筋肉を鍛えて腰痛予防!パティシエの職業病“腰痛”を予防する方法

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立ち仕事であるパティシエは、常に腰痛と隣り合わせ。 長時間同じ場所で同じ姿勢のまま作業を行うため、腰に掛かる負担は相当なものです。とはいえ楽な体勢ばかりとる…というわけにも行かず負担は増す一方。慢性的な腰痛に悩まされ続ける人も少なくないのが現状です。 そこで今回は、パティシエにつきものともいえる“腰痛”の原因と予防法をご紹介したいと思います。

パティシエにとって切っても切れない“ぎっくり腰”!その原因とは?

腰痛には様々な種類がありますが、特にパティシエに多いとされているのが“ぎっくり腰”です。椎間板ヘルニアなどの骨が原因の腰痛と違い、ぎっくり腰は重い材料を一気に持ち上げる、力いっぱいかき混ぜるなどの作業を日常的に繰り返すことによる筋肉疲労が主な原因。また冷蔵庫や冷凍庫に頻繁に出入りすること、食材の品質を守るために室温が低いことなどの環境から、体が冷えて血流が悪くなることも腰を痛める原因の一つと言われています。

パティシエの要は腹筋と背筋!“バランス”よく鍛えて腰痛予防

腰痛を防ぐには、腰回りの筋肉を鍛えて体をしっかりと支える土台作りが重要です。 前後から腰を支えるコルセットのような役割を担っている腹筋と背筋。この二つの筋肉を均等に鍛えることで、腰や背骨がまっすぐ支えられ筋肉や骨に掛かる強い負荷にも耐えられるようになるのです。どちらか一方だけを鍛えると、極端に負荷がかかって体の歪みが生じてしまうことも。腰痛に負けないタフな体を作るために、まずは腹筋と背筋をバランスよく鍛えることから始めてみましょう。

もう悪化させない!日々の環境を改善して腰痛を回避しよう

すでに腰痛を患っている人は、無理に筋肉を鍛えても症状が悪化してしまいかねません。できるだけ負担をかけずに作業ができるよう、日々の環境を見直してみてはいかがでしょうか。 (1)低すぎる作業台は使用しない 作業台が低いと必要以上に腰を曲げなければならず、腰に大きな負荷がかかります。台の高さを調節する、楽な姿勢で作業できる台を使用するなど、作業を行う環境を見直してみましょう。 (2)その冷えが命取り! 体の冷えは筋肉疲労の大敵です!コルセットを巻く、薄手の腹巻を巻く、カイロを貼るなどして、腰回りを冷やさないように注意しましょう。 (3)こまめなストレッチで筋肉をほぐす 筋肉の緊張がほぐれることで血流がアップし、腰にかかる負担や筋肉疲労を軽減できます。前後に動かす、左右にひねるなど簡単な動きでも十分効果を得られるので、仕事前や力作業の合間にこまめなストレッチを取り入れて。 体力と気力と時間との戦いでもあるパティシエの仕事。腰痛の原因を取り除くことはなかなか難しいかもしれませんが、大事に至る前にケアすることもプロのパティシエとしての仕事の一つではないでしょうか。
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