
コンチェ
カテゴリ:機械
コンチェとは、チョコレート製造の際に用いるココアバターの撹拌機の名称である。均等に行き渡らせる作業をコンチングと呼び、チョコレートの粒子を滑らかにしたり、チョコレート独特の風味を出す。
更新日:2020年11月10日
作成日:2018年09月13日
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パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの協力のもと制作されています。
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関係項目
• チョコレート
チョコレート【英:chocolat(チョコレート)、仏:chocolat(ショコラ)】 チョコレートとは、カカオ豆の果肉(カカオニブ)を磨潰したカカオマスに粉糖、粉乳、ココアバターを加えてレファイナーでロール磨潰後、コンチェで撹拌し、温度調整(テンパリング)後、冷やし固めたもの。 チョコレートの中でも、カカオ分35%以上・うちココアバターを18%以上含み、代用油脂やレシチン以外の乳化剤を含まないものを純チョコレートという。 チョコレートの規格は、カカオ分21%・うちカカオバターを18パーセント以上含むものとなっている。 ※カカオ分とは、カカオニブ、カカオマス・カカオバター・ココアパウダーの水分を除いた合計量を指す。 →カカオ(豆)・カカオニブ・カカオマス →ココアバター(カカオバター) →ココアパウダー 準チョコレート 準チョコレートとは、カカオマスにココアパウダー、粉糖、粉乳、カカオバター(3%以上)、代用油脂を加え、ロール磨潰、精練し、温度調整(テンパリング)後、固めたもの。 準チョコレートの規格は、カカオ分が15%以上・うちカカオバター3%以上を含むものとなっている。 チョコレートと乳化剤 本来チョコレートの製造には乳化剤は必須ではないが、乳化剤を使用しなかった場合、撹拌して原料の成分を均一に結合させるのに72時間以上の時間がかかる。そのため、生産効率を配慮し、原料チョコレートを含めたチョコレート製品の多くに乳化剤が使用されている。 チョコレートに使われる乳化剤には、大豆由来のレシチンやグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルなどがある。
• レファイナー
レファイナー(またはリファイナー) カカオを磨砕し、チョコレート生地をより微細化(細かく)するための機械。この工程によりチョコレートの舌触りがよりなめらかになる。またこの微細化する工程は「リファイニング」と呼ばれる。複数のローラー回転によりカカオ豆がすり潰される構造のものが多い。 後工程であるコンチングの時間を短縮させ、砂糖・カカオ等の固体粒子の均一化をすることで舌触りの良さ、粘度を低くすることができる。