パティシエWikiロゴ

パティシエWikiロゴ パティシエのための製菓用語集「パティシエWiki」

パティシエWikiロゴ

サルモネラ

カテゴリ:食中毒

サルモネラ
サルモネラ・エンテリティディス
サルモネラは周毛性べん毛をもったグラム陰性の無芽胞桿菌である。サルモネラ属は2500種以上に分類されている。
 

原因

食肉類(鶏肉・豚肉・牛肉等)や卵及びその加工品が多い。年間を通じて発生するが、発生頻度が高いのは春季から秋季にかけて。
サルモネラはほとんどの動物が保菌しているため、食品汚染を完全になくすことは難しい。
40度前後で最も活発になるが熱に弱く、75℃、1分以上の加熱によって死滅するため、食品を十分な加熱することが要点となる。

鶏卵も感染源となる。パティスリーでは特に夏場のカスタードクリームなどが感染源となりやすい。
生卵を使った作業台はきっちりと殺菌消毒をしたり、カスタードと他のクリームを使う時に同じ絞り袋を使いまわさないようにしたりすることが重要である。

症状

潜伏期間は一般的に6~48時間程度だが、最近では100時間を超えたあとに発症する場合もある。主な症状は腹痛、下痢、発熱で、特に高熱を伴うことが多い。

軽症例では症状は発病後1~2日で回復に向かい、排菌期間も2週間以内であるが、重症例では1ヶ月以上も排菌が持続し、保菌者となって長期排菌する例もある。重症例では死亡するケースもある。

予防

・生の食肉類に触れた手で他の食品や器具類を触らない。
・調理時に食肉類は十分に加熱し、特に鶏卵は75℃で1分以上の加熱を行う。
・媒介となるネズミやゴキブリの駆除を徹底し、ペットの扱いにも注意する。



パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの
協力のもと制作されています。