パティシエWikiロゴ

パティシエWikiロゴ パティシエのための製菓用語集「パティシエWiki」

パティシエWikiロゴ

レープクーヘン

カテゴリ:クリスマスの菓子

レープクーヘン
レープクーヘン【独:Lebkuchen】

レープクーヘンはドイツを中心に作られているクリスマスのお菓子。
蜂蜜・香辛料、オレンジ・レモンの皮やナッツ類、チョコレートを用いて作ったものである。
ドイツではクリスマスに飾るケーキとして知られており、中に家の形をしたものがある。これらは特別に、ホイスヒェン (独:Häuschen) 、プフェッファークーヘンハウス (独:Pfefferkuchenhaus)と呼ばれている。

甘味に蜂蜜、シナモンやアニス、グローブなどのスパイスが使われていることが特徴。カルダモンやコリアンダー、ショウガ、ナツメグなどが使われることもある。
膨張剤として炭酸アンモニウム(鹿角塩)や炭酸カリウム(あるいはこの両方)などが使われる。

レープクーヘンを名乗るための基準は法律で定められており、配合のうち25%のアーモンド、もしくはほかのナッツ類が含まれていることが条件となる。
でんぷんの割合が10%以下の場合は、食料品及び日用品の品質に関する法律 (略称:LMBG)に基づいて「エリーゼンレープクーヘン」と称号される。

レープクーヘンには、最大で10%の穀粉または7.5%のデンプンを入れることができる。エリゼンレープクーヘンは、高品質ベーカリー製品に定められているため、栄養価の高いクーベルチュールのみを加えることが認められていて、栄養価の低いカカオ入りバタークリームは使ってはいけないことになっている。

歴史

レープクーヘンの名前は、「Leben(レーベン=命、生活)のKuchen(クーヘン=ケーキ)」と解釈されることが多い。Pfeffer(プフェッファー=コショウ)という意味から、スパイスを使ったケーキということで、プフェッファークーヘンとも呼ばれている。

レープクーヘンの歴史は相当古く、紀元前350年の古代エジプト時代にあった、スパイスの入った蜂蜜パンが始まりと言われている。
現在、レープクーヘンは主にクリスマスシーズンに食べられているが、かつてはイースターや他の時期にも食べられていたものである。料理の一品として、強いビールなどと一緒に食卓に出されていた。
パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの
協力のもと制作されています。