カフェ業態はなぜ儲からないのか?

「将来カフェを開きたい」
「カフェでパティシエとして働きたい」
就職・転職のタイミングでは、こう考えるパティシエの方もいるのではないでしょうか。
地元の食材だけを使用した、手作りの本格的な洋菓子を提供したい、多種多様なデザインで大人から子供まで楽しみながら食べられるケーキをつくりたいなど、こだわりは人によってさまざま。
自分の作ったものがお客様の手に取られ、実際に味わっているところ、笑顔を見ながら働くことができるのは、カフェで働く醍醐味とも言えるのではないでしょうか。
しかし、カフェ業態でのパティシエの正社員募集は少ないのが現状です。
これには、多くのカフェで提供されるケーキは比較的シンプルなため、調理スタッフでも作れてしまうことや、ドリンクや料理がメインの業態のため専任のパティシエを雇うだけの人件費に余裕がないことなど、様々な要因が関係しています。
さらに、そこには「カフェ業態は儲からない」と言われることも要因として挙げられます。
厚生労働省の経営実態調査によると、カフェ業態の開業率は3.4%、廃業率は6.1%という数値が出ています。
これは、例えば1年間にオープンするお店が34店舗だった場合、同じ期間で61店舗が廃業するという比率になります。
このように、新しくできるお店より、閉まるお店の方が多いのです。
では、なぜカフェは儲からないのでしょうか。