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ミルフィーユ

カテゴリ:パイ生地の菓子

ミルフィーユ【仏:mille-feuille】

ミルフィーユとは、キャラメリゼした3枚のパイ生地の間にクリームを挟んだ、フランスの歴史ある菓子である。
間に挟むクリームには伝統的なカスタードクリームだけでなく、生クリームやクレーム・レジュール(カスタードクリームと生クリームを混ぜたもの)なども使われる。

ミルフィーユには様々なバリエーションがあり、特に、苺を挟んだものをmille-feuille aux fraises(ミルフィーユ・オ・フレーズ)と呼び、ナポレオン・パイという別名でも親しまれている。
これは、ナポレオン皇帝がかぶっていた帽子に形が似ていることや、数ある菓子の中の「皇帝」を意味して、名づけられたという。

また、ミルフィーユの上部にフォンダンをかけ、矢羽模様などをつけたものはmille-feuille glace(ミルフィーユ・グラッセ )、3枚のパイ生地のうち中央の1枚をスポンジケーキに置き換えたものはmille-feuille blanc(ミルフィーユ・ブラン )と呼ばれる。

歴史と由来

フランス語で「mille」は「千の・たくさんの」、「feuille」は「木の葉」を意味する。そのため、「mille-feuille」を直訳すると「千の木の葉」という意味である。これは、森の落ち葉のように幾重にも重なりあったパイの様子を表している。

日本では「ミルフィーユ」という発音が一般的であるが、フランス語で「フィーユ(fille)」は「女の子」を意味する単語であるため「千人の女の子」という意味になってしまう。本来の発音は「ミルフイユ」または「ミルフォイユ」が近い。

ミルフィーユの由来は、アントナン・カレームの考案とする説と、1800年ごろにRouget(ルージェ)という菓子職人が得意としていたという2つの説がある。
アントナン・カレームは諸説あるエクレアの考案者であるとも言われている。

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