
キウイフルーツ
カテゴリ:果物類

キウイフルーツは、マタタビ科マタタビ属の雌雄異株の落葉蔓性植物の果実で、ニュージーランドで1906年に新しい果樹として誕生した。キウイフルーツの名前は、ニュージーランドのシンボルであるキーウィという鳥にちなんでつけられた。主な生産地はニュージーランドと中国である。
また、日本では愛媛県が国内生産量第一位。そのほかの主な産地は静岡県・香川県で、11月から12月ごろが一番旬。品種によって早いものは9月下旬から市場に出回る。国内で出回っているキウイフルーツには輸入物も多く、1年を通じて手に入りやすい果物でもある。
キウイの種類
キウイフルーツはいくつかの種類があるが、最も一般的なヘイワード種(学名:Actinidia deliciosa)の果実は、卵によく似た形をしていて楕円形である。果実は緑の果実の真ん中あたりが白くなっていて、放射線状に胡麻のような黒い種が並んでいる。果皮にオリーブ色や茶色の細かい毛の繊維がついているのが特徴である。果皮は食べられないため、種は取り出さずそのまま食べるのが一般的である。味は甘味と酸味が感じられ、果汁が豊富に含まれる。最近は、ゴールドキウイという品種のキウイフルーツも出回っていて、こちらは果肉が黄色く、ヘイワード種のものよりも甘味は強め、酸味が弱い特徴がある。
扱い方
キウイフルーツの皮は、果肉を輪切りにして使う場合は横向きに、くし切りにして使う場合は縦向きに剥くと良い。また、ヘタ付近に硬い尖った芯があるため、取り除く必要がある。
ケーキの飾りによく使われるキウイフルーツだが、ゼリーに使用するには不向きである。
これは、キウイフルーツにはたんぱく質を分解する酵素「アクチニジン」が含まれており、「アクチニジン」の働きで、ゼラチンが固まりにくくなる性質があるため。
追熟
身が青く、固いキウイフルーツは、りんごと同じ袋に入れて常温保管することで追熟できる。注意事項
食物アレルギーの原因となる果物なので、厚生労働省の通知によって、「特定原材料に準ずるもの」とされている。キウイフルーツの加工食品には「キウイフルーツ」と表記することが奨励されている。更新日:2018年12月11日
作成日:2018年09月07日
更新日:2018年12月11日
作成日:2018年09月07日
パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの協力のもと制作されています。
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関係項目
• もも
もも【和:桃(もも)、英:peach(ピーチ)、仏:Pêche(ペッシュ)】 バラ科モモ属の落葉小高木、またはその果実のことを指す。 桃のおおよその旬は夏で、7月から8月に実る。球形で縦に割れ目があるのが特徴的。果肉は水分が多く含まれていて甘く、赤みがかった白色の薄い皮に包まれている。柔らかいため傷みやすく、賞味期間も短い。生食はもちろん、ジュースやシロップ漬けの缶詰などがよく見られる。 桃は固い桃と柔らかい桃で保温方法が異なる。常温に置いておくことで、桃は柔らかくなる性質があるため、固い桃を早く柔らかくしたいときには常温で置いておくとよい。一方、もう十分柔らかい桃は新聞紙などで包んで、日陰や冷暗所の涼しいところで保管することで、熟すのを遅らせることができる。エアコンや扇風機のあるところで保管すると、桃が乾燥して水分が奪われる恐れがある。冷蔵庫で冷やすと甘みが半減するので、食べる直前まで冷蔵庫には入れないほうがよい。 多くの桃にはうぶ毛が生えているが、うぶ毛がない種類の桃は「ネクタリン」として分類される。この種類の桃は通常の桃より酸味が強い。 剥き方 表皮を覆っているうぶ毛を洗って落とす。完熟しているももは皮が身から剥がれやすく、簡単に皮を取り除くことができる。果頂部から枝付きの方向に繊維が走っているため、枝付き側から剥くと果肉が毛羽立ってしまう。皮を剥く際は、果頂部から剥くと果肉面がなめらかになる。 桃の種類 白桃 見た目は白っぽい桃で白肉種と呼ばれており、おもに生食用として販売されている。果汁が多く、ジューシーな味わい。果樹の女王と呼ばれていて、甘みのある味わいが特徴的である。 白桃は特に品傷みが激しいため、手で持つ際には、手の平で持って指で押さないようにする。 黄桃 黄桃は果肉が黄色い桃で黄肉種と呼ばれ、主にシロップ漬けにされた缶詰として加工されることが多い。 やや固めの桃なので、生食には向かないとされてきたが、近年は黄金桃やゴールデンピーチなど、品種改良によって生食用の黄桃も出回るようになってきている。
• さくらんぼ
さくらんぼ【和:桜桃(おうとう)、英:cherry(チェリー)、仏:ceries(スリーズ)、独:kirsche(キルシュ)、伊:ciliegie(チリエジャ)】 バラ科サクラ属の、桜の木で栽培される果実。桜に実をつける「桜ん坊」に由来して、さくらんぼという名で知られている。 観賞用として知られるソメイヨシノは品種改良された桜なので、自家受粉ができず実はつかない。生食用として流通しているさくらんぼのほとんどはセイヨウミザクラ(西洋実桜)である。 品種にもよるが、4月頃に白い花を咲かせ、5月下旬に黄赤色や濃赤色の実をつけ、6月〜7月下旬に熟す。年間の出荷量が増えるのも、同時期となる。 追熟しない果実のため、収穫時が最も美味しいと言われている。 果形は丸みを帯びたハート形、2〜3cmほどの大きさが一般的。薄く艶のある皮に覆われており、実の中心に種を含む。甘味と酸味のある果実で、アメリカ産は甘味が強く、国産は爽やかな甘酸っぱさをもつ。新鮮すぎると苦味を感じることもある。 さくらんぼは追熟しない果実であり、また温度変化に弱く長時間冷蔵すると水分が蒸発し、実が締まって甘味がなくなってしまう。収穫から時間が経てば経つほど本来の味を損なうため、1〜2日の間に生食用として出せない場合、コンポートやジャムといった加工品にするのが望ましい。 サワーチェリー さくらんぼの品種の中でも特に酸味の強いもの。日本では「スミミザクラ(酸実実桜)」と呼ばれている。酸味が強いため生食には不向きで、砂糖漬けにしたりリキュールや蒸留酒の原料などの加工品、料理に用いられることが多い。 グリオット(griotte)、アマレル(amarelle) などの種類がある。 スイートチェリー さくらんぼの中でも甘味があり、主に生食用として流通している品種の総称。 ギーニュ(guigne)、ビガロー(bigarreaux) などの種類がある。 さくらんぼの加工品 ドレンチェリー さくらんぼの種を取り除き、砂糖で煮詰めて水分を飛ばし、着色したもの。主に焼き菓子に混ぜたりトッピングとして使われる。