
さくらんぼ
カテゴリ:果物類

バラ科サクラ属の、桜の木で栽培される果実。桜に実をつける「桜ん坊」に由来して、さくらんぼという名で知られている。
観賞用として知られるソメイヨシノは品種改良された桜なので、自家受粉ができず実はつかない。生食用として流通しているさくらんぼのほとんどはセイヨウミザクラ(西洋実桜)である。
品種にもよるが、4月頃に白い花を咲かせ、5月下旬に黄赤色や濃赤色の実をつけ、6月〜7月下旬に熟す。年間の出荷量が増えるのも、同時期となる。
追熟しない果実のため、収穫時が最も美味しいと言われている。
果形は丸みを帯びたハート形、2〜3cmほどの大きさが一般的。薄く艶のある皮に覆われており、実の中心に種を含む。甘味と酸味のある果実で、アメリカ産は甘味が強く、国産は爽やかな甘酸っぱさをもつ。新鮮すぎると苦味を感じることもある。
さくらんぼは追熟しない果実であり、また温度変化に弱く長時間冷蔵すると水分が蒸発し、実が締まって甘味がなくなってしまう。収穫から時間が経てば経つほど本来の味を損なうため、1〜2日の間に生食用として出せない場合、コンポートやジャムといった加工品にするのが望ましい。
サワーチェリー
さくらんぼの品種の中でも特に酸味の強いもの。日本では「スミミザクラ(酸実実桜)」と呼ばれている。酸味が強いため生食には不向きで、砂糖漬けにしたりリキュールや蒸留酒の原料などの加工品、料理に用いられることが多い。グリオット(griotte)、アマレル(amarelle)などの種類がある。
スイートチェリー
さくらんぼの中でも甘味があり、主に生食用として流通している品種の総称。ギーニュ(guigne)、ビガロー(bigarreaux)などの種類がある。
さくらんぼの加工品
ドレンチェリー
さくらんぼの種を取り除き、砂糖で煮詰めて水分を飛ばし、着色したもの。主に焼き菓子に混ぜたりトッピングとして使われる。更新日:2018年12月11日
作成日:2018年09月13日
更新日:2018年12月11日
作成日:2018年09月13日
パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの協力のもと制作されています。
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関係項目
• もも
もも【和:桃(もも)、英:peach(ピーチ)、仏:Pêche(ペッシュ)】 バラ科モモ属の落葉小高木、またはその果実のことを指す。 桃のおおよその旬は夏で、7月から8月に実る。球形で縦に割れ目があるのが特徴的。果肉は水分が多く含まれていて甘く、赤みがかった白色の薄い皮に包まれている。柔らかいため傷みやすく、賞味期間も短い。生食はもちろん、ジュースやシロップ漬けの缶詰などがよく見られる。 桃は固い桃と柔らかい桃で保温方法が異なる。常温に置いておくことで、桃は柔らかくなる性質があるため、固い桃を早く柔らかくしたいときには常温で置いておくとよい。一方、もう十分柔らかい桃は新聞紙などで包んで、日陰や冷暗所の涼しいところで保管することで、熟すのを遅らせることができる。エアコンや扇風機のあるところで保管すると、桃が乾燥して水分が奪われる恐れがある。冷蔵庫で冷やすと甘みが半減するので、食べる直前まで冷蔵庫には入れないほうがよい。 多くの桃にはうぶ毛が生えているが、うぶ毛がない種類の桃は「ネクタリン」として分類される。この種類の桃は通常の桃より酸味が強い。 剥き方 表皮を覆っているうぶ毛を洗って落とす。完熟しているももは皮が身から剥がれやすく、簡単に皮を取り除くことができる。果頂部から枝付きの方向に繊維が走っているため、枝付き側から剥くと果肉が毛羽立ってしまう。皮を剥く際は、果頂部から剥くと果肉面がなめらかになる。 桃の種類 白桃 見た目は白っぽい桃で白肉種と呼ばれており、おもに生食用として販売されている。果汁が多く、ジューシーな味わい。果樹の女王と呼ばれていて、甘みのある味わいが特徴的である。 白桃は特に品傷みが激しいため、手で持つ際には、手の平で持って指で押さないようにする。 黄桃 黄桃は果肉が黄色い桃で黄肉種と呼ばれ、主にシロップ漬けにされた缶詰として加工されることが多い。 やや固めの桃なので、生食には向かないとされてきたが、近年は黄金桃やゴールデンピーチなど、品種改良によって生食用の黄桃も出回るようになってきている。
• すもも
プルーンとプラムはフランスでは同じものを指すが、日本での意味はそれぞれやや違っている。 日本では、果皮が赤いものがプラム、濃い紫色のものがプルーンであり、プラム=すももとされることが多い。 プラム【和:すもも、英:plum(プラム)、仏:prune(プリュンヌ)】 プラムはバラ科サクラ属の落葉小高木、また、その果実のことをいう。漢字では「李」とも書かれる。桃に比べて酸味が強いところから、日本では「すもも」という名がついたともいわれている。地域によっては、ハダンキョウあるいはハタンキョウ(巴旦杏)と呼ばれている。英語では"Asian plum","Japanese plum"などとも呼ばれる。古くから日本にあり、栽培されているものもあれば、自生しているものもある。 プラムは真夏の果実といわれていて、6月中旬から8月に市場に出回る。 ハウス栽培のものは5月中旬から出回る。 全体的に丸く赤みを帯び、桃のように縦に切れ込みが入っている。味は甘みの中に酸味があるさわやかな味で、果汁も多い。皮には特に酸味があり、栄養価も多いので、皮ごと食べることができる。 果肉は赤みのあるオレンジ色で、まるで桃のようだが、桃よりは酸味が強い。中には桃のような大きな種が1つ入っている。果肉の甘みと果皮の酸味のバランスがよく、果汁も豊富で、さっぱりとした味わいは夏の果物として人気がある。 形が左右対称になっている、ずっしりと重みを感じるハリのあるものが品質がよい。表面に白い粉を吹いているものがあるが、これはブルームといわれ鮮度の良いものの証でもある。熟すにつれて、プラムの甘い香りが立つので、香りのいいものを選ぶとよい。 タルトやケーキのトッピングはもちろんのこと、加熱してコンポートやジャム、ピューレにしてシャーベットやスムージー等に利用できる。 保存方法 保存方法は新聞紙などにくるんで乾燥しないようにして冷蔵庫で保存する。未熟なものは常温で放置して奥だけで室温で追熟する。 プルーン【英:prune(プラム)、仏:prune(プリュンヌ)】 プルーンはバラ科サクラ属西洋すももの果実の総称をいう。日本では西洋すもものことを指し、プラムとよく似ているが果皮も赤ではなく、濃い紫のブルーベリーに近い色をしている。 プルーンの生産は長野県が約7割に上る。プルーンは雨に弱く、雨が少ない場所でしか育たない。 旬は8月中旬から9月頃までで、実際には7月中旬から10月中旬頃まで市場に出回る。 プルーンの果皮もプラムと同様、ブルームが多くあるものが品質のよいもので、中には真っ白に思えるほど白い粉を拭く品種もある。 軸がついているものは軸が緑色のものの方が新しい。 もともとプルーンは皮が裂けやすい特徴があるため、ブルームは果実を保護する役割もある。 プルーンは皮が裂けやすい特徴があるため、未熟なまま収穫して収穫後追熟させて出荷するのが一般的である。市場には未熟なままで並ぶものも多い。また、表面が全体にしっかりと色付いていて、果実に張りがあり、硬すぎず少し弾力があるくらいのものを選ぶとよい。 プルーンはドライフルーツになっているものも多くみられるが、国産のプルーンは甘味も強く、生食に向いた品種が中心に作られているため、そのまま生で食べることもできる。また、果皮にはポリフェノールが多く含まれているため、皮ごと食べるといいとされている。プルーンはジャムやピューレ、シャーベットなどされることも多い。 保存方法 固く未熟な物は室温で追熟させる必要がある。冷蔵庫に入れるときは乾燥しないように紙かビニールに入れて保存する。冷凍庫でも保存できるため、水洗いしてから皮ごと冷凍するとよい。食べるときは、凍ったままでも、水にさらしておけば果皮がむきやすくなるが、栄養価が高いため、皮ごと食べるのも良い。