【若手パティシエの働き方Vol.24】練習して合格すれば仕事を広げられる、有名店「ボックサン」での働き方を1年目パティシエールに聞きました!

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※この記事は2020年7月中旬に行った取材を元に制作しております。

就活を本格的に始める学生の皆さんを応援するシリーズ企画第24回。神戸の洋菓子といえば、と聞くと名前が挙がることも少なくない有名店『ボックサン』。創業から50年以上、長く愛され続ける人気店に今年の春入社したばかりの新人パティシエおふたりに、ボックサンでの仕事について聞きました。

これから就活をする専門学生さん、そしてパティシエを目指す方、先輩たちの言葉をヒントに自分が目指す道を考えてみてください。

今回話を聞いた先輩パティシエ

徳谷 かおりさん(20歳・1年目)
伊勢調理製菓専門学校 卒業。
2020年に洋藝菓子ボックサン(兵庫県)入社。

大山 涼楓さん(18歳・1年目)
宮崎県の私立高校のパティシエ科を卒業。
2020年に洋藝菓子ボックサン(兵庫県)入社。

ナッペ、絞り、パイピング…
フィードバックをもらいながら仕事の幅を広げる。

──おふたりとも今年入社とのことですが、今ボックサンではどんなお仕事をしていますか?

 大山さん

私たちはふたりとも生場に配属されていて、クリームを立てたりフルーツをカットしたりの仕込み、仕上げの飾り付け、最近はサンド・ナッペなどもさせてもらっています。

 徳谷さん

私もほとんど同じことをしています。製造はココ、須磨本店と三宮にあるカフェの店舗のどちらかに配属されます。私たちの同期は三宮のほうで働いています。

 大山さん

最初は先輩たちに指示をもらって製造補助から始めるんですけど、空いた時間に練習して、製造部長から合格をもらったら「じゃあ、次からナッペやろうか」という風に仕事を広げていけます。もちろん、一発合格ではなかったんですけど「意外と色々させてもらえるんだ」と感じてます(笑)。

──技術テストみたいなものを合格すればいいんですね。

 徳谷さん

その時、均等に塗れているかという綺麗さももちろんですが、かかる時間もポイントで。クオリティとスピードがクリアできないと合格はもらえないんです。スピードを気にしすぎると汚くなるし、クオリティを気にしすぎると時間がかかりすぎる…両立するのは難しいなと思います。

 大山さん

合格はもらいましたが、先輩はもっと早くて綺麗。だからまだまだです!学校では上から塗ってたけど、ボックサンでは側面から塗るから、はじめは慣れなくて戸惑いました(笑)。徳谷さんはフルーツカットがすごい綺麗だよね。

 徳谷さん

いやいやいやいや……まだまだです(照)。大山さんはナッペ早いよね、密かに見習ってます。

──同期入社で同じ配属、ということで…切磋琢磨してる感じがします!他に、最近合格できた仕事や、今後やっていきたいことはありますか?

 徳谷さん

ナッペ、絞りのスピードをあげて先輩に追いつくようにするのが今の目標ですね。最近メッセージプレートをさせてもらえるようになって、私はそれがすごい楽しくて、嬉しいです。お客様に直接届けられるメッセージなので。

 大山さん

私は「こだわりロール」の巻きをさせてもらっているんですけど、これも難しい…!巻くスピードってどうやったら上がるんだろう?って思います。もっと一つひとつの技術を練習して磨いていけるようにしたいです。でも仕上がりを褒めてもらえた時は本当に嬉しいんですよ。うまくいったんだ、って認められたようでやる気が上がります!自分が巻いたロールを買ってもらえるとすごい嬉しい気持ちになります。

大山さんが苦戦しながら巻いている「こだわりロール」

学生の内にやっておいた方がいいことって?

──おふたりとも遠方から兵庫に引っ越してきての就職ですが、なぜボックサンで働こうと思ったんでしょうか?

 大山さん

私は学生時代、社長が学校に何度か来て講習会をしてくださったのがきっかけでボックサンを知りました。就職するならボックサン!って、考えたのはココだけです。親が過保護なんで、県外に出るのは反対されましたけどどうしても行きたくて説得しました。

 徳谷さん

私は元々就職すると同時に一人暮らししようと思っていて、三重県からは出ようと考えていました。洋菓子を勉強するなら神戸かなぁ、と先生に相談して、何社かピックアップしてもらった中にボックサンがあり、興味を持ちました。夏休みなどまとまった休みがとれるので、帰省もしやすく働きやすそうだなと思いました。

 大山さん

私もこの間、夏休みをいただいて実家に帰りました!ボックサンのお菓子を持って帰ったらすごく喜んでくれてました。私も一人暮らしを始めたばかりで、洗濯や掃除が思ったよりも大変で…親のありがたみを感じるところです。

──ボックサンには寮があると聞いたんですが、おふたりは寮住まいではないんですね。

 徳谷さん

絶対寮に入らないといけない、というわけではないので…近くの部屋を見て、寮ではなくアパートを借りることにしました。

 大山さん

このあたりだとワンルームで4〜5万円くらいです。三宮に配属された同期は寮に入ってます、結構きれいですよ(笑)。

──働くようになって分かった、ボックサンの良いところを教えてください!

 徳谷さん

どこが悪くて、どこが良いとフィードバックをしっかりしてくださる先輩がいて、教わる環境が整っているところです。厳しい時は厳しいですが、基本的には気軽に接してくれる方ばかりなので、メリハリがある感じですね。

 大山さん

色んなことをさせてくれるところです!こんなに早い段階でナッペまでさせてくれるとは思ってなかったので…。技術さえ向上すればどんどん先に進めるのはモチベーションも保てるし、なによりやりがいがあります。

厳しく、丁寧に彼女たちを指導する先輩たち。

──ありがとうございます!就活を始める学生さんにアドバイスや、メッセージをお願いします!

 大山さん

ナッペやパイピングの練習はきちんとしておけば、少なくともボックサンではすぐに役立ちます!でも、どこに行っても必要な技術だと思うので…時間がある内に数をこなしておくといいのかな、と思います。

 徳谷さん

私は、理論の勉強はもう少ししておいた方がよかったなって。テストを合格するための勉強になっていた気がします。理解できていれば、先輩が言ってくださるアドバイスへの理解も早くなると思います。授業も就活も大変かもしれませんが、頑張ってください。

神戸洋藝菓子ボックサンも参加する「オンライン合同企業説明会」開催!

7月26日(日)〜28日(火)の3日間、兵庫県洋菓子協会が主催する「オンライン合同企業説明会」が開催されます。

今回ご紹介した『神戸洋藝菓子ボックサン』も参加しますので、直接話を聞いてみてくださいね。

↓イベント詳細・参加申込はこちらから↓

※上記イベントは終了致しました。

神戸洋藝菓子ボックサンの求人情報(2021新卒)はこちら

パティシエ→→→https://www.patissient.com/job/199068

written by

あかざしょうこ

1984年生まれ。PATISSIENTの編集ライター。「人生の教科書は人」をモットーに、聞いたり書いたりしています。

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