
キュイール・ア・ブラン
カテゴリ:焼く
空焼きをすること。
タルトを焼くときに、生地の浮き上がりを防ぐため、紙を敷き重しを乗せて焼く。
また、そのまま焼き続けるとタルトの内側に火が通らないので、途中で重しを外す必要がある。
この紙と重しを外した状態で焼くことを『空焼きする』という。
手順
タルトの側面の上部がうっすら色づいたら、紙と重しを外し、再度オーブンに入れる。トータルの焼成時間はこのあとタルトの中に入れるフィリングにより異なる。
カスタードクリームやムースなど火を通す必要がないフィリングを入れる場合は全体にこんがりと焼き色が入るまで焼き上げる。
逆に、火を通す必要のあるダマンドなどを入れる場合は表面を乾燥させる程度で釜から取り出す。
まだ完全に焼き色が付いていない白っぽい状態で焼き上げることを「白焼き」と言う。
一度に複数の台を釜に入れて焼く場合は、釜のどの位置に入っているかでも焼き色の入り方が異なるので、綺麗に色づいた物から順に取り出していくこと。
水分の多いフィリングを入れるときは、全卵を溶きほぐして漉した物(ドリュール)を塗ってから空焼きすることもある。こうすることで、タルト台がしっかりし、さっくりした食感を長く保つことができる。
※フィリングとは
パンやケーキなどの中に入れる詰め物のこと。ここではクリームやフルーツを指す。
更新日:2018年12月11日
作成日:2018年09月13日
更新日:2018年12月11日
作成日:2018年09月13日
パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの協力のもと制作されています。
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関係項目
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パート・シュクレ【仏:pâte sucrée】 砂糖入りの甘い生地。サクッとした食感で、タルトの土台などに使われる。 手順 1.ミキサーにバターを入れ、ダマができないように均一混ぜる。 2.砂糖を入れ混ぜる。 3.卵を入れなめらかになるまで混ぜる。 4.ふるっておいた粉を入れ粉気がなくなるまで混ぜる。 5.一晩やすませて使用する。 ポイント ・材料は室温に戻しておく ・バターのダマを無くす前に砂糖を入れてしまうとダマが残りやすいので、丁寧にまわりをゴムベラでおとしながら混ぜる。 また、砂糖を先に入れてしまうと空気を抱き込みやすくなる。 砂糖を入れてからは立てすぎないように気をつける。 ・卵は少しずつ加え、少しずつバターとつなげていく。卵の水分とバターは反発するため、一気に加えるとうまく繋がりにくくなってしまう。 卵がうまく混ざらない場合は熱を加えるか、少しの粉を入れる。 ・粉を入れてからは混ぜすぎるとグルテンがでてしまうので粉気がなくなったら撹拌をやめる。
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