神戸スイーツおすすめ25選!地元民が選ぶ人気店・SNS映えカフェ・人気のお土産まで

この記事でわかること(目次)


 

スイーツの街・神戸へ、甘美なる探求の旅

港から吹き抜ける潮風が、どこからか漂う焼き菓子の甘い香りと混じり合う街、神戸。ここは、単に美味しいスイーツが点在する場所ではありません。日本の洋菓子文化を牽引してきた、まぎれもない「スイーツの都」です。歴史ある路地裏に佇む老舗から、新たなトレンドを発信する新進気鋭のショコラティエまで、この街の隅々には甘美な物語が息づいています。

この記事は、単なる人気ランキングをなぞるだけのガイドではありません。情報をじっくりと吟味し、自分だけのお気に入りを見つけたいと願う、探求心あふれるあなたのために作りました。なぜ神戸がこれほどまでにスイーツで人々を魅了するのか、その歴史から最新のトレンドまで、あらゆる角度から神戸スイーツの魅力に迫ります。

このガイドを手に、あなただけの神戸スイーツを巡る、甘く、奥深い探求の旅へ出かけてみませんか。きっと、まだ見ぬ心ときめく一品との出会いが待っているはずです。


 

なぜ神戸は「スイーツの街」?その歴史とDNA

「なぜ神戸には、これほど多くの有名な洋菓子店があるのだろう?」そう不思議に思ったことはないでしょうか。その答えは、1868年の神戸港開港にまで遡ります。

日本の玄関口となった神戸には外国人居留地が設けられ、故郷の味を求める外国人のために、パン屋や菓子店が次々と誕生しました。これが、神戸における洋菓子文化の始まりです。ドイツやロシアの職人たちが持ち込んだ本場の技術は、この地に深く根を下ろしていきました。

このハイカラな土壌から、今や全国的にその名を知られる「ユーハイム」「モロゾフ」「ゴンチャロフ」といった名門が次々と創業します。彼らは海外のレシピをそのまま持ち込むだけでなく、日本人の繊細な味覚に合わせて創意工夫を重ね、「神戸流洋菓子」という独自のスタイルを確立しました。その確かな品質が評判を呼び、「おしゃれで美味しい洋菓子といえば神戸」というブランドイメージを不動のものにしたのです。

卓越した職人たちの精神は、現代にも脈々と受け継がれています。その象徴が、トップパティシエたちが集う「ORIGINE KOBE(オリジンコウベ)」の活動です。彼らは互いに切磋琢磨しながら、街全体のスイーツのレベルをさらに押し上げています。明治時代に蒔かれた一粒の種が、1世紀以上の時を経て今なお新たな花を咲かせ続けている。この歴史から現代へと続く物語こそが、神戸を唯一無二の「スイーツの街」たらしめているのです。


 

エリア別で探す!神戸の必訪スイーツマップ

神戸のスイーツ店は市内に点在していますが、特にお店が集中するエリアがあります。まずは地図を片手に、行きたいエリアからお目当てのお店を見つけましょう。

 

【三宮・元町エリア】新旧が交差する中心地

神戸観光の中心地。老舗から話題の新店まで、最も多くのスイーツ店が集まる激戦区です。

 

パティスリー モンプリュ (Patisserie Montplaisir)


参照:食べログ
  • 特徴: 「メレンゲの魔術師」の異名を持つ林シェフが率いる、フランス菓子の重鎮。パリの街角のような店内で、宝石のような伝統菓子を味わえます。
  • 看板商品:ピュイダムール、タルトフロマージュ・デュデュ
  • 地元ライターのワンポイント!
    カフェの利用は16時までなので注意!平日のオープン直後が比較的スムーズに入れます。ケーキの美しさは神戸随一なので、ぜひ店内で優雅な時間を。
  • 店舗情報
    エリア: 中央区・海岸通
    住所: 兵庫県神戸市中央区海岸通3-1-17
    イートイン: あり(22席)
    営業時間: 10:00~18:00
    定休日: 火曜・水曜
    公式サイト: https://montplus.com/kttn/
 

元町ケーキ (Motomachi Cake)


参照:食べログ
  • 特徴: 1946年創業。「ふわっと軽く、やさしい味」で世代を超えて愛される老舗。驚きのコストパフォーマンスも魅力。
  • 看板商品: ざくろ
  • 地元ライターのワンポイント!
    看板商品「ざくろ」は300円台という信じられない価格!気取らないセルフサービスのカフェは、地元の人の憩いの場。神戸の日常を感じたいならここへ。
  • 店舗情報
    エリア: 中央区・元町
    住所: 兵庫県神戸市中央区元町通5-5-1
    イートイン: あり(セルフサービス)
    営業時間: 10:00~18:00
    定休日: 水曜・木曜
    公式サイト: https://www.motomachi-cake.com/
 

パティスリー アキト (Patisserie Akito)


参照:公式instagram
  • 特徴: 「ミルクジャム」のパイオニア、田中シェフのお店。ジャムを使ったケーキやプリンが絶品です。
  • 看板商品: ミルクジャム、ジャムを使った各種ケーキ
  • 地元ライターのワンポイント!
    カフェで数種類のジャムを試せるモーニングが絶対におすすめ!お気に入りのジャムを見つけて、お土産に買って帰るのが鉄板コースです。
  • 店舗情報
    エリア: 中央区・元町
    住所: 兵庫県神戸市中央区元町通3-17-6
    イートイン: あり
    営業時間: 10:30~18:30
    定休日: 火曜
    公式サイト: https://www.kobe-akito.com/
 

観音屋 (Kannon-ya)


参照:公式instagram
  • 特徴: 甘じょっぱさが癖になる、温めて食べる「デンマークチーズケーキ」の専門店。一度食べたら忘れられない神戸のソウルフード。
  • 看板商品: デンマークチーズケーキ
  • 地元ライターのワンポイント!
    レトロな雰囲気の元町本店で食べるのが王道。テイクアウトして、お家でトースターで温め直しても最高です。ビールにも意外と合いますよ!
  • 店舗情報
    エリア: 中央区・元町
    住所: 兵庫県神戸市中央区元町通3-9-23
    イートイン: あり
    営業時間: 10:30~21:00
    定休日: 無休
    公式サイト: https://kannonya.co.jp/

 

【北野エリア】異国情緒あふれる坂の上の激戦区

異人館が立ち並ぶおしゃれなエリア。世界レベルのパティスリーやショコラティエが点在します。

 

ラヴニュー (L’AVENUE)


参照:公式HP
  • 特徴: 世界大会優勝の平井シェフが手掛ける、日本最高峰のパティスリー。開店前から行列ができる“聖地”です。
  • 看板商品: MODE(モード)、Balzac(バルザック)
  • 地元ライターのワンポイント!
    行列は覚悟の上で。開店30分以上前に行くのがおすすめ。芸術的なチョコレートケーキは、高価ですが唯一無二の体験を約束してくれます。自分への最高のご褒美に。
  • 店舗情報
    エリア: 中央区・北野
    住所: 兵庫県神戸市中央区山本通3-7-3
    イートイン: なし
    営業時間: 10:30~18:00
    定休日: 水曜
    公式サイト: https://www.lavenue-hirai.com/
 

カファレル 神戸北野本店 (Caffarel Kobe Kitano)


参照:食べログ
  • 特徴: イタリアの老舗チョコレートブランド「カファレル」の日本唯一の路面店。きのこポットなど可愛い商品が人気。
  • 看板商品: ジャンドゥーヤ、きのこポット
  • 地元ライターのワンポイント!
    カフェでいただけるジャンドゥーヤを使ったケーキは絶品。ピンクのかわいい外観は、北野散策の記念撮影スポットとしても定番です。
  • 店舗情報
    エリア: 中央区・北野
    住所: 兵庫県神戸市中央区山本通3-7-29
    イートイン: あり
    営業時間: 11:00~18:00
    定休日: 火曜
    公式サイト: https://www.caffarel.co.jp/

 

【東灘区(御影・岡本)エリア】閑静な住宅街に潜む実力派

高級住宅街として知られるこのエリアには、わざわざ足を運びたい行列必至の名店が隠れています。

 

マモン・エ・フィーユ (Maman et Fille)


参照:食べログ
  • 特徴: 全国のファンが憧れる焼き菓子専門店。幻とまで言われる「フレンチビスキュイ」は入手困難を極めます。
  • 看板商品: フレンチビスキュイ
  • 地元ライターのワンポイント!
    ビスキュイは整理券必須で、即日完売が当たり前。公式サイトで販売方法を必ず確認してください。フィナンシェやレーズンサンドも驚くほど美味しいので、見かけたら即購入を!
  • 店舗情報
    エリア: 東灘区・御影
    住所: 兵庫県神戸市東灘区御影2-34-20
    イートイン: なし
    営業時間: 11:00~18:00
    定休日: 火曜日
    公式サイト: https://me-f.online/
 

フロインドリーブ (Freundlieb)


参照:公式HP
  • 特徴: 1924年創業。教会をリノベーションした荘厳な空間で、ドイツパンや伝統菓子を味わえる神戸の文化遺産。
  • 看板商品: スイートハート(パイ)、各種パン
  • 地元ライターのワンポイント!
    2階カフェでのランチが人気ですが、あえてモーニングを狙うのも通。高い天井とステンドグラスの下で過ごす時間は、他では味わえない特別な体験になります。
  • 店舗情報
    エリア: 中央区・生田
    住所: 兵庫県神戸市中央区生田町4-6-15
    イートイン: あり(2Fカフェ)
    営業時間:
    定休日:
    公式サイト: http://h-freundlieb.com/wp1/

 

【その他エリア】足を延ばしてでも訪れたい名店

ナダシンの餅


参照:食べログ
  • 特徴: 洋菓子の街・神戸で地元民が愛してやまない和菓子の名店。おはぎと阿べ川餅は神戸っ子のソウルフード。
  • 看板商品: おはぎ、阿べ川餅
  • 地元ライターのワンポイント!
    朝7時から開いている本店には、ひっきりなしにお客さんが訪れます。甘さ控えめで何個でもいける素朴な美味しさ。これぞ神戸の日常の味です。
  • 店舗情報
    エリア: 灘区
    住所: 兵庫県神戸市灘区下河原通3-1-8
    イートイン: なし
    営業時間: 7:00~18:30
    定休日: なし
    公式サイト: なし

 

目的で選ぶ!最高の神戸スイーツ体験

 

神戸スイーツ巡り おすすめモデルコース

【王道満喫コース】神戸の「美味しい」を巡る一日

元町ケーキ(朝スイーツ) → パティスリー アキト(ミルクジャム購入) → ランチ → パティスリー モンプリュ(カフェで休憩) → ラヴニュー(お土産ケーキをテイクアウト)

 

【SNS映え&おしゃれコース】北野・三宮のフォトジェニック旅

GREEN HOUSE Wald(森のカフェでブランチ) → cafe de Agenda(ソースアート体験) → カファレル北野本店(可愛い外観で撮影) → ショコラリパブリック(豪華なパフェで締め)

 
 

ゆっくりお茶したい!カフェ併設の絶品パティスリー

  • フロインドリーブ: 教会の荘厳な空間で過ごす、唯一無二のティータイム。
  • パティスリー モンプリュ: パリの街角のような空間で、本格フランス菓子を。
  • PATISSERIE TOOTH TOOTH: 神戸らしい洗練された空間で、ハレノニチジョウを体験。
  • パティスリー アキト: ジャムを試せるモーニングや、絶品プリンを店内で。
  • カファレル 神戸北野本店: 可愛らしい雰囲気の中、ジャンドゥーヤのケーキを。

 

ワンコインも!安くて美味しい高コスパスイーツ

  • 元町ケーキ「ざくろ」 (300円台): ふわふわスポンジが優しい、神戸市民の心の味。
  • ナダシンの餅「おはぎ」 (1個100円台~): 素朴で飽きない、地元で愛されるソウルフード。
  • Bons achatsのケーキ (500円前後): ホテル仕込みの本格ケーキが驚きの価格で。
  • グルービー ベイカーズのチーズケーキ: 濃厚で満足感大。一切れで幸せになれる味。

 

贈って喜ばれる!神戸のとっておき手土産リスト

商品名 ブランド 価格帯 日持ち どんな人におすすめか? 特徴
ゴーフル 神戸風月堂 ¥1,080~ 6ヶ月 世代を問わない定番。フォーマルな贈り物に。
サクサクの薄焼き生地。神戸名所が描かれた缶はお土産に最適。
神戸プリン トーラク ¥1,080~ (4個入) 4ヶ月 旅行者、遠方への手土産に。
常温で長期保存可能。なめらかな口どけと爽やかな後味。
デンマークチーズケーキ 観音屋 ¥1,520~ (4個入) 要冷蔵7日 話題性重視、甘党でない方にも。
自宅で温めて食べるユニークさ。チーズの塩気と甘さが癖になる。
スイートハート フロインドリーブ ¥777~ 2週間~ おしゃれな友人、女性へのギフトに。
教会で作られるハート型のパイ。バターの香りが豊か。
リーフメモリー モンロワール ¥1,404~ (サービス袋) 180日 職場などへのばらまき用に。
木の葉形の可愛いチョコ。個包装でフレーバーも豊富。
フレンチビスキュイ マモン・エ・フィーユ ¥5,500 (缶) 30日 スイーツ好きの特別な方へ、究極の贈り物。
入手困難な幻のビスキュイ。上質な素材の味が際立つ逸品。
神戸のスイーツは、美味しさだけでなく「おしゃれな街からの贈り物」という特別な価値も運びます。目的や相手に合わせて選べる、間違いのない手土産をご紹介します。

 

SNSで話題!神戸の最新&おしゃれスイーツ

伝統を守りつつ、新しい感性が次々と生まれるのも神戸の魅力。今すぐカメラを向けたくなる、最新&フォトジェニックなスイーツをご紹介します。

 

ショコラリパブリック (Chocolat Republic)


参照:食べログ

季節のフルーツを贅沢に使った豪華なパフェは、まさに「食べる芸術」。フロアごとにコンセプトが違うおしゃれな空間も魅力です。

 

cafe de Agenda (カフェ デ アゲンダ)


参照:食べログ

レトロな隠れ家カフェの名物は、お皿をキャンバスに見立てた「ソースアート」。あなたのケーキが世界に一つだけの一皿になります。

 

GREEN HOUSE Wald (グリーンハウス ヴァルト)


参照:食べログ

三宮の森のようなオアシスカフェ。緑と光に包まれた幻想的な空間は、どこを切り取っても絵になります。

 

BUTTERCUP (バターカップ)


参照:食べログ

パステルカラーのバタークリームで飾られたカップケーキが並ぶ、人気の韓国系カフェ。キュートな見た目はSNSで注目を集めること必至です。

 
 

あなただけの神戸スイーツ物語を

 

開港から150年以上の時を経て、神戸の街に深く根付いたスイーツ文化。その歴史は、今なお新しいページが書き加えられ続けています。世界に名を馳せるショコラティエの一皿から、100年の歴史を刻む伝統のパイ、地元の人々に愛される素朴なケーキ、そしてSNSを彩る最新の逸品まで、この街には無数の甘美な物語が溢れています。

神戸のスイーツの魅力は、その圧倒的な多様性にあります。あなたが求めるものが、伝統か、革新か。あるいは、心に残る贈り物か、記憶に残るひとときか。どんな目的であっても、この街はきっとあなたに最高の答えを用意してくれるでしょう。

この記事が、あなたの神戸でのスイーツ探訪の、信頼できる羅針盤となれば幸いです。どうぞ、あなただけの心ときめく一品を見つける旅へ。神戸の街角で、素敵な物語を紡いでください。

written by

Ayaka Muramoto

スイーツ、パンが大好き!関西在住、3児の子育て中の広報・ライター。キャリアコンサルタント。ちょっぴりミーハー。限定という言葉にめっぽう弱い。製菓・製パン業界の働き方、キャリアについて発信していきます!

ご意見・ご感想はこちら

パティシエントとは

パティシエントは、洋菓子・パン業界で働くすべての人の働くと学ぶを応援するサイトです。
夢や働きがいがあっても、離職率が高い洋菓子・パン業界。離職の理由に多く挙げられるのが、人間関係や労働条件のミスマッチです。
パティシエントは「どこで」「だれと」「どんな風に」働くのかがイメージできるリアルな求人情報や、仕事に役立つ業界内の様々な情報をお届けすることで、パティシエ・パン職人・販売スタッフをサポートします!
また、業界専門の転職エージェントがあなたにピッタリのお仕事を紹介する「転職支援サービス」を通して、より良い職場との出会いもサポートしています。