
いちごの品種(国産)
カテゴリ:果物類

あまおう®(福岡S6号)
「あまおう」の主な産地は福岡県で、2月から5月頃まで市場に出回る。「あかい・まるい・おおきい・うまい」の頭文字から名付けられている。
「あまおう」はほかのいちごに比べてサイズが大きく丸みのあるフォルムで、大粒で重みのあるところが特徴である。甘味が強く、味が濃いため、人気の高いいちご。
おいしい「あまおう」を見分けるには、紅色の濃いものを選ぶとよい。色が黒っぽい紅色だったり、紅が濃すぎるものは鮮度が落ちているため、色の黒いものは使用を避けるようにする。細いものよりころんとした形の丸いものの方が風味がよい。水分が非常に多いため、一度切ってしまうとかなりしなびやすくなるので注意が必要。
とちおとめ
「とちおとめ」の主な産地は栃木県で、11月頃に出始め、6月頃まで市場に出回る。「とちおとめ」は東日本のシェア1位を誇る品種で、糖度が高く甘さが強い点が特徴である。比較的大粒のものが多く、果汁が豊富で糖度も高い。
おいしい「とちおとめ」を見分けるには鮮やかな赤色を選ぶようにするとよい。見た目は大粒のほうが良品とされるが、大粒も小粒も味には大きな違いがなく、どちらも甘く果汁が多い。
果肉の色が淡いため、断面がきれいに見えるので、断面を見せる製品に向いている。
紅ほっぺ
「紅ほっぺ」の主な生産地は静岡県で、12月~5月頃まで市場に出回る。「紅ほっぺ」の特徴は、その名の通り、果皮や果肉が美しい紅色をしているところにある。また、おいしさにほっぺが落ちるということも表している。長い円錐形で、大粒のものが多い。やや強い酸味がある。
おいしい「紅ほっぺ」を見分けるには、香りのいいものを選ぶようにする。長い円錐形が標準的な形である。
色が薄すぎず、濃すぎないものを選ぶとよい。果肉の色が濃いので、ジャムにすると果肉の赤さが映えてきれいな仕上がりとなる。
さちのか
「さちのか」は長崎県や佐賀県、千葉県などが主な生産地で、12月頃から店頭に並びはじめ、2月から3月頃がもっとも出荷が多く、5月頃まで市場に出回る。「さちのか」は甘味と酸味のバランスの優れたいちごで、広く栽培され、スーパーなどでも販売が行われているため、知名度の高い品種である。サイズは大粒で、円錐形の濃い赤色をしている。光沢があり果肉は固いため比較的傷みにくく、運搬もしやすい。果肉や中心部は淡い赤色をしている。
おいしい「さちのか」の見分けるには、色の濃く・甘い香りのするものを選ぶとよい。鮮度が落ちているものは黒っぽくなっているので使用は避ける。
さがほのか
「さがほのか」の主な生産地は佐賀県で、12月頃から店頭に並び、3月頃もっとも出荷が多くなり、5月下旬頃まで市場に出回る。「さがほのか」は酸味が控えめで甘味が強く、果汁が多めである。光沢のある紅色の果皮と白い果肉のコントラストが美しいところも特徴である。円錐形で大粒のものが多い。
おいしい「さがほのか」を見分けるには、全体的に鮮やかな紅色のものを選び、つやがないものや色の薄いもの、黒っぽいものは選ばないようにする。鮮度の高いものは香りが立つので、香りのいいものを選ぶとよい。
「さがほのか」は香りが強いいちごなので、いちご風味を強く出したいケーキなどに使うと良い。
更新日:2018年12月11日
作成日:2018年09月07日
更新日:2018年12月11日
作成日:2018年09月07日
パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの協力のもと制作されています。
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関係項目
• いちご
いちご【和:苺、英:strawberry、仏:fraises(フレーズ)】 いちご(学名:Fragaria)は、バラ科の多年草で、種のように見える赤い粒の部分が果実として食べられる。いちごは甘味があるので果物として分類されがちだが、果物は果樹を指すため、いちごは分類としては野菜と位置付けられている。 いちごのおおよその旬は4月~5月頃であるが、夏から秋に実る夏いちごと呼ばれるいちごもある。また、クリスマスシーズンに合わせて11月頃から出回るいちごもあり、これはクリスマスに合わせていちご需要が増えるところから、ハウス栽培の技術を生かして現在では11月ごろから出回るようになった。 いちごは果実には種子がたくさんついていて、種子を取ることなく食べるのが一般的である。甘味と酸味がバランスよくあり、果汁も豊富。 おいしいいちごの見分け方としては、いちご全体が均等に赤く色づいている、果実がみずみずしくつやがある、種のつぶつぶの部位がくっきりとしている、ヘタが鮮やかな緑色をしているものを選ぶといい。最近では白いちごなど果皮と果肉が白いものも出回っている。 いちごの扱い いちごの果肉は柔らかくデリケートで、洗う時の水圧だけでも傷んでしまうため、扱いには注意が必要である。特に長距離運送を行うときは傷みやすくなる。洗う際にはヘタを付けたまま洗うようにするとよい。ヘタを取ってから洗うと、ビタミンCが流出し、味も水っぽくなる。ヘタを取ったり、水で洗うと傷みが進むため、保存するとは何も処理をせずに冷蔵庫で保存し、2〜3日の間に食べきるようにする。 →いちご(国産)の種類 アメリカ産いちご アメリカ産いちごの主な輸入時期は、国産いちごが品薄になる5月~11月頃である。輸入先はアメリカのカルフォルニア産である。アメリカ産いちごは、果実が赤く円錐形で、くぼみが浅く、種子の粒がザラザラとして表面に飛び出ているのが特徴である。国産いちごと見分けがつかないほど完成度の高いものも多いが、形がふぞろいなものもあり、状況によってさまざまである。値段によっては形に均一性がなかったり、甘みがあまり感じられないものもあるが、年々アメリカいちごの質も向上しているそう。 いちごのショートケーキの需要は一年中高いため、洋菓子店でも一年を通じていちごの需要があり、安定したいちごが供給が望まれている。 夏に果実がなる夏いちごは四季成り性と呼ばれるもので、糖度が低く酸味が強い上に価格が跳ね上がるため、スーパーに並ぶことはない。菓子企業やメーカー向けには販売されるが、生産数の少なさや値段の高さから、夏場はアメリカ産いちごを輸入して使うお店も多い。 アメリカ産いちごの扱い方 アメリカ産いちごも国産いちごと同様、表皮が弱く、洗うとすぐに傷む。が、農薬や泥が付着しているものが多いため、水で洗うことはほぼ必須。洗わない場合は殺菌した布きんでひとつずつ拭く。その後食品用のアルコールで消毒して保存するが、傷みが早いため、早めに使用するようにする。 食品用の殺菌消毒剤を使い消毒後、水で軽く洗ってもよい。 また、アメリカいちごには固い芯があるため、使う際はヘタと一緒に芯をナイフで取り除く必要がある。 値段の変化 いちごの相場の移り変わりは時によって様々だが、日照りの影響で不作になった時はもちろん、12月~2月頃の、中でもクリスマスシーズンに値段が高くなる傾向がある。逆にいちごの旬である春先から5月頃は値段が安くなる。需要が増えるシーズンには平常の値段から1.5倍から2倍ぐらいにもはねあがる。また、夏場のいちごが品薄な時期もいちごの価格は高騰し、アメリカ産いちごでも国産いちごの安い時期に比べるとおおよそ1.5倍ぐらい値上がりする。品種によってもかなり価格差があり、安いものは相場は1パック300円ぐらいだが、高いものだと1000円以上することもある。
• りんごの品種
ふじ ふじは「国光」と「デリシャス」の交配種で、日本で最もたくさん作られているりんごの品種でもある。海外でも作られているりんごとして有名で、世界中で最も生産数の多い品種でもある。 ふじの主な生産地は青森県で、国内で生産されているふじ全体の約半分を占めている。 特徴 大きさは300~400gで、ソフトボールぐらいの大きさである。果汁は豊富で歯ざわりが良く、シャキシャキとした果肉は蜜が多いものも多く、甘味のバランスが比較的いい。糖度が高いものは高級品として扱われている。熟しすぎたものや古いものは煮崩れがしやすいので、果皮の艶のあるもの、張りのあるものを選ぶと良い。 貯蔵性が高く、保存は低温庫で半年以上持つと言われている。りんごの表面にワックス成分という白っぽいものが着いているが、これはりんごが保存性を高めるために自ら分泌しているものなので、落とさないようにして保存すると良い。ふじは多く出回っているため、価格も比較的安定している。 紅玉 紅玉の主な生産地は青森県で、9、10月頃から春先まで市場に出回る。ちょうど10月~11月頃が旬になる。 特徴 紅玉の大きさは200gぐらいの大きさで、他のりんごよりも小ぶり。真っ赤な果皮が特徴である。果肉はしまりがあるため、煮込んでも崩れにくく、扱いやすい。甘味もあるが酸味もしっかりあり、香りが豊かである。そのため、タルトタタンやアップルパイを作るのに適している。 紅玉はもとはアメリカ原産のりんごで、日本には明治時代始め頃から作られるようになった品種である。以前は多く出回っていたが、新品種に押されて数量が減少した時期もあった。だが、紅玉特有の酸味が菓子に向いていると見直され、生産量は回復してきた。生産量が増えたことにより、価格も手頃となった。見分け方としてはワックス成分の分泌が多いものが十分に熟しているといえる。 ジョナゴールド ジョナゴールドは「ゴールデン」と「紅玉」の交配種で、比較的多く作られているため、りんごの中でも身近な存在として知られている。 ジョナゴールドは全国の約80%を青森県で生産されている。収穫時期は10月~11月頃である。その時収穫したものが春先まで出荷される。 特徴 ジョナゴールドは300gぐらいの大きさで、淡いピンクがかった赤色である。果肉はシャキシャキして硬く、果汁も多く、甘さと酸味のバランスも良い。紅玉によく似た品種なので、煮ても煮崩れしにくいが、紅玉よりも酸味は弱い。 旬の時期より収穫が早いものは酸味が強く、長期貯蔵されているものはスカスカなものも多いため、選ぶときは旬に収穫したものを選ぶようにするといい。 王林 王林は「ゴールデン・デリシャス」と「印度」の交配品種で、青りんごの代表的な品種となっているものの、品種登録はされていない。 王林は比較的有名なりんごで青森県で最も多く生産しており、全国の76%を占める。王林の収穫はりんごの中では遅めで、10月中旬頃から、11月初旬頃に市場に出回る。11月中旬から翌年の2月頃までが旬と言えるが、貯蔵性が優れているため、4月頃まで出荷されている。 特徴 王林の果実は250~300gぐらいで、果皮は黄緑色の青りんごである。果皮には緑色の斑点があり、果汁は豊富で果肉はやや硬めである。酸味が弱く、甘さが強く、独特な香りがあるところが特徴である。 サビが出やすいところがあり、地元では市場に出せないようなB級品が比較的出回っている。