ログインされていません

今すぐ転職支援のプロに相談する

転職支援サービス 無料
About Us

TOPパティシエントマガジン > 【座談会】20代のパティシエ、3人が語り合う「パティシエを続けていて良かったこと、辛かったこと」

インタビュー

【座談会】20代のパティシエ、3人が語り合う「パティシエを続けていて良かったこと、辛かったこと」


意外と知らない、他のお店に勤める同世代のパティシエのホンネ。 今回は、若手から中堅にさしかかろうとしている3名のパティシエに集まっていただき、パティシエを目指したきっかけ、仕事のヤリガイや辛かったことなどを語り合っていただきました。

【座談会参加者】

Mさんパティシエ8年目(専門学校卒)28歳男性 個人店で5年働いた後、今は多店舗展開している洋菓子企業に在籍。

Iさんパティシエ3年目(専門学校卒)女性 個人店勤務。製造はもちろん販売スタッフとして店頭に立つことも。

Sさんパティシエ7年目(専門学校卒)女性 神戸を中心に展開している洋菓子企業の製造スタッフ。一社一筋7年目。

座談会スタート!

記者「早速なんですが、今日は20代で若手から中堅になりつつある皆さんに、別のお店の人とはあまり話すことがない話題も聞いていきたいと思っています。まず、パティシエになったきっかけを教えていただけますか?」

Mさんもともと料理が好きで、進学するなら調理か製菓かなと漠然と考えていた高校のときに、都心で食べたケーキにとても感動して、製菓の専門学校に進むことにしました。

Iさん姉と母がお菓子作りが好きで、自分も自然と好きになっていました。それで、友達にお菓子を作ったらとても喜んでもらえて。今考えるとそれがパティシエになったきっかけになるのかな、と思います。

Sさん実は今の会社の社長が同郷で、中学校の先輩でもあるんです。中学のときに社長が講演に来て、「この人のところで働きたい」と思ったのがパティシエになろうと思ったきっかけですね。

Mさん「人」がきっかけでパティシエになろうと決めたんですね。

Sさんはい、専門学校のときも今の会社に繋がりのある講師の方がいらっしゃって、縁が途切れることなく入社を決めました。

記者「皆さん、専門学校に通われたあと就職されたんですね。実際にパティシエとして働き始めてから、学生のときに描いていたパティシエの仕事と実際の業務のギャップはありましたか?」

Iさんパティシエは女の子のなりたい職業上位に挙がっていて、どちらかというと「楽しい仕事」なんだろうな、というイメージでした。 専門学校では「そんな甘いものではないよ」と言われていましたが、いざ入ってみると、想像以上に時間は長いし、とにかく力仕事で。とてもじゃないけど「楽しい」という気持ちで続けられる仕事ではなくて。パティシエをやってると言うと「パティシエいいよね〜」とよく言われますけど、そんな軽く言えるもんじゃないぞ!と。(笑)

一同:(笑)

Mさん学生のときに現場の実習ももちろんありましたが、プロとして求められることとなると全然違う。表面上でしか見ていなかったお店のことを深く知らないとついていけないですね。実際に働きはじめてからは、精神論かもしれないですが、しばらくは気合いで乗り切ったというのがホンネかもしれません。好きで入ったんだから、厳しい状況も飲みこんで頑張らないといけないな、と自分を奮い立たせて食らいついていました。

Sさん私は実習が多い専門学校だったので、今のお店はじめ、東京のホテルや個人店にも研修にいかせてもらってて。それぞれの良さやキツさはある程度分かってるつもりだったんですけど、今の職場は完全分担制なので「あれ、この仕事やらないんだ?」と思うことはありました。一つひとつ独立した作業なので、ある担当のときはナッペのナイフをしばらく全然使わないことも当たり前みたいな。 でも、一つ習得したらまた次の習得ができるというところにヤリガイや達成感を感じることができたので、「それが楽しい!」と切り替えて今まで続けることができています。

Mさんやっぱり、色々なことを前向きに捉えられるかどうかですよね。 続けることで見えてくる「壁」もあって、嫌になることもありますけど。「好きで入ってきたんだから」という気持ちも強いですし、僕はさっきも言ったように最終的には気合いですね。(笑)

Sさん中には「ギャップ」を理由に早めにパティシエの仕事に見切りをつける若手の子もいますが、長く続けることで「できるようになった」と気づくことも増えますしね。

記者「ギャップや壁を感じながらも、徐々にヤリガイを見つけて続けてこられたとのことですが、その中でしんどかったことや、辛かった時期のことも教えていただけますか?」

Sさん入社して1年ぐらいは、たまたまその時期に人数が少なかったこともあるんですけど、業務量もかなり多くて。直接の先輩が女性で、あたりも結構きついと感じて、しんどかったです。言い争いになったり、泣いたりも結構ありましたね。

Iさん体力的にもキツかったですか?

Sさん体力面は問題なかったんですけど、やっぱり人間関係で苦労が一番でした。ただ、会社自体が「皆で何かをする」というのが好きな社風なので、休みの日に職場の人と一緒にでかけたり、業務後にはフットサルをしたり。 その中で、さっき話しに出た先輩の女性に相談することも増えてきて。お客様にお渡しする商品に対して一生懸命だった先輩の気持ちがだんだん分かってきて、異動してからも何かと相談していますし、今では一番信頼できる先輩です。 辛い時期を乗り越えたからこそ、信頼関係が芽生えたんだと思います。

Iさん私のしんどかった時期は2年目のクリスマスですね。1年目はまだ戦力としてみなされてなかったのもあり、店長の仕切る通りに動いているうちに「クリスマス」の大変さを意識する間もなく終わってしまいました。2年目になって、できることも少し増えたからこそ、本当は全然動けていない自分に気づいてしまって。指示を待たずに動くと「そうじゃない!」と言われ、「次、私何やればいい?」というのが分からないまま、体力的にも追いこまれて本当にきつかったです。 ちょっとできるようになったからこそ、もどかしい。店長のありがたみがすごく身に沁みた、そんな悔しいクリスマスでした。

Mさん僕もクリスマス。1年目は飾りも少し覚えてきた頃にクリスマスを迎えましたが、とにかく量が多くて、スピードも全然追いつかなくて、精神的にきつかったのを覚えています。 3年目になると任せられることが増えた分、準備の大変さも加わってきて。デコレーションを壊してしまうと数が合わないなど、在庫管理のことも考えたり。色々なプレッシャーが年々増えています。(苦笑)

Iさん準備は…ときどきカウントダウンしますよね、クリスマスまであと何ヶ月って。(笑) 精神、体力、やっぱり皆さん色々とご苦労されてきているんですね。

記者「では、続けてて良かったと思えたエピソードも話していただけますか?」

Mさん僕は続けた分だけ講習会や展示会など外にいく機会が増えて、人との繋がりが増えてきたことですかね。

Iさん分かります。催事に出たことがきっかけだったり、どこから繋がったか分からないような人とも繋がりができてたりして。(笑)

Mさん最初はお店の中だけでやりたいことや目標が完結していましたが、8年続けてこられたのは、外との繋がりも大きいと思います。

Sさん2人に近いかもしれませんが、私も人との繋がりですね。その中でも最近はお客様と触れ合えるのがとても嬉しくて。 最初の5、6年はずっと工場での仕事だったんですが、最近は店頭でお客様の顔が見ながら製造できる職場に異動になって、やっぱり直接お渡しして、反応がダイレクトに感じられることは自分にとって「続けてて良かった!」と思えるポイントかもしれません。

記者「3年の壁を乗り越えて仕事をしていく中で、「人」との繋がりが増えてきたことも皆さんのヤリガイを感じるポイントになっているんですね。 早いもので、終わりの時間が近づいてきました。今回はお互いのこれまでの経験を話していただきましたが、パティシエとしての過去を振り返ってみての感想を教えていただけますか?」

Sさん最初はしんどかったことが今では笑い話にできることが、成長している証なのかな、と思いました。「また今年もクリスマスだ!」と笑いながら言える、みたいな。(笑) 人間関係も今となっては先輩に「あの頃は怖かったですよ~」と言えるような関係になっていますし。

Mさんうん、最初の頃は辛かったし、辞めようと思うこともありましたけど。皆それぞれ続けていけるのは、前向きに捉えられる気持ちがあるからなんだと改めて思いました。 あと、原点に帰ることも大事だと思いました。僕は洋菓子店を巡るのが好きなので、知らず知らずのうちに解消できていたのかなと思います。「食べ歩き」はパティシエになったきっかけでもあるし、やっぱり、外に出て視野を広げて刺激を得ることが、自分の中では続けてこられた原動力かなと思います。

Iさん思ったことをズバッと言うのが自分の良さでもあり、逆に働いている中で衝突の原因になることもあるので…。(苦笑) お二人の境地まではまだまだかなと思いましたが、私はまだまだ3年目なので、社長の作ったパティスリーで、社長の想いを大切にしながら、ホンネでぶつかっていくという自分のスタイルを原点に頑張っていきたいと思います!

記者「本日は皆さん本当にありがとうございました!」

一同:ありがとうございました!

記者あとがき

それぞれの飾らないホンネを話してくれた3人のパティシエの皆さん。 辛かった時期を乗り越えられた共通点は、起こったことを「前向き」に捉えられるかどうかということでした。 描いていた仕事との「ギャップ」の中にもヤリガイを感じながら、ひたむきに続けることで築いてきた人脈やスキルが、また今後の3人のキャリアアップに繋がっていくのだと感じられる座談会になりました。

パティシエントでは今後も、パティシエの方々に集まっていただく座談会を定期的に開催していく予定です。他のお店の人と話してみたい!同世代と仕事の悩みを共有したいと思う方は、お気軽にお問合わせください!

一緒に業界を盛り上げてくださる、
ライターさん募集中!

パティシエントでは、一緒にマガジンを作ってくださるライターさんを募集しています。
まずは「気軽に話しだけ聞いてみたい」も大歓迎!お気軽にお問い合わせください。
>>お問い合わせフォーム ※「ライター希望」とご記載ください。
この記事をシェアする
この記事が気に入ったら…
SNSでPATISSIENTの
最新情報を受け取れます!