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りんごの品種

カテゴリ:果物類

りんごの品種

ふじ

ふじは「国光」と「デリシャス」の交配種で、日本で最もたくさん作られているりんごの品種でもある。海外でも作られているりんごとして有名で、世界中で最も生産数の多い品種でもある。
ふじの主な生産地は青森県で、国内で生産されているふじ全体の約半分を占めている。

特徴

大きさは300~400gで、ソフトボールぐらいの大きさである。果汁は豊富で歯ざわりが良く、シャキシャキとした果肉は蜜が多いものも多く、甘味のバランスが比較的いい。糖度が高いものは高級品として扱われている。熟しすぎたものや古いものは煮崩れがしやすいので、果皮の艶のあるもの、張りのあるものを選ぶと良い。

貯蔵性が高く、保存は低温庫で半年以上持つと言われている。りんごの表面にワックス成分という白っぽいものが着いているが、これはりんごが保存性を高めるために自ら分泌しているものなので、落とさないようにして保存すると良い。ふじは多く出回っているため、価格も比較的安定している。

紅玉

紅玉の主な生産地は青森県で、9、10月頃から春先まで市場に出回る。ちょうど10月~11月頃が旬になる。

特徴

紅玉の大きさは200gぐらいの大きさで、他のりんごよりも小ぶり。真っ赤な果皮が特徴である。果肉はしまりがあるため、煮込んでも崩れにくく、扱いやすい。甘味もあるが酸味もしっかりあり、香りが豊かである。そのため、タルトタタンやアップルパイを作るのに適している。

紅玉はもとはアメリカ原産のりんごで、日本には明治時代始め頃から作られるようになった品種である。以前は多く出回っていたが、新品種に押されて数量が減少した時期もあった。だが、紅玉特有の酸味が菓子に向いていると見直され、生産量は回復してきた。生産量が増えたことにより、価格も手頃となった。見分け方としてはワックス成分の分泌が多いものが十分に熟しているといえる。

ジョナゴールド

ジョナゴールドは「ゴールデン」と「紅玉」の交配種で、比較的多く作られているため、りんごの中でも身近な存在として知られている。
ジョナゴールドは全国の約80%を青森県で生産されている。収穫時期は10月~11月頃である。その時収穫したものが春先まで出荷される。

特徴

ジョナゴールドは300gぐらいの大きさで、淡いピンクがかった赤色である。果肉はシャキシャキして硬く、果汁も多く、甘さと酸味のバランスも良い。紅玉によく似た品種なので、煮ても煮崩れしにくいが、紅玉よりも酸味は弱い。
旬の時期より収穫が早いものは酸味が強く、長期貯蔵されているものはスカスカなものも多いため、選ぶときは旬に収穫したものを選ぶようにするといい。

王林

王林は「ゴールデン・デリシャス」と「印度」の交配品種で、青りんごの代表的な品種となっているものの、品種登録はされていない。
王林は比較的有名なりんごで青森県で最も多く生産しており、全国の76%を占める。王林の収穫はりんごの中では遅めで、10月中旬頃から、11月初旬頃に市場に出回る。11月中旬から翌年の2月頃までが旬と言えるが、貯蔵性が優れているため、4月頃まで出荷されている。

特徴

王林の果実は250~300gぐらいで、果皮は黄緑色の青りんごである。果皮には緑色の斑点があり、果汁は豊富で果肉はやや硬めである。酸味が弱く、甘さが強く、独特な香りがあるところが特徴である。
サビが出やすいところがあり、地元では市場に出せないようなB級品が比較的出回っている。

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