有名百貨店や大手スーパーなど、お客様が多く集まる好立地での催事（＝イベント）出店。パティスリーやベーカリーで働く人なら、催事出店の経験がある人も多いのではないでしょうか。しかし、催事にあたっての準備も大変だし、慣れない環境で当日は慌ただしい…そこまでして出店する必要はあるの？と思ったことはありませんか？そこで、今回は催事出店におけるメリットをご紹介します。
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出典：世田谷パン祭り
催事出店におけるメリットとは？
まずは、何のために催事へ出店するのかを知っておきましょう。 メリットは大きく分けて、3つ挙げられます。1.認知度が上がる
実店舗のみの運営となると、どうしてもお客様が地域に限定されてしまいます。HP、SNSで広くアプローチをかけたとしても、インターネットでは検索してもらえなければなかなかお店を見つけてもらえません。しかし、期間限定であっても実際に商品を見てもらえる機会を増やし、味を知ってもらえればファンの拡大につなげることができます。また、購入まで行き着かなくとも、お店の名前を印象づけるだけでも長い目で見れば成功と言えます。「売ること」ではなく「知ってもらう」ことを目的に考えれば、催事への出店は非常に効果的です。2.他のお店と情報交換ができる
催事中、別の出店者と交流できるチャンスがあるのもメリット。人気のある（ブランド力の高い）催事スペースは、売上が見込めるだけに出店へのハードルも高い傾向にあります。そのハードルのひとつになっているのが、「バイヤーが忙しくアポイントが取れない」こと。催事の場を利用して人脈を広げておけば、次の出店先を見つけられるかもしれないのです。 出店先だけでなく、双方のメリットが一致すればコラボレーション商品の企画を持ちあがることも。自店では叶わなかった商品作りが可能になるなど、同業種の繋がりはあるに越したことはありません。3.売上が上がる
お客様は「期間限定」の商品に惹きつけられる傾向にあります。手に入る機会が少ない方が、価値が高いものだと意識的に認識するからです。例えば、地域密着型のパティスリーやベーカリーが、その地域でしか販売していない商品を売り出したとなると「この先買えるかどうか分からない」という心理が働き、購入意欲を高めてくれます。そのためには人気を裏付けるPR方法を考えておく必要があるでしょう。また、お菓子には売りやすい時期があります。クリスマスやバレンタインなど、売りやすい期間に集中して販売網を一気に広げていくことができます。
出店先の種類別メリット
催事（＝イベント）と一口に言っても、実は様々な種類のものがあります。 出店先別にメリットを挙げていきます。1.百貨店での催事（または物産展）
百貨店は立地も良く、客単価も比較的高く設定できることがメリットです。日本百貨店協会のデータによれば、2017年6月の全国売上高総額は約4720億円。売上アップを狙うなら非常に効果的と言えるでしょう。さらに、「高島屋」「大丸」「三越」「そごう」など、一度は耳にしたことがあるようなブランド力のある百貨店で出店することにより、お店のブランドイメージはグッと上げられます。2.スーパーでの催事
全国的に展開している「イオン」「イトーヨーカドー」といった大型スーパーから、地域密着型のスーパーまで規模は様々。スーパーは主にファミリー層をターゲットにしており、子供向けや主婦向けのイベントが随時開催されています。その販売スタイルや料金体制も様々ですので、自店が売り込みたい商品を選定した上で出店先を決めることができます。3.駅構内での販売
駅ナカの利便性を活かした販売ができることが特徴。通勤・通学に利用される鉄道は客数の変動も少なく、天候に影響されることもありません。また、路線によってある程度の客層の傾向が読めるので、ターゲティングがしやすいこともメリットです。4.各地域のイベントの販売出店
全国各地、毎週のように何かしらの飲食系のイベントが開催されています。製菓・製パン業界で絞るなら、各地域の人気店を結集させた「スイーツフェア」「パンフェスティバル」と言った具合に様々なイベントがあります。飲食系のイベントのほか、音楽フェスやマラソンなど、様々なイベントとタイアップできることもあり、不特定多数の人に商品をアピールすることができます。
