
砂糖
カテゴリ:砂糖

蔗糖を主成分とする天然甘味料。
さとうきびから作られる甘蔗糖、甜菜から作られる甜菜糖(ビート糖)が代表的である。
その他にもカエデ樹液から作られるカエデ糖(メープルシュガー)、さとうやしやココヤシか作られるやし糖(パームシュガー、ココナッツシュガー)などがある。
製法から分けると糖蜜分を含む含蜜糖(白下糖)と糖蜜分を分離した分蜜糖がある。製菓や料理で日常的に使用しているもののほとんどが分蜜糖である。
砂糖の種類
含蜜糖は主にさとうきびを絞った液に石灰を加え、裏ごしそのまま濃縮し固まらせた砂糖。糖蜜を含んでいるため、色が黒い。分蜜糖はさとうきびの絞り液から不純物を取り除き、結晶化させ糖蜜を遠心分離機で取り除いたもの。糖蜜を取り除いたあとに精製しているため、色は白いものが多い。
含蜜糖(白下糖)・・・黒砂糖・再製糖
分蜜糖(車糖)・・・上白糖・中白糖・三温糖
分蜜糖(双目糖)・・・グラニュー糖・白双糖・中双糖
和三盆糖
加工糖・・・氷砂糖・角砂糖
赤砂糖(カソナード)
でんぷん糖・・・水飴・トレハロース
天然甘味料・・・蜂蜜・メープルシュガー
砂糖の性質
1.高い保水性をもっている。食品中の自由水をガッチリと掴むため防腐作用がある。
また、この保水性によりメレンゲや生クリームなどの気泡が安定しやすくなる。
2.水によく溶ける(親水性)
3.食品中の脂質過酸化防止作用
4.デンプンの老化の防止
5.砂糖に含まれる糖と加熱によってアミノ酸が反応し、焼き色を作り出す(メイラード反応、カラメル化)
6.周りから水分を取ろうとする(吸湿性)
更新日:2018年12月13日
作成日:2018年09月10日
更新日:2018年12月13日
作成日:2018年09月10日
パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの協力のもと制作されています。
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関係項目
• カラメル
カラメル【仏:caramel】 砂糖を茶色い状態まで焦がしたもの。キャラメルとも呼ばれる。 作り方 砂糖を鍋で焦がして、茶色くなってきたら水(液体)を入れて色をとめる。 この際、水を数回に分けて砂糖を溶かしていくとダマになりにくく、均一に溶かすことができる。 水を入れるときに熱い液体がはねやすいので気をつける。 水を入れるタイミングは、一度色がついて砂糖が泡立った泡が消えるタイミングが目安の一つ。 用途 プリンの型に流し入れる。またはスプーンなどで垂らし固め、使用時に型に入れて焼くこともできる。 水の代わりに生クリームを入れるとキャラメルソースになり、ムースや焼菓子にも応用がきく。ヌガーにも使用される。
• メイラード反応
アミノーカルボニル(メイラード)反応とは、食品に含まれている「アミノ化合物」と「還元糖」を加熱または合わせて保存することにより、結合・分解・酸化などの複雑な反応を繰り返して、茶褐色の物質「メラノイジン」ができる現象をいう。 ケーキのスポンジやタルト、パイ、シュー、クッキー生地などを焼成したときの「焼き色」がアミノーカルボニル(メイラード)反応によりできたもの。 材料の小麦粉・バター・卵・砂糖に含まれるタンパク質やアミノ酸などの「アミノ化合物」と、糖分に含まれる「還元糖」が加熱(160℃以上)されることにより、アミノーカルボニル(メイラード)反応がおこり、茶褐色の物質「メラノイジン」ができて、焼き色になる。 また、アミノーカルボニル(メイラード)反応は色が変化するだけでなく、アミノ酸の種類と加熱温度により特有の香気成分も生成される。 スポンジやタルト生地などを焼いた時の芳ばしい香りも、アミノーカルボニル(メイラード)反応によるもの。 アミノーカルボニル(メイラード)反応の仕組みは、まだ解明されていない部分が多いが、主要素である「アミノ化合物」と「還元糖」が多いほど反応を起こしやすくなる。 グラニュー糖より上白糖のほうが焼き色を付きやすいのは、上白糖には「還元糖」が多く含まれており、アミノーカルボニル(メイラード)反応を起こしやすいため。