
天然甘味料
カテゴリ:砂糖

蜂蜜
蜜蜂が草木の花の蜜を採取して体内で変化させ、熟成巣の中で濃縮して蓄えられた糖液を取り出したもの。花蜜のショ糖に蜜蜂の唾液内の酵素が作用し、果糖とブドウ糖に分解される。蜜を採取する花の種類や季節により香りや味わい、色味、糖組織は異なる。主成分はブドウ糖と果糖で70%以上を占め、その他ショ糖が1~5%の他、蜜源に由来する独特の糖類を含んでいる。また、ブドウ糖と果糖の比率も、蜜源や採取時期によって異なる。
加工適正は転化糖や異性化糖液に準ずる。蜂蜜独特の風味を利用してムースに混ぜたり、焼き菓子に入れることでしっとりと仕上げることができる。
メープルシュガー
「砂糖楓(サトウカエデ)」の樹液を集めて、約40分の1まで煮詰めたメープルシロップの水分をさらに飛ばして乾燥させたもの。水分以外は何も引かずに作った、樹液だけで作った砂糖。主にカナダ東部やアメリカ東部の地域で生産される。主成分はショ糖で、バニリンなどの芳香成分とリンゴ酸などの有機酸が含まれ独特の甘みと香りがあり、カルシウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富である。
更新日:2019年07月30日
作成日:2018年09月10日
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作成日:2018年09月10日
パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの協力のもと制作されています。
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関係項目
• 砂糖
砂糖【英:sugar、仏:sucre、独:zucker】 蔗糖を主成分とする天然甘味料。 さとうきびから作られる甘蔗糖、甜菜から作られる甜菜糖(ビート糖)が代表的である。 その他にもカエデ樹液から作られるカエデ糖(メープルシュガー)、さとうやしやココヤシか作られるやし糖(パームシュガー、ココナッツシュガー)などがある。 製法から分けると糖蜜分を含む含蜜糖(白下糖)と糖蜜分を分離した分蜜糖がある。製菓や料理で日常的に使用しているもののほとんどが分蜜糖である。 砂糖の種類 含蜜糖は主にさとうきびを絞った液に石灰を加え、裏ごしそのまま濃縮し固まらせた砂糖。糖蜜を含んでいるため、色が黒い。 分蜜糖はさとうきびの絞り液から不純物を取り除き、結晶化させ糖蜜を遠心分離機で取り除いたもの。糖蜜を取り除いたあとに精製しているため、色は白いものが多い。 含蜜糖(白下糖)・・・黒砂糖・再製糖 分蜜糖(車糖)・・・上白糖・中白糖・三温糖 分蜜糖(双目糖)・・・グラニュー糖・白双糖・中双糖 和三盆糖 加工糖・・・氷砂糖・角砂糖 赤砂糖(カソナード) でんぷん糖・・・水飴・トレハロース 天然甘味料・・・蜂蜜・メープルシュガー 砂糖の性質 1.高い保水性をもっている。 食品中の自由水をガッチリと掴むため防腐作用がある。 また、この保水性によりメレンゲや生クリームなどの気泡が安定しやすくなる。 2.水によく溶ける(親水性) 3.食品中の脂質過酸化防止作用 4.デンプンの老化の防止 5.砂糖に含まれる糖と加熱によってアミノ酸が反応し、焼き色を作り出す(メイラード反応、カラメル化) 6.周りから水分を取ろうとする(吸湿性)
• その他甘味料
でんぷん糖とは でんぷんを酸あるいは酵素を用いて加水分解して得られる糖類のこと 還元水飴 糖質系甘味料の糖アルコールの一種。 水飴に水素を添加して作られた低カロリーの甘味料。砂糖の代替甘味料として使用されている。 糖度は低めで、砂糖の10〜65%の甘さである。デキストリンの保湿性や浸透性による増粘効果や艶出し、乾き止め、砂糖の結晶防止などの効果がある。また、デキストリンは焦げやすいため、餡に使用する場合は練り上げのタイミングで加えると焦げつきを防げる。糖化度が高いものほど甘さが強く、メイラード反応により色焼けしやすい。糖尿病予防や虫歯予防効果もある。 和菓子や洋菓子、ハム、ソーセージなどで使われる。 パンや菓子、コンビニのおにぎり、冷凍食品などにも使用される。 トレハロース ブドウ糖の2つの分子がグリコシド結合した糖類で、微小生物や植物の細胞内など。自然界にも存在している糖質のひとつである。 常温で白色の粉末状で水によく溶ける。 砂糖の38〜45%ほどの甘味度で、上品ですっきりとした味わいである。 カロリーは砂糖とさほど変わらない。 ◎性質 でんぷんの劣化防止(硬化抑制、透明感の維持) 保水性による離水の抑止(防止離水抑制) 吸放湿防止によるスポンジ生地など食感維持、泣き防止 タンパク質変性の抑制 脂質変敗抑制 加熱・加工臭の防止 冷凍食品の劣化防止(冷凍変性抑制、氷結晶抑制、保形性維持)