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パティシエの資格-製菓衛生師免許


2019/03/27

パティシエの資格のひとつに「製菓衛生師免許」というものがあります。調理師免許のパティシエバージョンと考えるとわかりやすいかと思います。ここではまだまだ認知度の低いこの資格について、紹介していきます。

製菓衛生師資格は、菓子製造業に携わる人の「資質向上」「公衆衛生向上」を目的につくられた国家資格です。各都道府県で毎年1回おこなわれる製菓衛生師試験に合格し、免許を申請し、製菓衛生師名簿に登録されることで交付されます。
しかし、医師や弁護士とは違い、製菓衛生師免許がなければパティシエの仕事ができないというわけではありません。

この資格を取るとお店を開業する際に必要な「食品衛生責任者」の資格が手続きのみで取得できるので、将来開業の夢がある人は取っておいて損はないでしょう。
また、国家資格である製菓衛生師を取得しておくと、就労ビザが取得しやすくなる場合があり、海外での修行や開業を考えている人にとってもメリットとなります。

受験資格

義務教育を終えた者で、厚生労働大臣指定の製菓衛生師養成施設で1年以上知識、技能を修得した者か、義務教育を終えた後、2年以上菓子製造業に従事した者と定められています。

つまり中学校卒業ののち、製菓専門学校に1年以上通うか、パティスリーなどで2年以上働いた後に受験資格が得られるということになります。

試験内容

試験内容は「衛生法規」「公衆衛生学」「食品学」「食品衛生学」「栄養学」「製菓理論及び実技」の6科目です。細かい内容は実施される都道府県により異なります。出題数は60問以上あります。
製菓実技の問題は、実際に実技試験をするということではなく「実技に関する科目」という意味で、和菓子・洋菓子・製パンから1ジャンル選んで回答します。回答は四択の選択式で、マークシート方式か、答えの番号を記入する方式です。

合格率

都道府県により異なりますが、おおよそ60%〜80%です。

勉強すべきポイント

試験自体はそれほど難しくありません。一般常識や、学校や職場で日頃おこなっていることから関連付けて解ける問題も多く出題されます。
ただし、幅広い分野から専門用語を使った問題が出題されますので、ある程度勉強しておく必要があります。特に法律や衛生学など、通常のお菓子作りの現場であまり意識しない内容については勉強しておいた方がよいでしょう。

専門学校では、通常の実技授業で学べる内容に加え、製菓衛生師の資格習得のための授業があるので効率よく勉強することができます。もちろん参考書などを使って独学で勉強することもできます。この場合でも、合格できる可能性は充分にあります。

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