直近のコロナウイルスの流行を受けて、すっかり「オンライン」が主流になりましたね。例外なく、パティスリーにもその流れが来ています。感染対策のために休業しなくてはならない等大変な思いをしたお店も、オンラインショップを導入すれば、店頭では繋がることができなかった遠方のお客様にも商品を届けられるようになります!
ただ実際にオンラインショップ導入を検討し始めると、サービスの種類が多く、どれが自分のお店に合うのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
今回は、「オンライン化に興味はあるけど、よく分からず後回しにしてしまっている」そんな方に向けて、サービスの特徴やメリット・デメリットをまとめてご紹介していきます。
オンラインショップサービスは、大きく分けて以下の3つ。
ショッピングモール型/独自導入型/ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)型
ショッピングモール型 | 独自導入型 | ASP型 | |
---|---|---|---|
初期費用 | 0円~30万円程度 | 0円 | 0円~15,000円程度 |
月額費用 | 0円~60,000円以上 | 3,500円程度 | 0円~5,000円程度 |
販売手数料 | 0~15%程度 | 0% | 3~5%程度 |
集客力 | 高い | 低い(自力) | 低い(自力) |
購買率 | 約5% | 約1% | 約1% |
デザイン制限 | 多い | 無し | 少ない |
それぞれの特徴をくわしく見ていきましょう。
短期間でしっかり結果を出したい方におすすめ
ショッピングモール型オンラインショップサービス

ショッピングモール型オンラインショッピングサービスは、既存の大型ECモール内に自分のお店を構える方法です。例えるなら、大型百貨店の一角にお店を出店するイメージ。
《サービス例》
・楽天市場
・Yahoo!ショッピング
・Amazon など
ショッピングモール型のメリットはなんといっても、集客力の高さ。月間2,000万~4,000万人のユーザーが訪れる大型モール内に出店することで、広告を打たなくても集客が可能です。しかも、そのユーザーのほとんどが買い物目的で訪れている潜在顧客のため、商品を買ってもらいやすいという利点もあります。
その他にも、信頼の厚い大型モール内に出店することで、まだ実績の少ない新規店舗に対する警戒心を和らげられるのも、ショッピングモール型ならではの魅力です。
デメリットとなるのは、コストの高さ。しっかりした運営母体だからこそ、顧客向け補償サービスや出店側へのシステムサポートが充実しているのですが、その分費用がかかります。参考費用は大体、初期費用約30万円・月額費用約6万円・販売手数料約15%と高め。
また、あくまでモール内での出店となるので販売ページのデザインなどの制限も多くあるところも弱点です。
洋菓子やパンなど飲食物の出店は、衛生面の心配があって特にデリケート。その点、大型ECモールで出店されているという安心感は売上に大きく影響します。売上増大に欠かせない「信頼」を得て、短期間でしっかりと結果を出したいという方におすすめです。
差別化をして商品をブランディングしたい方におすすめ
独自導入型オンラインショップサービス

独自導入型オンラインショップサービスは、既存のECモールには属さずに独立して、自分のお店を構える方法です。例えるなら、土地を買ってイチから自分のお店を立ち上げるイメージ。
《サービス例》
EC-CUBE
Magento
Woo Commerce など
独自導入型のメリットはずばり、コストの低さ。全て自分で手がけるので初期費用・月額費用・販売手数料はかかりません。費用はかかっても、月々のレンタルサーバー代の3,500円ほどです。 その他にも、何の制限もなく自由にデザインできる販売ページで、とことん他のお店と差別化できるのも、独自導入型ならではの魅力です。
デメリットとなるのは、手間の多さ。先ほどのショッピングモール型とは違い、出店場所も用意されていなければ、集客やシステムのサポートもありません。そのため、自力でプログラミングを習得してイチからお店を立ち上げなければなりません。その後の集客においても、自力で宣伝活動をして継続してお客様を呼び込む必要があります。
手間はかかりますが、初期費用や月額費用がかからずコストは大幅に抑えられるので利益率は高い方法です。また全て自分で手がけるため、どこまでもこだわることができるのも魅力。オリジナルの洋菓子や希少な素材を使ったパンなど、商品の差別化をしたい方におすすめです。
パッと今すぐオンラインショップを出店したい方におすすめ
ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)型オンラインショップサービス

ASP型オンラインショップサービスは、ショッピングモール型ほどの制限はないサイトで、独自導入型ほど手間をかけずにお店を構える方法です。例えるなら、スイーツフェアなどの会場にお店を出店するイメージ。
《サービス例》
・BASE
・STORES
・MakeShop など
ASP型最大のメリットは、バランスの良さ。しっかりとした運営母体を持ちながら、ショッピングモール型ほど厳しい制限はありません。最低限の制限の中で、自由に販売ページをデザインすることができます。一部有料もありますが、顧客補償やシステムのサポートも充実。また手間においても、「販売ページのひな形」が用意されているので、独自導入型ほどの苦労はなく、簡単にお店を立ち上げることができます。
さらにコストにおいても、初期費用約1万5,000円・月額費用約5,000円・販売手数料3~5%程度と手頃。このバランスの良さが、ASP型ならではの魅力です。
デメリットとなるのは、集客力の低さ。独自導入型と同じく、集客を促進するサポートはないため自力での宣伝活動は必須です。また広告を打ったとしても、そこからの訪問者のほとんどが、買い物目的とは限らないので、購買率は約1%にとどまっています。
基本的には自由な文言や装飾で商品の魅力をアピールできるので、洋菓子やパンの美味しさや安全へのこだわり等は十分に伝えることができます。かかる費用も手頃で、出店方法も簡単なので、スピード重視で今すぐ出店したい方におすすめです。
商品さえあれば始められる気軽さがあり、今一番利用されているサービスです。
最後に
あなたのお店に合うオンラインショップサービスは見つかりましたか?
新しいことに挑戦するには勇気がいりますが、今の大変な状況を変えるために、今までとは違う行動を起こしてみるのも手かもしれません。
ぜひ、その1つの候補として、オンラインショップ導入を検討してみてくださいね!