パティシエWikiロゴ

パティシエWikiロゴ パティシエのための製菓用語集「パティシエWiki」

パティシエWikiロゴ

オレンジ類

カテゴリ:果物類

オレンジ類
オレンジ【和:アマダイダイ、英:orange(オレンジ)、仏:orange(オラーンジュ)】

オレンジはミカン科ミカン属の常緑小高木、またはその果実を指し、柑橘類に属する。インドのアッサム地方が原産とされており、国内に輸入されるオレンジのほとんどはアメリカ産である。
日本にあるオレンジはバレンシアオレンジネーブルオレンジブラッドオレンジに大別される。
オレンジは果皮、果肉共にオレンジ色で果汁が豊富である。香りが高く甘味と酸味を合わせもつ。ジュースの原料としてよく利用される。また肉の料理のソースとしてもよく用いられる。
果皮は砂糖漬けにしてオレンジピールに使われたり、キュラソーの原料としても使われる。果皮と果実の入っている袋の部分がくっついていて離れにくいため、皮を向かずに輪切りやくし切りにしたり、スプーンでくり抜いたりして食べることも多い。

オレンジの種類


バレンシアオレンジ【英:Valencia orange】

最もオーソドックスなオレンジ。「バレンシア」という地名はスペインだが、「バレンシアオレンジ」はアメリカの品種で、日本にもアメリカのカルフォルニア産のものが多く輸入されている。
バレンシアオレンジの旬は夏で、カリフォルニアでは6月から11月にかけて収穫される。
バレンシアオレンジは皮が硬く、ナイフなどで剝かなければ剥けない。全体的に味のバランスがよく、オレンジの中では酸味も多い。果肉もしっかりと締まっていて弾力があり、房取りもしやすい。他のオレンジとの見分け方としては、果頂部に茶色い点があるところが特徴である。
ジュースにしても絞った果汁が劣化しにくく、加熱しても味が安定しているため使いやすい一面もあるが、種が多いものもある。

ネーブルオレンジ【英:Navel-orange】

主にアメリカのカルフォルニアから輸入されていて、12月頃から3月頃までが旬となっている。国内でも和歌山県を中心に大三島ネーブル、白柳ネーブル、吉田ネーブルなどの品種が2月~3月頃出荷されている。
ネーブルオレンジの果実はやや縦長の楕円形をしている。果頂部にへそ状の窪みがあり、これが名前の由来となっている。ネーブルオレンジの果皮は薄くて手で剥くのは難しいため、通常はナイフで皮を剥く。味が濃く、甘みも酸味もとに強く香りもよい。また、バレンシアオレンジとは違い、種もほとんど無い。果肉が底の部分で分化しているため、小さな房になっていて、房取りがしにくくなっている。
果汁が劣化しやすく日持ちしないため扱いにくいのが難点。

ブラッドオレンジ【英:blood orange】

果肉が紅いオレンジの総称を言い、血のように赤いところからこの名がついたと言われている。ブラッドオレンジにはタロッコ種、モロ種、モロ種によく似たサングイネッロ種がある。
アメリカ産モロ種のブラッドオレンジは1月中旬からから5月頃までが旬で、国産のモロ種は4月中旬から6月にかけてが旬である。イタリア産タロッコ種は4月中旬から5月まで、国産タロッコ種は4月中旬から6月下旬までが旬である。国内では愛媛県で多く作られている。
他のオレンジと比べると果実がやや小ぶりで、他のオレンジと同じように果皮にの表面に小さなくぼみが見られる。果肉は、ブラッドオレンジという名の通り、血のような濃赤色をしている。これはアントシアニンの色素によるものだが、柑橘系の中では珍しい。甘味の強いオレンジであるが、オレンジの突然変異種とも考えられている。

パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの
協力のもと制作されています。