最終更新日:2025年9月5日
古都の美味を一口ずつ。京都スイーツ食べ歩きのすすめ 千年の都、京都。その石畳の路地や雅やかな寺社の風景に溶け込むように、古くから受け継がれる伝統の和菓子と、時代を映す新しいスイーツの文化が息づいています。一つのお菓子を片手に、美しい街並みをそぞろ歩く「食べ歩き」は、京都の魅力を五感で味わう最高の体験と言えるでしょう。
しかし、数多あるお店の中から「本当に美味しい一軒」を見つけるのは至難の業。 「せっかくの旅行で失敗したくない…」 「SNSで見たけど、実際どうなの?」
この記事では、そんなあなたの不安を解消し、京都でのスイーツ巡りを最高に楽しむための情報を凝縮しました。定番の観光地から地元民が愛する穴場まで、実際に食べ歩いたからこそわかる「混雑状況」や「リアルな感想」を交えて、選りすぐりの人気店を徹底的にご紹介します。
このガイドが、あなただけのとっておきのスイーツ巡りの地図となることを願って。さあ、甘くて美味しい京都の旅を始めましょう。
京都食べ歩きスイーツ早見表
エリア | 店名 | 代表的なスイーツ | 種類 | 価格帯の目安 | 食べ歩きやすさ | ここが魅力! |
祇園 | 茶寮都路里 | 特選都路里パフェ | 抹茶パフェ | ¥1,500~ | 店内推奨(行列必至) |
これぞ王道。一度は体験したい抹茶パフェの最高峰。
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祇園 | 茶寮和香菜 | さくふわみたらし団子 | 団子 | ¥250~ | 最高(串・受け取ってすぐ食べる) |
賞味期限は驚きの20秒!焼きたての香ばしさと食感が命。
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清水寺 | 雲ノ茶 | 雲ノムース | モダン和菓子 | ¥1,300~ (セット) | 店内推奨(繊細なムース) |
SNSで話題沸騰!写真映え抜群のふわふわ雲形ムース。
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嵐山 | まめものとたい焼き | あんバターたい焼き | たい焼き | ¥390~ | 最高(ワンハンド・すぐ食べるべし) |
バターが溶けるまでの「賞味期限1分」が合言葉。
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嵐山 | eX cafe | ほくほくお団子セット | 団子 | ¥1,350~ | 店内限定(七輪で焼く体験型) |
自分で焼くライブ感が楽しい!思い出に残る体験型スイーツ。
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錦市場 | こんなもんじゃ | 豆乳ドーナツ | ドーナツ | ¥400 (8個) | 最高(カップ入り・一口サイズ) |
ふわふわ軽い食感。市場散策に欠かせない定番おやつ。
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伏見稲荷 | 伊藤軒 | くだもの串和菓子 | 和菓子 | ¥500~ | 良(串だが繊細な作り) |
お狐様が可愛い!千本鳥居を背景に撮りたいフォトジェニック和菓子。
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京都駅 | 京ばあむ | 京ばあむソフト | ソフトクリーム | ¥580~ | 良(コーン・溶ける前に) |
京都土産の定番「京ばあむ」をソフトクリームで気軽に。
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まずは、膨大なお店の中から自分好みの一品を直感的に見つけられるよう、エリアごとのおすすめスイーツを一覧表にまとめました。「食べ歩きやすさ」は具体的な理由を添えています。気になるお店を見つけたら、本文の詳細紹介へジャンプしてください。
エリア別に見る京都のスイーツスポット
京都のスイーツは、その土地の雰囲気と深く結びついています。ここでは、主要な観光エリアごとに、その特色とおすすめの食べ歩きスイーツを詳細にご紹介します。
祇園・清水寺エリア:古都の風情と最新トレンドが交差する場所
石畳の道、舞妓さんが行き交う花見小路、そして荘厳な清水の舞台。このエリアは、京都の伝統美が凝縮されていると同時に、最先端スイーツが集まる激戦区です。老舗の味とSNSで話題の新作が共存する、京都の「今」を最も感じられる場所と言えるでしょう。
祇園の王道!抹茶スイーツの競演
茶寮都路里 祇園本店 (Saryo Tsujiri Gion Honten)

参照:食べログ
宇治茶の老舗「祇園辻利」が手がける、もはや説明不要の抹茶パフェの聖地。看板メニューの「特選都路里パフェ」は、濃厚な抹茶ソフト、ぷるんとした抹茶ゼリー、ふんわりカステラ、もちもち白玉など、抹茶の魅力がこれでもかと詰め込まれた一杯。その味わいは、まさに抹茶のオーケストラです。
- 【実食レコメンド】 食べ進めるごとに現れる多彩な食感をぜひ楽しんでください。まずは上のソフトクリームから、次にゼリーやカステラを絡めて。最後に底の抹茶みつを混ぜれば、一杯で三度美味しい体験が待っています。
吉祥菓寮 祇園本店 (Kisshokaryo Gion Honten)

参照:食べログ
自家焙煎きな粉の専門店で、特に「焦がしきな粉パフェ」が有名です。きな粉とバニラのアイスの間に豆乳ブランマンジェとほうじ茶ゼリーを挟んでいるため、様々な味を楽しむことができます。別添えの黒蜜で、さらに味の変化を楽しむことが可能。カクテルのような美しいグラスで提供され、洗練された大人の時間を過ごせます。
- 【実食レコメンド】 別添えの黒蜜をかける瞬間は、ぜひ動画の準備を。きな粉の香ばしさと抹茶のほろ苦さ、黒蜜のコクが三位一体となる瞬間は格別です。
歴史を味わう、伝統の和菓子
茶寮和香菜 (Saryo Wakana)

参照:食べログ
ここの名物は、なんといっても「賞味期限20秒」の「さくふわみたらし団子」。店先でリズミカルに焼き上げられる米粉100%の団子は、受け取った瞬間から香ばしい匂いが立ち上ります。口に運ぶと、外側は想像以上に「さくっ」と軽やかで、中は驚くほど「ふわふわ」。この儚い食感こそが、忘れられない美味しさの記憶を刻みます。
- 【実食レコメンド】 写真を撮りたい気持ちをぐっとこらえ、まずは一口!20秒という時間は伊達ではありません。最高の食感を体験した後、残りをゆっくり撮影するのがおすすめです。
梅園 清水店 (Ume-zono Kiyomizu)

参照:公式HP
昭和2年創業の甘党茶屋。こちらの「みたらし団子」は、一般的な丸い形ではなく、小ぶりな俵型が特徴。しっかりとした弾力のお餅に、甘じょっぱい醤油ダレが絶妙に絡みます。一口サイズで食べやすく、清水寺への参道を歩きながら味わうのにこれ以上ないお供です。
- 【実食レコメンド】 タレがたっぷりかかっているので、少し下を向けてこぼさないように食べるのがコツ。きな粉のトッピングも可能なので、味変を楽しむのも一興です。
祇園 京くらら (Gion Kyo-kurara)

参照:公式HP
八坂神社のすぐそばにある生麩の専門店。伝統食材の生麩を、あんこやあられだけでなく、ベーコンなど洋の素材と組み合わせたユニークな串物が魅力。もっちり、ぷるんとした生麩の独特の食感と、意外な組み合わせが口の中で新しい発見をもたらしてくれます。
- 【実食レコメンド】 まずは定番の「あわ麩田楽」を。その後、変わり種の「ベーコンチーズ麩」に挑戦すると、そのギャップに驚かされます。甘いものとしょっぱいものを交互に楽しむのもおすすめです。
カメラ必須!フォトジェニックな最新スイーツ
京 八坂プリン (Kyo Yasaka Pudding)

参照:公式HP
八坂の塔へと続く小道に佇むプリン専門店。看板商品の「京 八坂プリン」は、なめらかなプリンの上にカラフルな寒天ボールとフルーツジュレが乗っており、まるで宝石箱のよう。八坂の塔を背景にこのプリンを撮るのが、京都観光の新しい定番ショットになっています。
- 【実食レコメンド】 プリン自体は固めで卵の味がしっかり。上の寒天ボールをぷちっと潰しながら、ジュレとプリンを一緒にすくって食べると、食感と風味が混ざり合ってさらに美味しくなります。
雲ノ茶 清水三年坂店 (Kumo no Cha Kiyomizu Sannenzaka)

参照:食べログ
SNSで瞬く間に人気となった「雲ノムース」が看板商品。その名の通り、ふわふわの雲をかたどった抹茶ムースは、見た目の可愛さだけでなく、中には上品な甘さのあずきが隠れています。京町家をリノベーションしたモダンな店内で、アート作品のようなスイーツと特別な時間を過ごせます。
- 【実食レコメンド】 ムースは非常に繊細なので、テイクアウトよりは店内でいただくのがおすすめ。どこからスプーンを入れるか躊躇してしまいますが、思い切って中心からどうぞ。
伊藤軒/SOU・SOU 清水店 (Itoken / SOU・SOU Kiyomizu)

参照:公式HP
老舗和菓子店「伊藤軒」と、ポップなテキスタイルデザインで人気の「SOU・SOU」のコラボ店。季節の花鳥風月を表現した小さな和菓子が4つ連なった「串和菓子」は、まるで食べられるアクセサリー。繊細な練り切りの技術に、思わずため息がもれます。
- 【実食レコメンド】 食べるのがもったいないですが、一つ一つが異なる味わい。上のものから順番に、職人の技と季節の風味をゆっくりと堪能してください。
loose kyoto

参照:公式Instagram
清水寺周辺の散策で、少し洋風の甘味が欲しくなったらここ。白を基調とした可愛らしいコーヒースタンドで、揚げたてのふわもちドーナツが楽しめます。本格的なコーヒーの香りと、ドーナツの甘い香りが漂う空間は、歩き疲れた足を癒すのに最適です。
- 【実食レコメンド】 ドーナツはぜひ揚げたてを。抹茶クリームのトッピングは、ほろ苦さがドーナツの甘さを引き立ててくれます。ラテとの相性も抜群です。
清水寺参道の新定番
GOKAGO.

参照:食べログ
2023年にオープンした本格日本茶スタンド。注文ごとに一杯ずつ丁寧に点ててくれる抹茶で作る「濃厚抹茶ラテ」は、抹茶本来の力強い香りとキレのある苦味がダイレクトに感じられます。目の前で繰り広げられるお点前のライブ感も、旅の思い出を特別なものにしてくれます。
- 【実食レコメンド】 甘さは控えめなので、本物の抹茶の味を求めている方に特におすすめ。まずは一口、抹茶の鮮烈な香りを楽しみ、その後ゆっくりとミルクと混ぜ合わせて味の変化を堪能してください。
清水 京あみ (Kiyomizu Kyoami)

参照:公式Instagram
清水坂の名物となっている、生地にニッキを練り込んだ「八ッ橋しゅー」。サクサクのシュー生地をかじると、中からとろりとした抹茶またはバニラのクリームが溢れ出し、同時に八ッ橋特有のニッキの香りが鼻を抜けます。和と洋が見事に融合した、京都ならではの逸品です。
- 【実食レコメンド】 クリームがたっぷりなので、大きな口で頬張るのが正解。シュー生地のサクサク感を損なわないうちに、早めに食べるのがおすすめです。
京ばあむ 清水店 (Kyo-baum Kiyomizu)

参照:公式HP
京都土産の定番「京ばあむ」を、その場で楽しめるのが清水店の魅力。宇治抹茶と豆乳の美しい層が特徴のバームクーヘンを串に刺した「食べ歩き京ばあむ」や、ソフトクリームにトッピングされた「京ばあむソフト」など、店舗限定メニューが揃っています。
- 【実食レコメンド】 「京ばあむソフト」は、ソフトクリームの冷たさとバームクーヘンのしっとり感を同時に楽しめる贅沢な一品。バームクーヘンをスプーン代わりにしてソフトをすくって食べるのが通な楽しみ方。
嵐山エリア:絶景と共に味わう、体験型スイーツ
渡月橋、竹林の小径など、風光明媚な景色が広がる嵐山。このエリアのスイーツは、美しい自然を背景に味わうことで美味しさが倍増します。また、自分で作ったり仕上げたりする「体験型」が多いのも特徴です。
渡月橋を眺めながら
新八茶屋 (Shinpachi Chaya)

参照:公式HP
1941年創業の老舗でありながら、ジェラートの国際大会で入賞歴を持つ実力派。本場イタリア仕込みのジェラートは、驚くほどなめらかな口溶けで、素材の味が口いっぱいに広がります。特に受賞歴のあるピスタチオは、濃厚な豆の風味が格別。渡月橋を眺めながらいただくジェラートは、まさに至福のひとときです。
- 【実食レコメンド】 迷ったら、受賞フレーバーの「ピスタチオ」と、季節限定のフルーツフレーバーのダブルがおすすめ。濃厚な味とさっぱりした味の組み合わせが絶妙です。
嵐山ミソラ (Arashiyama Misola)

参照:食べログ
透明な缶に入った「飲む和パフェ」で話題のお店。モンブランやスイートポテトなど、様々なスイーツが美しい層になって詰められており、太いストローで味わう新感覚デザートです。片手で持てる手軽さと写真映えする見た目で、混雑する嵐山での食べ歩きに重宝します。
- 【実食レコメンド】 飲む前によく振るのではなく、まずはストローを上下に動かしながら、それぞれの層の味を確かめてみてください。最後に全体を混ぜ合わせると、味が一体となってまた違う美味しさが楽しめます。
自分で作る、楽しむ!体験型スイーツ
eX cafe 京都嵐山本店 (eX cafe Kyoto Arashiyama Honten)

参照:公式Instagram
旧邸宅を改装した趣ある空間で楽しめるのが、名物「ほくほくお団子セット」。小さな七輪が運ばれてきて、自分たちの手でよもぎと白の団子を炙ります。醤油の焼ける香ばしい匂いが立ち込め、ぷくーっと膨らんでいく団子を眺める時間は、最高のエンターテイメントです。
- 【実食レコメンド】 焼き加減はお好みですが、少し焦げ目がつくくらいまでじっくり焼くと、外はカリッ、中はもちもちの食感が際立ちます。みたらしとあんこ、両方たっぷりつけて味わってください。
八十八良葉舎 (Hachimanjuhachiyoshaba)

参照:公式HP
本格的な抹茶を気軽に楽しめる日本茶スタンド。ここでは、自分で抹茶を点てる体験ができる「抹茶ラテセット」が人気。バリスタに教わりながら茶筅を振る体験は、日本の茶文化に触れる貴重な機会。自分で点てた抹茶の、泡のきめ細かさと格別な味わいに感動すること間違いなしです。
- 【実食レコメンド】 体験セットでは、ラテにする前にぜひ点てたての抹茶を一口。その鮮烈な香りと苦味を味わってから、ミルクを注ぐと、より深く抹茶ラテを堪能できます。
竹林散策のお供に
古都芋本舗 (Kotoimo Honpo)

参照:食べログ
竹林の入り口に店を構える和菓子店。名物は、その大きさに誰もが驚く「大玉みたらし団子」。一粒が大きく、もっちりとした食感は食べ応え抜群。甘じょっぱいタレがたっぷりと絡み、竹林散策で少し疲れた体に優しい甘さが染み渡ります。
- 【実食レコメンド】 ソフトクリームも人気で、「古都芋ソフト」はほんのりお芋の風味がする優しい味。みたらし団子と一緒に買って、甘じょっぱいループを楽しむのも最高です。
まめものとたい焼き 嵐山本店 (Mamemono to Taiyaki Arashiyama)

参照:公式HP
「賞味期限1分」というキャッチーなフレーズで知られる「あんバターたい焼き」。まん丸で可愛らしい形のたい焼きに、熱々の粒あんと、ひんやり冷たい有塩バターが大胆に挟まれています。バターがじゅわ〜っと溶けて生地とあんに染み込むまでのわずかな時間が最高の食べごろ。誰もが夢中で頬張る、至福の1分間です。
- 【実食レコメンド】 とにかく受け取ったらすぐに食べること! バターの塩気とあんこの甘さ、そして小麦香る生地のハーモニーは、まさに時間との勝負。このスリルも美味しさの一部です。
Kyocafe chacha

参照:公式Instagram
まるでアイスキャンディーのような、スティック付きの「京ワッフル」がSNSで話題。厚めの生地にはザラメが練り込まれており、ザクザク、もちっとした食感が楽しめます。プレミアム宇治抹茶やいちごなど、見た目も華やかでフレーバーも豊富。手が汚れず、片手で食べられるので散策のお供に最適です。
- 【実食レコメンド】 チョコレートコーティングされているフレーバーは、見た目以上にボリューム満点。抹茶フレーバーは、生地の甘さと抹茶チョコのほろ苦さのバランスが絶妙です。
四条河原町・錦市場エリア:京の台所で探す、活気あふれる美味
京都随一の繁華街である四条河原町と、「京の台所」として知られる錦市場。このエリアは活気に満ち、伝統食材から最新グルメまで食のすべてが詰まっています。市場での素朴な味わいと、洗練されたカフェのスイーツ、両方を楽しめるのが魅力です。
錦市場の鉄板食べ歩き
こんなもんじゃ (Konna Monja)

参照:公式HP
「京とうふ藤野」が手がける豆乳スイーツ専門店。一番人気は、一口サイズの「豆乳ドーナツ」。揚げたてのドーナツは、サクッとした表面のすぐ後から、じゅわっと豆乳の優しい甘みが広がります。驚くほど軽い食感で、気づけば2個、3個と手が伸びてしまう、まさに”魔性のドーナツ”です。
- 【実食レコメンド】 揚げたてが一番ですが、少し冷めても豆乳の風味が際立ち美味しいです。ヘルシーな「豆乳ソフトクリーム」にディップして食べるのも、通な楽しみ方。
錦一葉&まめものとたい焼き (Nishiki Ichiha & Mamemono to Taiyaki)

参照:食べログ
嵐山の人気店「まめものとたい焼き」と宇治茶専門店「錦一葉」のコラボ店。嵐山まで行かずとも、あの「あんバターたい焼き」を錦市場で味わえます。賞味期限1分のスリリングな美味しさは健在。市場の活気の中で頬張る熱々のたい焼きはまた格別です。
※注意:2025年5月中旬から8月まで改装のため休業予定。訪問前に公式サイトで確認してください。- 【実食レコメンド】 錦市場は特に混雑しているので、受け取ったらすぐに食べられるスペースを確保してから購入するのがおすすめです。バターが溶け出す前に勝負を決めてください。
麩房老舗 (Fubo Rōho)

参照:食べログ
天保年間創業の京生麩の老舗。こちらで味わえるのは、生麩を油で揚げ、特製の田楽味噌を塗った「生麩の田楽」。もっちり、しっとりとした独特の食感の生麩に、甘辛い味噌の風味が絶妙にマッチ。古都ならではの、滋味深い味わいが口に広がります。
- 【実食レコメンド】 よもぎ麩とあわ麩の2種類があるので、ぜひ食べ比べてみてください。よもぎの爽やかな香りと、あわのぷちぷちとした食感の違いが楽しめます。
河原町のトレンド発信カフェ
SUGITORA

参照:公式HP
まるで芸術作品のようなジェラートとパフェが人気のパティスリー。季節のフルーツをふんだんに使い、緻密に計算された層と美しいデコレーションが施されたパフェは、食べるのが惜しくなるほどの美しさ。お店のキャラクターである虎のクッキーが愛らしいアクセントになっています。
- 【実食レコメンド】 パフェは季節ごとに変わるため、訪れるたびに新しい出会いがあります。スプーンを深く入れて、全ての層を一度に味わうと、計算され尽くした味のハーモニーに感動します。
MACCHA HOUSE 抹茶館 京都河原町店 (Maccha House Kyoto Kawaramachi)

参照:公式HP
海外でも人気を博す抹茶専門店。代名詞は、ヒノキの升に入った「宇治抹茶ティラミス」。表面に振りかけられた濃厚な抹茶パウダーの下には、とろっとろのマスカルポーネチーズが。スプーンを入れると、そのなめらかさに驚かされます。抹茶のほろ苦さとチーズのコクが口の中で溶け合う、至福のスイーツです。
- 【実食レコメンド】 升の角にスプーンを入れて、底のスポンジ生地と一緒にすくい上げるのが綺麗に食べるコツ。セットのドリンクは、ほうじ茶を選ぶと口の中がさっぱりしておすすめです。
伏見稲荷・伏見エリア:お稲荷さんと巡る、ご利益スイーツ
朱色の千本鳥居が幻想的な伏見稲荷大社。その参道には、神社のシンボル「お狐様」をモチーフにした、縁起の良い可愛らしいスイーツがたくさんあります。参拝の記念に、ご利益がありそうな一品を味わってみてはいかがでしょうか。
お狐様モチーフの縁起物
総本家 宝玉堂 (Sohonke Hogyokudo)

参照:食べログ
昭和初期創業、「稲荷煎餅」発祥の店。きつねのお面の形をした煎餅は、白味噌と白ゴマの風味が香ばしく、パリッとした小気味よい食感が特徴。どこか懐かしい素朴な味わいで、食べ歩きにも、お土産としても人気です。
- 【実食レコメンド】 職人さんが一枚一枚手焼きしている様子を店先で見ることができます。その香ばしい匂いを感じながら、焼きたてをいただくのが最高の贅沢です。
果菓 伊藤軒 伏見稲荷店 (Kaka Itoken Fushimi Inari)

参照:公式HP
老舗和菓子店「伊藤軒」が手がける、果物と和菓子を組み合わせたスイーツ店。伏見稲荷店限定の「くだもの串和菓子」は、フレッシュないちごと、愛らしいきつねの形をしたこし餡の薯蕷饅頭が串に刺さっています。千本鳥居を背景に撮れば、最高の旅の思い出になること間違いなしです。
- 【実食レコメンド】 きつねの饅頭は、見た目以上に本格的な和菓子の味わい。いちごの酸味とこし餡の上品な甘さが、口の中で見事に調和します。
参拝の合間にひと休み
稲荷茶寮 (Inari Saryo)

参照:食べログ
伏見稲荷大社の境内、休憩処「啼鳥菴」内にある日本茶カフェ。美しい庭園を眺めながら、本格的なお茶やスイーツがいただけます。一番人気は、小さな赤い鳥居がちょこんと乗った「稲荷パフェ」。濃厚な抹茶ソフトやゼリーが、参拝で歩き疲れた体を優しく癒してくれます。
- 【実食レコメンド】】 パフェの層は、お米のパフやポン菓子が入っており、食感のアクセントが楽しいです。窓際の席に座れれば、庭園の緑を眺めながら、静かで贅沢な時間を過ごせます。
まるもち家 (Marumochiya)

参照:食べログ
SNSで話題の「水まる餅」が名物。透明な水風船を爪楊枝でぷちんと割ると、中からぷるんとしたわらび餅が現れるという、遊び心満載のスイーツです。黒蜜ときな粉をかけていただく、ひんやりとした喉越しは格別。その一連の体験は、動画に収めたくなること間違いなしです。
- 【実食レコメンド】】 風船を割る瞬間は、思ったよりも勢いよく中身が飛び出すので、お皿の上で慎重に。ぷるぷる、ふるふるとした食感は、一度味わうと病みつきになります。
京都駅エリア:旅の始まりと終わりに楽しむ限定スイーツ
京都の玄関口、京都駅。単なる交通の拠点ではなく、ここでしか手に入らない限定スイーツや、旅の締めくくりにふさわしい名店の味が集結しています。新幹線に乗る前のわずかな時間でも、京都の美味を最後まで満喫できます。
ここでしか買えない!京都駅限定の味
マールブランシュ 京都タワーサンド店 (Malebranche Kyoto Tower Sando)

参照:公式HP
京都を代表する洋菓子店。京都タワーサンド店では、看板商品「お濃茶ラングドシャ 茶の菓」をアイスにした、店舗限定の「生茶の菓アイスバー」が味わえます。注文後に目の前でエスプーマ状の濃厚なお濃茶ソースをかけて仕上げてくれるライブ感も魅力。抹茶好きならずとも必食の逸品です。
- 【実食レコメンド】 ソースが驚くほど濃厚なので、まずはソースだけを一口。次にアイスと一緒に。抹茶の鮮烈な香りと苦味、アイスのまろやかさが見事に融合し、忘れられない味になります。
京ばあむ 京都タワーサンド店 (Kyo-baum Kyoto Tower Sando)

参照:公式HP
全国的な人気を誇る「京ばあむ」。京都タワーサンド店では、職人が一層一層焼き上げる様子をガラス越しに見学できます。焼きたての京ばあむはもちろん、カットした京ばあむを添えた「京ばあむソフト」は食べ歩きに最適。旅の始まりに景気づけの一口、帰る前にもう一口と、何度も訪れたくなります。
- 【実食レコメンド】 ソフトクリームは抹茶と豆乳のミックス。まずはそれぞれを味わい、次に混ぜて。最後に京ばあむをディップして、全ての味を一度に楽しむのがおすすめです。
バイカル 京都ポルタ店 (Baikal Kyoto Porta)

参照:公式HP
1955年創業の老舗洋菓子店。京都駅前地下街ポルタ店限定で販売されているのが、りんごの形をした可愛らしいシュークリーム「ころりん」。中には看板商品アップルパイにも使われている、甘酸っぱい紅玉りんごがごろっと入っており、爽やかなカスタードクリームとの相性が抜群です。
- 【実食レコメンド】 1日の販売数に限りがあるので、見つけたら即購入が鉄則。小ぶりながらも、シャキッとしたりんごの食感がしっかり感じられ、満足度の高い一品です。
ぶぶる (Buburu)

参照:公式Instagram
祇園辻利が手がける新ブランドで、新幹線中央口の改札近くという絶好のロケーション。ポップで現代的なパッケージが特徴で、薄焼きロールせんべいで濃厚なクリームを包んだ「ぶぶるロール」は、京都駅でしか手に入らない新しいお土産として注目されています。
- 【実食レコメンド】】 抹茶とほうじ茶の2種類。サクッと軽い食感のせんべいと、濃厚なクリームのバランスが絶妙。新幹線の中で食べるおやつにぴったりです。
新幹線に乗る前にもう一品
祇園辻利 京都駅八条口店 (Gion Tsujiri Kyoto Station Hachijo Exit)

参照:食べログ
旅の締めくくりに、老舗の本格的な抹茶の味を。こちらの店舗では、上質な宇治抹茶を使った濃厚な「抹茶ソフトクリーム」を手軽に味わえます。深い香りと上品な苦味、そしてクリーミーな口当たりが、京都の思い出をより一層豊かなものにしてくれるでしょう。
- 【実食レコメンド】】 迷わず「抹茶ソフト 濃い味」を選んでください。一般的な抹茶ソフトとは一線を画す、ガツンとくる抹茶の風味に、京都の旅が完璧に締めくくられます。
テーマ別!京都スイーツ深掘り特集
エリア散策だけでなく、テーマに絞って巡るのも京都の楽しみ方。あなたの「好き」を突き詰める、深掘り特集です。
抹茶好きに捧ぐ、究極の「お濃茶」スイーツ
ただの抹茶では物足りない、本物の「濃さ」を求めるあなたへ。
- GOKAGO. (清水寺エリア): 注文ごとに点てる抹茶で作る「濃厚抹茶ラテ」。抹茶本来の力強い香りと苦味をダイレクトに感じられます。
- 茶寮都路里 (祇園エリア): パフェの王道。抹茶ソフト、ゼリー、カステラ…様々な形で抹茶の奥深さを表現した一杯は、まさに抹茶のフルコース。
- マールブランシュ (京都駅エリア): 限定の「生茶の菓アイスバー」。エスプーマ状のお濃茶ソースは、息をのむほどの濃厚さです。
- 祇園辻利 (京都駅エリア): 旅の締めに「抹茶ソフト 濃い味」を。最後まで裏切らない、老舗本気の濃さを体験してください。
思わず二度見!京都のユニーク&映えスイーツ
味はもちろん、独創的な見た目で人々を魅了するスイーツたち。旅の思い出を彩る一枚を撮りに出かけましょう。
- 雲ノ茶「雲ノムース」 (清水寺エリア): もはや説明不要の人気スイーツ。ふわふわの雲の形は、どの角度から撮っても可愛く、京都の新しいアイコンです。
- 京 八坂プリン (清水寺エリア): カラフルな寒天ボールが輝くプリン。八坂の塔を背景にした一枚は、マストで撮りたいショット。
- ウサギノネドコ京都店「ガーデンクオーツ・ティラミス」: まるで本物の鉱物。透明なゼリーにティラミスが閉じ込められた、神秘的で美しいスイーツです。
- ASSEMBLAGES KAKIMOTO「テ・ベール」: 球体のチョコに温かいソースをかけると中からデザートが現れるアート作品。特別な日のサプライズにも。
近年オープンの注目店&トレンド
京都のスイーツシーンは常に進化中。これからの定番になるかもしれない注目店をチェック!
- TRUFFLE DONUT 京都 高辻通店: 2025年2月にオープンし、瞬く間に行列店となった生ドーナツ専門店。とろけるような食感のドーナツと、京都店限定の濃厚な「抹茶プレミアム」は必食です。
- えんまん餅店 (嵐山エリア): 令和創業の新進気鋭の和菓子店。白味噌とクリームを使った新感覚の「火練り餅®」など、伝統にとらわれない新しい和菓子を提案。
- 金と銀と、、、 (伏見桃山エリア): 2025年4月オープンの新しいスタイルの和スイーツ店。みたらし団子とカラフルなわらび餅ドリンクが楽しめます。
ワンコインで幸せ!500円以下の高コスパスイーツ
たくさんの種類を少しずつ楽しみたいのが食べ歩きの醍醐味。ワンコイン(500円)以下で楽しめる、コストパフォーマンス抜群の絶品スイーツを集めました。
- みたらし団子 各店 (¥250~): 茶寮和香菜、梅園、古都芋本舗など、名店の味を手頃な価格で。
- こんなもんじゃ「豆乳ドーナツ」 (¥400/8個): ふわふわヘルシーなドーナツは、小腹が空いたときの最高の相棒。
- まめものとたい焼き「あんバターたい焼き」 (¥390): 賞味期限1分のエンタメ性も込みで、この価格は破格です。
- 伊藤軒 伏見稲荷店「くだもの串和菓子」 (¥500): 見た目の可愛さと本格和菓子の味わいを両立した、満足度の高い一品。
あなたのための食べ歩きモデルコース【2選】
「お店が多すぎて、どう回ればいいか分からない!」そんなあなたのために、効率よく人気店を巡るモデルコースを2つ提案します。
【祇園・清水寺編】王道と最新を巡る半日コース
伝統とトレンドが交差する京都のメインストリートを遊びつくすルートです。
- 10:00 八坂神社前からスタート
- 八坂神社の石段下「祇園 京くらら」でユニークな「生麩の串物」を。もちもち食感でウォーミングアップ。(所要時間:約10分)
- 10:30 八坂の塔を眺めながら
- 清水寺方面へ徒歩約7分。八坂の塔が見える絶好のロケーションで「京 八坂プリン」を。京都らしい風景を写真に収めましょう。(所要時間:約20分)
- 11:30 清水寺参道で新名物を
- 清水坂を上り、ランチ代わりに「清水 京あみ」の「八ッ橋しゅー」を。ニッキの香りが食欲をそそります。(所要時間:約15分)
- 12:00〜13:30 清水寺を参拝
- 清水寺をじっくり拝観。
- 13:45 参拝後のご褒美タイム
- 三年坂を下り「雲ノ茶」へ。モダンな店内で話題の「雲ノムース」を堪能し、歩き疲れた足を休めます。(所要時間:約45分)
- 15:00 旅のクライマックス!賞味期限20秒に挑戦
- 祇園エリアに戻り、旅の締めは「茶寮和香菜」へ。「さくふわみたらし団子」を20秒以内に味わうスリリングな体験を。最高の思い出になるはずです。(所要時間:約15分)
【嵐山編】絶景と体験を満喫する半日コース
光明媚な嵐山の自然を感じながら、五感で楽しむスイーツを巡ります。
- 10:00 渡月橋からスタート
- 渡月橋を渡りきった場所にある「新八茶屋」で、世界レベルの「ジェラート」を。絶景を眺めながら最高のスタートを切りましょう。(所要時間:約20分)
- 10:45 天龍寺と竹林の小径へ
- 世界遺産・天龍寺の庭園を散策後、竹林の小径へ。入り口にある「古都芋本舗」で名物「大玉みたらし団子」を購入し、竹林散策のお供に。(所要時間:約60分)
- 12:30 賞味期限1分との真剣勝負
- 竹林を抜け、「まめものとたい焼き」へ。熱々の「あんバターたい焼き」を受け取り、1分以内に頬張る至福の体験を。(所要時間:約25分 ※行列時間含む)
- 13:30 自分で作る楽しさを体験
- 旅のハイライトは「eX cafe」で。自分で七輪で焼く「ほくほくお団子セット」で、少し遅めのランチ兼デザートタイム。香ばしい香りに包まれ、忘れられない思い出作リを。(所要時間:約60分 ※待ち時間含まず)
- 15:00 旅の終わりに
- 嵐電嵐山駅に向かう途中、「Kyocafe chacha」のスティックワッフルや、「嵐山ミソラ」の飲む和パフェなど、気になったものをお土産や帰りの電車のお供にするのもおすすめです。
京都での忘れられない甘い旅が、あなたを待っている
伝統が息づく街並みの中で、職人たちの技と情熱が込められた京都のスイーツ。その一つひとつには、古都の歴史や四季の移ろい、そして新しい時代への息吹が感じられます。
この記事では、数ある魅力的なお店の中から、特におすすめしたい40軒を厳選してご紹介しました。
- 祇園・清水寺では、王道の抹茶パフェと最新の映えスイーツを。
- 嵐山では、絶景と共に味わう体験型の楽しみを。
- 錦市場では、活気あふれる京の台所で素朴な味を。
- 伏見稲荷では、ご利益がありそうなお狐様モチーフの逸品を。
- 京都駅では、旅の始まりと終わりに限定の味を。
このガイドを片手に、ぜひあなたの足で歩き、心惹かれる一品を見つけてみてください。路地裏に佇む老舗の味、活気ある市場のドーナツ、絶景と味わうパフェ。その一口一口が、あなたの京都の旅を、より深く、甘く、忘れられないものにしてくれることでしょう。
あなたの素晴らしいスイーツの旅が、ここから始まります。