パティシエWikiロゴ

パティシエWikiロゴ パティシエのための製菓用語集「パティシエWiki」

パティシエWikiロゴ

タブリール法

カテゴリ:その他

タブリール法
タブリール法/タブラージュ法/テーブルテンパリング/マーブルテンパリング

溶かしたチョコレートの一部を大理石台(マーブル台)の上に流し、混ぜながら温度を下げ、もとのチョコレートに戻して適温にする方法。昔から使われて要る、伝統的なテンパリング技術。
チョコレートを台に大きく広げられるので、他の方法より短時間で温度を下げる事ができる。
パレットナイフの扱いや温度の見極め等の技術と労力が必要だが、結晶化していく変化を感じ取るのに優れた方法。

手順

1.湯煎でチョコレートを45〜50℃に溶かす。
2.その約2/3量を大理石台(マーブル台)の上に流し出し、パレットナイフ等で薄く広げ、擦ってまとめる動きを素早く繰り返し、全体の温度を27℃まで下げる。
3.かき集めて温かいチョコレートのボールに戻し、よく混ぜ合わせて31℃にする。(温度が整うまで2と3を繰り返す)

※温度帯は使用するチョコレートによって微妙に変わるので確認してから行うこと。

チョコレートを広げる前に、大理石台の温度(室温の23℃位にする)、台が清潔で水分がないかを確認する。
大理石台に1/3量の温かいチョコレートのボールは、室温位の湯煎につけておき、作業中に冷え固まらないようにする。
チョコレートが大理石台で固まってしまった場合、そのまま作業を続けるとダマになるので、ボールに戻さずバット等に入れ、よけておくようにする。

テンパリング法においての共通注意点

温度に注意

チョコレートは勿論、器具の温度、室温等あらゆる温度に注意する。

水分は厳禁

チョコレートに水分が付着するとチョコレートは硬まり、粘度が高くなる。ブルームの原因にもなるので、水、湯煎、湯気や湿度にも注意する。

均一に混ぜること

常に全体の温度が均一になるように混ぜることにより、正確に温度が調節でき、ダマや温度ムラの心配もない。

ディップテストで確認する

温度を整えた後、そのチョコレートが確実にテンパリングされているか確認する。
方法は、パレットナイフやカード、スプーン等にチョコレートをつけて放置する。
適正なテンパリングが出来ていれば、艶よく固まって綺麗に外れる。
パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの
協力のもと制作されています。