※この記事は2020年7月上旬に行った取材を元に制作しております。
就活を本格的に始める学生の皆さんを応援するシリーズ企画第7回目。1968年、阪神鳴尾駅近くに4坪半のお店としてオープンした人気店『ベルン』に、昨年入社したばかりのフレッシュな2年生パティシエール・坂田(さかた)さんからお話を聞きました。
これから就活をする専門学生さん、そしてパティシエを目指す方、先輩たちの言葉をヒントに自分が目指す道を考えてみてください。
今回話を聞いた先輩パティシエ
坂田 茉心(さかた まこ)さん(22歳・2年目)
中村調理製菓専門学校 卒業。
2019年にベルンに入社。
ベルンとの出会いは専門2年生のとき。
企業説明会でオーナーの人柄に惹かれました。

──坂田さんは入社して2年目とのことですが、現在ベルンでどんなお仕事をしていますか?
パティシエールなので、製造がメインです。生地の仕込み、ケーキの飾り、デコレーション、生ケーキも作っています。うちは焼きドーナツが看板商品のひとつなんですけど、私のいる甲東園店では、ドーナツを作る場所が入り口の真横でオープンキッチンになっていて。そこでドーナツを作っていると、よくお客様がドーナツを焼く私の姿を見てくれていることがあるんです。恥ずかしいけど、嬉しいことですね。
──いいですね!入社してすぐに製造からスタートしたんですか?
いいえ。入社してすぐは販売からはじめました。ベルンは地域密着型のお店だから、お客様との会話をすごく大切にしているんです。だからまずは、製造半分、販売半分で、お客様との会話を楽しむことからはじめました。お誕生日のメッセージプレートを頼まれた時なんかは、お客様が目の前で仕上がりに喜んでくれたりして、また作ることとは別のやりがいを感じられました。

──坂田さんは山口県出身だと聞きました。どうして兵庫県の地域密着型のお店に就職を決めたのですか?
幼い頃から母の影響でお菓子作りが大好きでした。パティシエールを志し、福岡県の専門学校へ進学を決め、私が専門2年目のときに、学校が開催する企業説明会で「ベルン」のオーナーである倉本さんと出会いました。その説明会では3店舗のオーナーと話しましたが、実際に倉本さんのお話を聞いて、私は人と話すことも好きだったので、地域密着型のパティスリーに行きたいと思うようになりました。
──オーナーである倉本さんがキッカケだったのですね。
そうなんです。それで一度、専門2年の夏に5日間の研修として、初めて兵庫県のベルンに来ました。倉本さんは右も左もわからない私を駅まで迎えに来てくれたり、5日間寝泊まりする場所に困って不安にならないように、とウィークリーマンションも用意してくれました。安心して研修に来られたのを覚えています。実際に現場に入ってみても、スタッフの気さくな人柄とか、お店の全体の雰囲気がいいなと感じて入社を決めました。
──素敵なエピソードです!学校と職場の違いを感じたりはしますか?
一番は「責任の重さ」ですかね。学生時代は良くも悪くも、先生に守られていたと思います。失敗しても「つぎ頑張ればいい」って。だけど、職場ではそうはいかない。ロスにも繋がりうる失敗をしないために、作業はより慎重にしています。先輩がすすんでアドバイスしてくれるのも頼もしいです!

──ベルンのどんなところが好きですか?
商品では焼きドーナツが大好きです!自慢の商品で、焼くのも楽しい!ケーキではココ・オレンジ。オレンジとホワイトチョコレートの組み合わせが最高です!あとは、ベルンで働いてみて、日々自分が成長していくのを肌で感じられるようになりました。お客様への接し方、物事の考え方、もちろんスキルも。自信をもって一人前のパティシエールを目指せるところが好きです。
──さいごに、現在就活中の方にメッセージをお願いします!
学校で教えてもらえる基本(ナッペやしぼり)は、いつでも自然に出来るようにすること、ですかね。パティシエとしての当たり前の作業に自信が持てるようになれば、就職活動もうまくいくように思います。あとは自分が尊敬できる人の元で働ける職場に出会ってほしいです。倉本さんは人柄も良く、気さくで素敵ですが、私は何よりパティシエとして尊敬しています。せっかく仕事にするんだから、自分が成長できると思える職場で働いてほしいですね!
──ありがとうございました!
ベルンも参加する「オンライン合同企業説明会」開催!
7月26日(日)〜28日(火)の3日間、兵庫県洋菓子協会が主催する「オンライン合同企業説明会」が開催されます。
今回ご紹介した『ベルン』も参加しますので、直接話を聞いてみてくださいね。
↓イベント詳細・参加申込はこちらから↓
※上記イベントは終了致しました。