街の至る所でクリスマスのデコレーションを目にする今日この頃。フランスも本格的なクリスマスモードに突入しました。パティシエの皆さんもかき入れ時で大忙しではないでしょうか?

引用:http://www.grand-hotel-bristol.com

引用:http://www.grand-hotel-bristol.com

引用:http://www.partir.com/
フランス人にとってNoël (クリスマス)は家族で過ごす、一年で最も大切な日。 甘いものが大好きなフランス人にとってデザートもこの日は特別。フランスでは、クリスマスには主にブッシュ・ド・ノエルをいただきます。このケーキの美しいこと!
今回は2017年パリで人気のパティシエ6人と老舗2店によるクリスマスケーキ(ブッシュ・ド・ノエル)を紹介します。
Pierre Hermé (ピエール・エルメ)

引用:http://www.20minutes.fr/

引用:https://www.pierreherme.com/
マダガスカル産バニラとベリーズ産のダークチョコレートの組み合わせ。
ベースにはバニラクリーム、チョコレート生クリームのジェノワーズを使用、チョコレートショートブレッドビスケットの中にはダークチョコレートチップとフルール・ド・セル(塩)入り。
外側はクリスピーダークチョコレートで樹皮のように仕立てたブッシュ。
6人分 71€(約9,417円、1€=132,6円 2017年12月16日現在)
Cyril Lignac (シリル・リニャック)
アラン・デュカス、ピエール・エルメによって育成されたシェフ、シリル・リニャックはフランスのパティスリー番組に頻繁に登場することで有名。

引用:http://www.restaurantlequinzieme.com/

引用:http://www.lapatisseriecyrillignac.com
シリル・リニャックの代表作「エキノックス」のノエル仕様。ケーキとしては珍しい、グレーカラーが特徴的です。スペキュロースをベースに塩キャラメルバター、バーボン風味の軽いバニラクリームを使用。
8人分 42€(約5,570円)
Christophe Michalak(クリストフ・ミシャラク)
ピエール・エルメ、フォーション、マカロンで有名なラ・デュレで修業したのちホテル、プラザアテネで6年間シェフを務める。

引用:https://www.laradiodugout.fr

引用:http://www.christophemichalak.com/
香ばしいココナツのプラリネをベースにクリーミィーなダークチョコレートと小麦粉なしのビスケットを使用。ココナツムースとマンゴーとパッションフルーツのコンフィで軽い仕上がりに。
8~10人分 125€(約16,580円)
Yann Couvreur(ヤン・クヴルー)
フランスや海外の5つ星ホテルで修業をつみ、2016年にはパリ10区に自分のお店「Yann Couvreur Pâtisserie」をオープン。

引用:http://www.elle.fr

引用:https://www.instagram.com/
ブッシュ・ド・ノエルはお店のキャラクターになっているきつねをモチーフに。
マダガスカル産のバニラムース、コリアンダー風味のフレッシュマンゴー、フルール・ド・セル(塩)の入りアーモンドビスケットを使用。かわいすぎて食べるのがもったいないくらい。
5人分 35€(約4,639円)
Cédric Grolet (セドリック・ゴレ)
今フランスで注目を浴びている新鋭パティシエ。2016年には最優秀パティシエを受賞。彼の作る作品はまさにザ・アート。現在はパリの最高級ホテル・ル・ムーリスのシェフ。

引用:http://www.baumedesanges.fr

引用:https://www.instagram.com/
その名もLe Rubik’s Cake(ル・ルービックケーキ)27つのパーツに各フレーバーを使用。美しすぎる完成度に思わず見とれてしまいます。
6~8人分 150€(約19,882円)
Pierre Marcolini (ピエール・マルコリーニ)

引用:http://www.rtl.fr

引用:https://www.lexpress.fr
左は甘さを抑えた自家製ホワイトチョコレートを使用。マダガスカル産バニラのムース、
香ばしいアーモンドとチョコレートビスケットの中に、ゆずとコリアンダー風味のフレッシュマンゴー、パイナップル入り。
8人分 45€(約5,965円)
Dalloyauダロワイヨ 老舗食品会社

引用:http://www.dalloyau.fr/
ロシアの宮殿をイメージしてつくられたマトリョーシカのブッシュ。ホワイトチョコレートでできた殻の中には、ライム風味のミルクコンフィチュールとアーモンドのメレンゲを使用。中心にはフィナンシエールの生地にマダガスカル産バニラクリーム、マンゴーとパッションフルーツのコンポート入り。
8人分 120€(約15,905円)
Lenotre ルノトル 老舗洋菓子店

引用:http://www.lenotre.com/
切り絵をモチーフにして作られた作品。プラリネソースの入ったシガークッキー生地とヘーゼルナッツモスリンがベース。ブッシュの中心はヘーゼルナッツのダックワーズ、バニラのババロア、ヘーゼルナッツキャラメル、フルール・ド・セル(塩)風味。
飾り部分はホワイトチョコレートとパスティヤージュ。
10人分 130€(約17,231円)
まとめ
いかがでしたか?
フランスのクリスマスケーキ事情、お楽しみいただけましたでしょうか?
美しいだけでなく、ケーキ一台一台の個性がでていますね。繁忙期のこの時期、
なかなか仕事が忙しく他店のケーキを見る余裕がない…というパティシエの方も多いのではないかと思います。世界中のケーキをみて、自分のセンスや感性をどんどん磨き、今後の作品にいかすことができればいいですね。
それではみなさま、Joyeux Noël(ジョワイユ ノエル)!