「他のお店では、どんな商品を作っているのかな?」
そう思ったとき、公開されているレシピと一緒に見ておきたいのが”断面”の写真やイラスト。
そのお菓子をどんな構成で作るのか、完成形をビジュアルで確認しておけばイメージもつきやすいですよね。
ちょっと前までは、他のお店やシェフのお菓子の情報は業界専門誌などでないと得られませんでしたが、インスタグラムが流行している今は”断面”の写真もスマホで手軽に見られるようになりました。
そこで今回は、日本ではなかなかお目にかかれない、海外で活躍するトップパティシエたちのお菓子の断面画像を集めてみました!
Dinara kasko(ディアナ・カスコ)

最初の画像は、ウクライナ在住のパティシエール、Dinara kasko(ディアナ・カスコ)氏が発表した“ルビーチョコレートプロジェクト”から。彼女が作ったのはルビーチョコレートを主役においたガナッシュです。特徴は、元建築デザイナーならではの計算されたピラミッド型。そのガナッシュを半分に切ってみると、ラズベリーのビスケットとコンフィチュール、メレンゲのムースが顔を覗かせます。
Julien alvarez(ジュリアン・アルバレス)

洋菓子の世界大会としての最高権威と言われる「クープ・ド・モンド・パティスリー」で2011年に総合優勝。現在はウィーンの5つ星ホテルでシェフパティシエを務めるJulien alvarez(ジュリアン・アルバレス)氏のシュークリーム。バニラ香るクリームに、シトロンとレモンのソースが合わさっています。
Joakim Prat(ジョアキム・プラット)

ミシュランで三ツ星を獲得した経験を持つJoakim Prat(ジョアキム・プラット)氏がオーナーシェフを務める、ロンドンのシュー専門店「MAITRE CHOUX(マイトレショウ)」。こちらの画像は9種類のエクレア。生地にスキマなく詰められたクリームの味や質感もイメージできますね。日本では手に入らないお菓子の中身も分かってしまう、ありがたい時代!
Julien Delhome(ジュリアン・デルハーム)

パリの中心部に位置する5つ星ホテル「ホテル デュ ルーブル」のシェフパティシエ、Julien Delhome(ジュリアン・デルハーム)氏のケーキの断面画像。こちらは昨年の秋に新作として作ったもの。梨とバニラのコンフィチュールにアーモンドクリームを絞り、ビジュアルからも季節を感じる一品です。
Jerome de oliveira(ジェローム・デ・オリベイラ)

カンヌのパティスリー「INTUITION by J」のオーナーシェフ、Jerome de oliveira(ジェローム・デ・オリベイラ)氏のお菓子。こちらは可愛らしいバラ=“Centifolia”がモチーフとなっているマシュマロです。チョコレートクランチとフルーツで、モッチリながら歯ごたえも楽しめそうですね。
Yann Couvreur(ヤン・クーブル)

一流ホテルのレストランで食べられるようなアシェットデセールを提供し、パリ10区で大人気となっている「Yann Couvreur Patisserie」の、スクエア型のエクレア。濃厚なクリームは、チョコレートと相性抜群の塩キャラメルをミックス。
Nicolas Haelewyn(ニコラ・エルウィン)

2016年、キャラメル専門店「Karamel Paris」がパリに誕生しました。オーナーシェフを務めるのは、Nicolas Haelewyn(ニコラ・エルウィン)氏。こちらはキャラメルを主役にしたショコラ×トンカのスワンシュー。断面を見せるために真っ二つにされて、ちょっとかわいそう(笑)。
melessa coppel(メリッサ・コッペル)

2016年に北米のトップショコラティエのひとりに選出され、現在はラスベガスにアトリエを構えるパティシエール、melessa coppel(メリッサ・コッペル)氏。こちらの可愛いボンボンショコラは“チーズキューブ”と言われているもので、ストロベリーバルサミココンポートとクリームチーズなどで構成されている人気商品だそう。
まとめ)
表面の美しさだけでなく、中身にもこだわったトップパティシエたちのケーキの断面、いかがでしたか?
中の構成を見ると味や食感のイメージも膨らみやすいですよね。
このようにインスタグラムなどで断面を惜しみなく見せてくれるのは、”インスタ映え”はもちろんですが、中身をより知ってもらった上で、お菓子を買ってもらいたいからでしょう。ファンへの愛と気遣いが詰まったお菓子を参考に、明日の仕事へのヒントにしてみてくださいね。