひとつでガラリと印象すら変えてしまうもの。今回の10選はちょっと視点を変えたことで人気商品となったものばかりです。今は業者に一任するお店が多いですが、パティシエ自身も日頃からパッケージに対するアンテナを張っておくと、お客様をアッと言わせるアイデアをキャッチできるかもしれませんね。
