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シフォンケーキ

シフォンケーキ
【シフォンケーキ(英:chiffon cake)】
【ガトー・シフォン(仏:gâteau chiffon)/エンジェルケーキ】


概要

スポンジケーキの一種。シフォン型(angel food cake pan)を用いて、中央に円筒状の穴が開いた形に焼き上げられ、生地にサラダ油などの植物油を使用した、きめ細かく柔らかい質感が特徴。
英語でシフォン(chiffon)は、絹、軽くてふんわりしたという意味合いだが、フランス語ではシフォン(chiffon)は、ぼろ切れ・雑巾を意味している。そのためフランスの一部ではエンジェルケーキとも呼ばれている。

歴史

アメリカ発祥のケーキで、1927年にアメリカのハリー・ベーカー氏によって、卵白のみを用いて作るエンジェルフードケーキを元に考案された。著名人などからも好まれる人気のケーキであったが、ベーカー氏はレシピの公表を行わなかったため、20年間程謎に包まれたケーキとされていた。
しかし、1947年にゼネラルミルズ社に売却され、ふわふわの生地の秘密は植物油とメレンゲであることが明らかになった。翌年アメリカの生活情報誌で紹介され、シフォンケーキブームが起こり小麦粉と植物油の売り上げに貢献したとも言われている。

日本にシフォンケーキを広めたのは、岩田有司(現:株式会社フレイバーユージ 代表取締役)である。カリフォルニアで得たレシピを基に試行錯誤を繰り返し、1976年にオリジナルレシピを完成させ日本中に普及させた。現在では、アメリカ本国よりも日本で一般的な洋菓子の一つとなっている。
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