パティシエWikiロゴ

パティシエWikiロゴ パティシエのための製菓用語集「パティシエWiki」

パティシエWikiロゴ

カカオ

カテゴリ:チョコレート

カカオ
カカオ(豆)【仏:grain de cacao (男), féve de cacao (女)】
(学名:Theobroma cacao)
あおぎり科(またはアオイ科)の常緑高木。原産地は中南米の熱帯地域。
葉は楕円(だえん)形で先がとがり、互生する。黄白色の花は幹や太い枝に直接たばになってつく。
学名の Theobroma はギリシャ語で「神 (theos)の食べ物 (broma)」のことを意味する。
、果実中の種子(カカオ豆)からココアパウダーチョコレートを製する。

世界のカカオの4分の3はアフリカで生産されているが、その中でも、赤道周辺の年間平均気温が27度以上、高温多湿で、水はけがよい土地でなければ育たないため、高品質なカカオは貴重なものとして扱われている。
カカオの果実は長さ15〜30センチメートル、直径8〜10センチメートルの大きさで形は卵型が多い。中に20〜60個ほど種子があり、これがカカオ豆となる。
カカオ豆は健康志向の人たちにスーパーフードともいわれていて、カカオに含まれるポリフェノールはアンチエイジングに作用される。血管の老化や動脈硬化を防ぐ働きも期待されている。また、カカオ豆は便秘予防の作用もある。

カカオニブ[仏:grué de cacao(男)]

カカオニブは焙煎したカカオ豆を風選機(セパレーター)によってハスク(外皮)と胚芽を取り除き、胚乳を粗く粉砕されたものをいう。脂肪分が約55%含まれている。
チョコレートやココアは、カカオニブをさらにローストして作る。カカオ豆に含まれるアミノ酸や還元糖が熱によって茶色になり(メイラード反応)、ようやくチョコレートやココアの風味が生まれる。
カカオニブはそのままでもナッツのように食べられ、純粋にカカオの味を楽しむこともできる。

カカオマス[仏:pàte de cacao(男)]

カカオマスは、カカオニブをすり潰し、脂肪分であるカカオバターを分離させたものをペースト状にし、冷却して固化したものをいう。カカオマスに砂糖、ミルク、カカオバターを加えるとチョコレートができる。

パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの
協力のもと制作されています。