製菓専門学校に行かなくてもパティシエになれる!【パティシエになりたい人必見】

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「製菓専門学校に通わないとパティシエになれない」
パティシエになりたいと考える多くの人がこう思っているのではないでしょうか。現在は製菓専門学校に通って基本的な技能を身に付けた上でパティシエになるのが一般的ですが、製菓専門学校に通わずにパティシエになるという道もあります。

今回はこれからパティシエになりたいと考えている方に、「製菓専門学校に通わない」場合のパティシエの働き方をご紹介します。

製菓専門学校に通わずにパティシエになるということは、何も知識がない状態でいきなり現場に飛び込むということです。専門学校に通うと衛生法規・食品衛生学などの座学と、実際にケーキをつくる実習で基本的な技術を学ぶことができますが、その基本がない状態のため入社直後に覚えることは膨大になります。1つ1つの道具の名前、材料の名前、技法の名称などの基礎知識。お客様に商品を安全に提供するために欠かせない食品衛生などについてもしっかり理解する必要があります。もちろん店ごとのレシピ、作業の流れなど毎日の業務のことも覚えなければいけません。

はじめのうちは、例えば「ナッペするからパレットナイフ持ってきて」と言われても、「ナッペってなに?!パレットナイフってどれ?!」とパニックになってしまうことも。少しでも早く現場に慣れることができるよう、道具の名前や技法など、基本的な用語などの「知識」は入社前に本やインターネットで調べて学んでおくといいかもしれません。

ただ、学校や本で学べるのは知識であって、現場で通用する力が身に付くわけではありません。入社してからが本番。現場のスピード感や仕上がりのクオリティ、店ごとのやり方など、毎日が勉強です。新人時代に重要なのは「やる気」や「素直さ」、「努力し続けること」。どこでどんなことを勉強してきたのか、は重要ではありません。「将来どんなパティシエになりたいのか」イメージしながら、日々の努力を積み重ねることが大切です。

しかし、一部のパティスリーや企業は求人募集の際に「製菓専門学校を卒業していること」を応募条件に挙げている場合もあります。「基礎的な知識や技術」を身に付けていることが必須になりますので、こういった求人には応募ができません。ただ、最近は「専門学校に行っていない、まっさらな状態の方が良い」というオーナーさんも多数いらっしゃいますので、まずは応募可能な求人かどうか「応募資格」の欄を確認してください。

ちなみに、製菓専門学校で1年以上学ぶと製菓衛生士の受験資格が得られますが、学校に通わなくても2年以上の実務経験があれば受験資格が得られます。またこの資格がなくてもパティシエとして働いていくこと自体には問題ありませんので安心してください。

そして、専門学校に通わずパティシエになる場合、初めの職場の技術のやり方や働き方、パティシエとしての考え方などがその後のパティシエとしての「基本」になることが多いため、特に最初の職場選びは慎重に行う必要があります。製菓専門学校に通うと求人情報が学校に集まるためその中から職場を選択することもできますが、製菓専門学校に通わない場合には自力で探さなければいけません。

しかし、洋菓子業界のことを知らない状態で「良い職場」と言われてもなかなか想像できないかもしれません。そんなときには「自宅から近いから」などの安易な基準で職場を選ぶのではなく、「この人の下で学びたい」「この店でパティシエとして成長していきたい」と思えるような職場を探してみてください。実際にお店に行って商品を買って食べてみることはもちろん、できればオーナーや現在働いているスタッフと実際に話して職場の雰囲気や日々感じていることなどを聞いてみてください。行動するには勇気が必要かもしれませんが、実際に話すことで多くのことを感じられるはずです。

パティシエントでは職場見学のサポートなども行っておりますので、興味がある方はぜひ「転職支援サービス」にエントリーしてみてくださいね。

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