
ラム酒
カテゴリ:酒類

サトウキビから作られる蒸留酒。芳香性が強い。
色合いによって薄いものからホワイト、ゴールド、ダークと分類されている。
風味を基準にすると軽いものから、ライト、ミディアム、ヘビーに分類される。
生地の風味付けや果実の漬け込みに利用される。
更新日:2019年07月30日
作成日:2018年09月10日
更新日:2019年07月30日
作成日:2018年09月10日
パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの協力のもと制作されています。
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関係項目
• 蒸留酒
蒸留酒はスピリッツ(spirit)とも呼ばれ、蒸留して作った酒を指す。世界中に様々な製法で作られたたくさんの種類の蒸留酒がある。蒸留することでアルコール度数の高いものを作ることができるため、アルコール度数が高い酒が多いのも特徴である。蒸留後に加水した場合でも蒸留酒に分類するため、水などを加えることで、アルコール度数を大きく落とすことも可能である。世界各地に、地域に応じた様々な蒸留酒が存在しており、世界四大スピリッツは「ジン」「ウオッカ」「ラム」「テキーラ」といわれている。 製造方法 蒸留酒は水とアルコールの沸点の違いを利用して作られる。アルコールは水よりも沸点が高いため、水より先に気化する。この性質を生かして、気化したアルコールを集めて再び冷やし、液体に戻すことで、アルコール度の高い酒を作ることができる。蒸留には「単式蒸留器」や「連続式蒸留器」などを用いる。 単式蒸留器は蒸留する度に溶液を入れ、蒸留が終了したら溶液を排出するという方式で、アルコール度数は低くなるが発酵によって生まれた風味が残るという利点がある。 連続式蒸留器での蒸留は、何度も蒸留を繰り返し、決まったアルコール度数に近づける。アルコール度数は高くなるが、蒸留を繰り返すことで発酵時にできた成分が除去されてしまい、風味が残りにくくなるという欠点もある。 酒造りにはアルコール発酵が必要だが、実際にはアルコール発酵だけでつくれるのはアルコール度数が16%~20%の醸造酒が限界で、これ以上濃度を上げると発酵に使われる酵母自体が死滅する。そこで、さらにアルコール度数が高い酒を作るため、醸造酒を蒸留させ、エタノールを濃縮した酒が蒸留酒だ。すでに、紀元前4世紀から紀元前3世紀頃にメソポタミア遺跡の中に蒸留器が出土しており、古くから蒸留酒は作られていた。中世には生命の水と呼ばれる酒が出回り、錬金術師によって蒸留酒の技術が確立された。日本では、タイ米を麹にした泡盛がもっとも古い蒸留酒だとされている。 蒸留酒は蒸留したあとに貯蔵し、熟成する。蒸留すぐは飲用に向かないものも多く、時間をかけて熟成することで、香りや味に変化が生まれる。熟成には陶器や金属容器が用いられるのが一般的だが、木製容器などの自然素材の容器を使用することで木の香りや色を酒にうつすということも行われている。 主要な蒸留酒 ウイスキー カルヴァドス キルシュワッサー ラム酒
• ブランデー
ブランデー(オドヴィ)【英:Brandy、仏:Brandy】 ブランデー(ブランディ、brandy)は、果実酒からつくった蒸留酒の総称をいう。 語源はオランダ語で、ブランデウェイン(brandeviin,「焼いたワイン」の意)から来ていて、その後オランダ語から英語へと広まった。「brandy」は、英語では「命の水」という意味になる。フランス語では、ブランデーを 「eau-de-vie:オドヴィ」と呼ぶが、これも英語の「brandy」と同様「命の水」という意味になる。 日本でブランデーが作られ始めたのは1950年ぐらいからといわれている。日本でブランデーを作っているメーカーとしてはサントリー、ニッカウヰスキー、麒麟麦酒などがある。 ブランデーは果実酒から作った蒸留酒を熟成して作る。主に白ブドウのワインが使われているが、りんごやさくらんぼから熟成したものもある。アルコール度が高く40度から50度ぐらいになる。熟成はおおよそ5~8年で、中には25年以上も熟成するものもある。果実ならではのフルーティーな香りや華やかさが、ブランデーの特徴である。 ブランデーの生産国で有名なフランスでは、「コニャック」や「アルマニャック」は原産地の呼称を保護する認証を受けているため、この地方で作ったものしかこう呼べない。また、これらの認証は法律で厳しく制限されていて、フランス産であっても認証のないものは「コニャック」や「アルマニャック」とは名乗れない。 ブランデーの製法 ブランデーの製造方法はいくつかの工程からなる。 1.収穫・発酵 まずブランデーの原料となる白ブドウを収穫する。収穫されたブドウは圧搾機にかけ果汁を絞る。絞った果汁はイースト菌や自然発酵で発酵させる。自然発酵のほうが時間や手間はかかるが高級品になりやすい。発酵が進むことで、白ワインができる。 2.蒸留 この白ワインを蒸留させ、アルコール成分を抽出する。蒸留して加熱することで蒸気として出てきたものを冷却することで、アルコール度数の高いブランデーが作られる。 3.熟成・調合 年単位で行われる熟成により、ブランデーは琥珀色に変わっていく。徐々にアルコール度数が低くなり、まろやかな味わいに変化する。最後に、熟成が完成したブランデーは瓶詰めされる前にメーカーの味や香り、イメージに合わせた調合が行われる。そのためには、熟成年数の違うものを混ぜ合わせて1本を完成させる。 ブランデーの等級 ブランデーは熟成年数によって等級が分かれている。 熟成年数の低いものから、 スリースター V.S.(Very Superio) V.O. (Very Old) V.S.O.P. (Very Superior Old Pale) ナポレオン X.O. (Extra Old) Hors d'âge(オール・ダージュ) それ以上、となっている。 ブランデーの熟成年数は「コント」という単位が使われていて、蒸留した年をコント00、熟成1年目をコント0、熟成2年目をコント1と数える。スリースター、V.S.と呼ばれるのはコント2からで、ナポレオンと呼ばれるはコント6から、X.O. と呼ばれるのはコント10からとそれぞれ決まりがある。