
動物性自然毒
カテゴリ:食中毒

フグによる症状
中でも、フグにはテトロドトキシンという神経毒があり、喫食した場合、しびれや麻痺が現れはじめ重症の場合は死に至る事がある。フグ毒は肝臓、卵巣、皮など、種類により異なり、加熱調理しても壊れない。一般の人がフグを調理、喫食することは極めて危険なため、販売されているアジなどの小魚のパック詰めに混入していないか確認が必要。飲食店であれば講習会を受講し、かつ保健所への届け出が必要となる。
貝による症状
貝毒では、消化器系、神経系の中毒症状があり、下痢や麻痺、口内の灼熱感、運動失調の症状を起こす事もある。最悪の場合、死に至る事もある。毒性を持つプランクトンは4~5月にかけて発生し、貝が蓄積することにより食中毒症状が発症する。そのため、水産担当局は冬の終わりから貝やプランクトンの検査を行っている。その他、毒カマス等
更新日:2019年07月30日
作成日:2018年09月13日
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作成日:2018年09月13日
パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの協力のもと制作されています。
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関係項目
• 植物性自然毒
キノコや植物による自然毒のこと。 もしも、食中毒が疑われる場合は、医療機関に受診し、その際食べた植物があれば持参するようにする。 原因食品と症状については以下の通りである。 ジャガイモ 芽や光に当たって緑色になっている部分や未熟なジャガイモに含まれるソラニン、チャコニンが毒素化する。加熱しても分解されないので、完全に取り除く必要がある。 症状は腹痛、下痢、頭痛、嘔吐、めまい、呼吸困難など。 スイセン リコリン等が含まれ有毒。葉が食用のニラ、ノビルに似ているので注意が必要。 症状は吐き気、嘔吐、下痢、よだれ、発汗、頭痛、昏睡症状など。 アジサイ アジサイの葉に含まれる。添え物として使われていても、決して口にしてはいけない。 症状は嘔吐、めまいなど。 トリカブト アコニチン等が含まれ有毒。食用のニリンソウなどに似ているので注意が必要。 症状は嘔吐、下痢、手足の麻痺。重症の場合は死に至る。 ハシリドコロ ヒヨスチアミンなどが含まれ有毒。食用のフキノトウなどに似ている。 症状は幻覚、下痢、嘔吐、血便、めまいなど。 このほかにも、青梅(アミグダリン)、アマチャ、イヌサフラン、カロライナジャスミン、グロリオサ、クワズイモ、ジギタリス、シャクナゲ、スノーフレーク、タマスダレ、チョウセンアサガオ、テンナンショウ類、ドクゼリ、ドクニンジン、バイケイソウ、ヒメザゼンソウ、ベニバナインゲン、ユウガオ、ヨウシャヤマゴボウなど 毒キノコ 毒キノコと食用キノコは類似しているものが多く、素人では判別するのが難しい。 猛毒のキノコは摂取してから数時間で死に至るものもある。 予防方法 種類が判別できない植物は採らない、食べない、人に食べさせない。 専門家の確認を行う。 家庭などで育てる時には、観賞用と一緒に栽培しない。
• ノロウイルス
ノロウイルス【英:Norovirus】 直径30nm前後で小型球形の構造を持つ。細菌よりも小さく、電子顕微鏡でなければ見ることができない。 細菌のように食品中で増えることはなく、ウイルス粒子だけでは増えることができないため、人以外には感染せず、人間の体内(小腸粘膜)でしか増殖することができない。pH2~3程度の酸にも強いため胃酸にも影響されず、胃を通過して腸管に感染する。このウイルスは感染力が強いため、10~100個の少量のウイルスで感染が起こるとされる。 また、熱耐性も強いため、60℃30分の加熱処理では病原性を失なわず、殺菌剤(4~6ppm)や消毒用アルコールに対しても抵抗性がある。 原因 食品からの介入 1.ウイルスを含む食材(カキなどの二枚貝が中心)や飲料水を生のまま、加熱不十分で摂取した場合 2.ウイルスに汚染された調理台・調理器具を使ったり、感染者が十分に手を洗わずに調理することにより二次的に汚染された食品を食べた場合 人から人への二次感染 1.感染者の便や嘔吐物、それらに汚染された器物や衣類に触れた手指を介して他者に伝播し、経口感染(接触感染) 2.感染者の便や嘔吐物が周囲に飛散し、経口感染(飛沫感染) 3.感染者の便や嘔吐物が乾燥し、ウイルスが空気中に舞い上がって漂い、経口感染(空気感染) 症状 主な症状は、風邪に似た症状、腹痛、吐き気、下痢、嘔吐、発熱(38℃以下)、頭痛などである。一般に症状は軽く、感染しても風邪のような症状で済む人もいるが、乳幼児や高齢者では重症化することがある。症状が改善した後も、少なくとも1週間はノロウイルスの排出が続き、ウイルスは人体外環境で長く生存する。 予防 ノロウイルスは、85℃以上で1分以上の十分な加熱が有効である。 調理器具等は、洗剤等で十分洗浄した後、熱湯消毒か、塩素系消毒剤で消毒を行う。 調理前・食事前・用便後は、流水・石けんで手洗いをしっかり行う。消毒用アルコール製剤の使用も有効である。