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インタビュー

「働いていて、なんとなくモヤモヤする」という方に知ってほしい自己分析のススメ


「今の仕事、自分に合っていないかも。続けていけるか不安」
「自分の思いが相手に伝わらなくて、人間関係がうまくいかない」
「先輩に『目標を決めろ』と言われるけど、自分が将来どうしたいのかなんてわからない」

パティシエ・パン職人のみなさん、こんなことで悩んでいませんか?

今の仕事や職場でがんばっているけど、なんとなくモヤモヤする。でも、それをスッキリ解消する方法もわからないし、そもそも忙しくて考える余裕もないから現状のままでいい…。

そんなパティシエやパン職人のみなさんに、今回はいろいろな悩みを解決へと導いてくれる「自己分析」の大切さについてお伝えしていきます。

「そもそも自己分析ってなに?」「なぜ必要なのか」などなど…知っておけば自分が楽になることばかり!?の自己分析について、専門家をお迎えしてわかりやすくご説明します!


自己分析アドバイザー 山下智子さん

「人生の選択をするとき、頼られる存在になりたかった」と不動産会社に入社。同社で新卒生対応をするなか自己分析の大切さに気づき、独自でキャリアカウンセリングをスタート。そのノウハウをもって独立、同時に軸ラボを設立。関西を中心に「自己分析アドバイザー」として、大学生や社会人を対象に個別相談、カウンセリングをしている。

自己分析ってなに?

――まずお聞きしたいのですが、自己分析ってなんですか?

山下さん(以下敬称略)
 一言で表すなら、「自分を知ること」です。好きなことや楽しいと思うこと、心地いいと思える時間や場所などのポジティブなものから、いやなことや苦手なこと、ストレスを感じる環境や状況などネガティブなものまで洗いざらい知っていく作業のことを言います。


――今聞いた感じだと、かんたんに答えられそうな内容だと思うのですが。

山下
 たしかにそうですね。でも「なぜ」好きなのか、楽しいのか、いやなのか、苦手なのか?という理由や本質については、ほとんどの人が曖昧です。たとえばパティシエさんは「お菓子作りが好き」。そもそもなんで好きなのか?を掘り下げていきます。可愛くてキレイなものが好きだから、配合を変えたら生地のふくらみや味も変わるのが面白いから、お菓子を誰かに食べてもらうことが嬉しいから…など、好きのポイントは人それぞれですよね。そんな自分にしかない感覚・感情の理由をあらゆる角度から見つけていく、それが自己分析です。

――自分の気持ちには必ず理由があって、それを探る作業ということですね。

山下
 はい。そのために、私が自己分析をお手伝いするときは、幼少期から振り返って好きだった遊びや習い事、学生時代の係やアルバイト経験など思いつく限りのすべてを書き出してもらっています。思い出しやすいところから書いてもらって、ひとつずつ「なんで好きだったんですか?」「なにが楽しかったんですか?」と問いかけて、深堀りしていきます。


※山下さんが実際に自己分析アドバイスで使用する「自分史シート」(画像のシートは山下さんが用意してくれたサンプルです)。過去の自分に起こった出来事と理由、感じたことなどが細かく記されています。

――幼少期から!?今の自分を知るのに、そこまでさかのぼる必要があるんでしょうか?

山下
 子供って誰に言われるでもなく、なにかに熱中しますよね。もちろん報酬もないし、なんなら自分からお金を払ってでもひたすらカードを収集したり…それは純粋に「自分が好きだから」なんですよ。時間を忘れて没頭できるほどの好き要素を、仕事のなかでも感じられると楽しいですよね。

たとえば学生時代にバスケットボール部に所属していて、すごく楽しかったとします。チームスポーツの面白さって、個人の能力だけじゃなくチームワーク次第で勝敗が変わったり、メンバーの適性を活かせるポジションを考えたりする「チーム作り」ですよね。じゃあ仕事でも、そういう要素が入っている職場を選べばいいと思うんです。同じことを淡々と繰り返すライン作業じゃなくて、その日の状況で判断して仲間を助けたり、または助けられたりする少数精鋭のパティスリーやベーカリーのように。


※幼少期~小学校、中学校に熱中していたことから自分の軸を探っていく。

―― 一見、仕事とは関係のなさそうな過去の趣味・趣向や経験から、自分の根っこにある「好き」を分析していくんですね。

山下
 逆に陸上や水泳のような個人プレーは自分の能力次第ですよね。そういうのが好き!という方なら、ひたすら技術向上に努められる分業制の職場が合っているのかもしれません。パティシエだから、パン職人だからこうでなくてはいけない、と考える必要もないと思います。自分が本当に好きだと思える「理由」を探って、それを仕事に取り入れていくように意識してみたら、自分に合っている働き方がわかってくるはずです。

自己分析とは?のまとめ

1.自分の「好き」「嫌い」の理由を見つける!

2.「好き」が仕事に混ざっていると楽しくなる!

自己分析はどう役に立つのか?

――自己分析をすることで、自分にどんなメリットがありますか?

山下
 自分に自信が持てるようになります。これまでの自分の行動や感情に一つひとつ意味をつけていくことで、「気づいていなかったけど、自分はこんなにがんばってきた」「こんな部分が楽しいと思えるんだ」とわかるようになるんです。また自己分析によって、これまで自分が試練をどう乗り越えたのかも見えてきます。それを参考に、今目の前に迫っている課題を解決したり、自分ではどうにもならなかった問題はほかの人に任せたり早めに諦めたり、対処法を増やすことでムダなストレスを軽減できる。過去の自分が、今と未来の自分を助けてくれます。

――過去を整理して、今の自分を理解できれば、将来像も見えてくるということですね!



山下
 そうです!過去を振り返ってみると、自分がどのように意思決定をしてきたのか、傾向が分かってきます。そこには必ず実体験があるので、「こうやって選んだときはイヤな思いをしたな」という失敗パターンと「楽しかった、達成感があった」などの成功パターンに分類されるんです。じゃあこれから先は、自分にとってより良い未来にするために、成功パターンで進めばいい。誰だって、わざわざイヤな道を選びたくないし、失敗を繰り返したくないじゃないですか。これから「どうしていくべきか」を考える指針にするために、自己分析はすごく大切なんです。

――自己分析をしたら、転職するときにも楽になりそうですね。

山下
 もちろんです。就職や転職での面接のとき、採用担当の方に「なぜ志望したのですか?」と聞かれると思います。自分が「なぜ」そのお店や企業を就職先として選んだのか?これも自己分析のひとつですよね。明確な理由がわかっていれば、採用担当の方にしっかりと自分の想いを伝えることができます。また、その想いはどういった経験から来ているのかというストーリーも説明できれば、より納得感が増します。

――面接は自分を売り込む場でもあると言われていますよね。

山下
 そうですね。面接に限らず、正しく理解してもらうという意味では、普段の人間関係はもちろん接客も同じです。たとえばシュークリームのパッケージやPOPに「おいしいシュークリーム」と単語でだけ説明されていても、お客様はイメージできませんよね。「絞りたての生乳と朝獲れの卵を使用して、職人がていねいに炊いたカスタードをたっぷり詰めています」など、なぜ美味しいのかを伝えることで相手の理解が深まり、買っていただける確率が上がると思います。

自分の想いを相手に正しく伝えるには、その言葉や感情に「こんな理由がある」と説明することが必要です。円滑なコミュニケーションを図るためにも、自己分析は役立つんですよ!

自己分析のメリットまとめ

1.自分を知ることで自信がわいてくる!

2.試練の乗り越え方パターンがわかる!

3.志望動機をしっかりと説明できる!

4.コミュニケーションがうまくいく!

いかがでしたか?

少し面倒だけど、やっておいて損はない自己分析。自分がどうしたいのか、軸があれば進むべき道が見えてくる。自分の人生の方向を指し示す、道しるべのようなものですね。

パティシエやパン職人、料理人は、技術が必要とされる専門性の高い仕事です。しかし技術向上に費やす時間と同じくらい、自分が「なぜ好きなのか」「なぜやりたいのか」を考える時間があってもいいのではないでしょうか。自分にとって心地いい環境とはなにか、やりがいのあることはなにかを考えてみれば、仕事はもっと楽しめるものになるはずです。


おまけ

——「自己分析が大事なのはわかったけど、どうやってやるの?」と思った方のために、具体的な方法を教えてください!

山下
 いちばんシンプルな方法は、書き出すことです。文章になっていなくてもいいので、思いついた言葉をとにかく書いていく。そして一つひとつに「なぜ?」と問いかけて、答えを紐づけていくと、自分の習慣や好きなこと、嫌いなことにパターンが見えてきます。自分の感覚に疑問をもち、意味づけしていくのは大変な作業ですし、すごく時間もかかるんですけどね。

——たしかに…手軽にできる方法はありませんか?

山下
 今の時代だと、SNSを使うとか。過去のログで「なんでこんな投稿したんだろう?」と思い出して、掘り下げていくのもひとつの手です。そのほか昔の成績表やスマートフォンに残っている写真、作文であったりブログであったり。自分に関わるものを集めて、それをきっかけに始めてみてください。「このとき、楽しかったな」と思えば、「なんで楽しかったんだろう」と。

※SNSでの投稿は「言語化」のトレーニングにも最適。自分のなかにあるモヤモヤや悩みをとにかく書いてみることから、自己分析をはじめてみよう!

――自分ひとりで自己分析はできるのでしょうか?

山下
 やり方さえ分かっていればできるとは思いますが、はじめての場合は途中で疲れて行き詰まるでしょうね。客観的な評価もあったほうがいいですし、できれば専門家に話を聞いてもらいながら、一緒に進めるといいと思います。自分の根っこの部分を開示していくことになるので、できるだけ関わりのない「赤の他人」に手伝ってもらうのがポイントです!あとくされがないほうが、よりすべてをさらけ出せるんですよ。

――たしかに、仲のいい人にこそ話しにくいこともあるかもしれませんね。ありがとうございました。今回のお話を活かして、パティシエントもより精度の高い自己分析のお手伝いができるようにします!

山下
 こちらこそ、ありがとうございました。

この記事の筆者

あかざしょうこ

1984年生まれ。PATISSIENTの編集ライター。「人生の教科書は人」をモットーに聞いたり書いたりしています。疲れたときは少女マンガに出てくるイケメンを眺めて癒されています。最近のブームは『執事たちの沈黙』。

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