
グロゼイユ(赤すぐり)
カテゴリ:果物類

グロゼイユはスグリ科スグリ属の低木になる果実で、房状に実がなるところからフサスグリとも呼ばれている。ヨーロッパが原産である。ヨーロッパでは古くからジャムや果実酒、料理など食用されてきた。
グロゼイユはヨーロッパではよく栽培されているが、日本国内では長野県で少し作られているだけで一般には市場にほとんど出回らず、業者と契約している企業や店舗のみが購入できる。生のものは夏はアメリカやカナダ、冬はニュージーランドやチリから輸入され、一年を通じて手に入れることは可能である。また、冷凍されたものも多く、フランスなどのヨーロッパから輸入されている。
グロゼイユは直径5~10mmほどの球状の実をつけ、果頂部にはガクが残り、房のようにたくさんの実が成る。通常は実は赤いが、白い実のホワイトカラントもある。酸味が強いため、そのまま食べるより砂糖などを加えて加工して使われることの方が多い。
更新日:2018年12月11日
作成日:2018年09月07日
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作成日:2018年09月07日
パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの協力のもと制作されています。
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関係項目
• フランボワーズ
フランボワーズ【和:木苺(きいちご)、英:raspberry(ラズベリー)、仏:framboise(フランボワーズ)、独:himbeere(ヒンベーレ)、伊:lampone(ランポーネ)】 フランボワーズはバラ科キイチゴ属で木苺の一種。和名でもある木苺の品種には、日本ではニガイチゴ(野いちご)などがある。黒や紫色のもの(ブラックベリーなど)もあるが、フランボワーズは主に赤いものを指す。小さな粒状の果実が集まって、丸みを帯びた形をしており、サイズは1〜2cmくらいが主流。甘酸っぱく、新鮮なものは香りが良い。 市場に出回っているものはアメリカ産のものが中心で、他にはニュージーランドやヨーロッパ産のものが流通している。また、ロシアでも多く生産されている。国外から輸入されたフレッシュのフランボワーズには旬はなく、通年出回っているが、国産のものは6月〜9月頃までが旬である。 国内での主な産地は、北海道・長野県など。国内での生産数は少なく、市場に出回ることはほとんどない。輸入物も同じく、フレッシュのフランボワーズは、スーパーなどで一般消費者向けに棚に並ぶことが少ない。 生食だけでなく、ジャムやソースにして利用されることも多い。フレッシュ以外にもIQF(個別瞬間冷凍)のものなどが輸入されているが、フレッシュのものと比べると酸味が強い。 主にヨーロッパやロシアで親しまれ、日常的に食べられている果物。 洋菓子の中でも、特にフランス菓子には欠かせない食材として親しまれている。 保存方法 日持ちがしない。輸入物も2〜3日経てば傷んで身崩れを起こしたり、カビが繁殖したりするため、特に夏場の管理には注意する。
• カシス
カシス【和:黒すぐり、英:Black Currant、仏:Cassis】 カシスはユキノシタ科スグリ属に分類される高さ約1~2mの落葉の低木である。日本語では黒房すぐり(黒すぐり)と呼ばれている。カシスは山奥に自生していたといわれており、古代から食用にされてきた。 主なカシスの産地はポーランドで、世界全体の収穫高の約半分を占めるだけでなく、輸出高でも世界最大である。日本でも青森を中心に栽培されている。収穫時期は北半球では7~8月、南半球では1~2月である。 ベリー類の1種で、直径1cmほどの赤黒い果実をつける。カシスの果肉はうす緑色で食べると甘酸っぱい。独特のえぐみがあり、日本ではリキュールやデザートなどにも多く利用されている。また、カシスの葉や茎は強烈なにおいがあり、葉芽から抽出した精油が香水などのアクセントとして使われることもある。