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パイナップル

カテゴリ:果物類

パイナップル
パイナップル【英:Pineapple(パイナップル)、仏:Ananas(アナナス)】

パイナップルはパイナップル科アナナス属の樹木、またはその果実を指す。ブラジルが原産で、亜熱帯から熱帯地方で育つ。英語のPineappleは松かさ(Pine)にできるりんご(Apple)という意味で名付けられたといわれていて、フランス語のAnanasは、亀の甲羅のような外見から付けられたと言われている。

パイナップルの主な産地は主にタイ、ブラジル、コスタリカ、フィリピンである。日本国内に出回るパイナップルは99%以上がフィリピンからの輸入である。日本でも生産しているが数は少なく、作られているのは沖縄県と鹿児島県のみである。通年安定して輸入されているため、いつでも手に入れることができる。国産のパイナップルは4月下旬~8月初旬頃が旬である。

パイナップルは亀の甲羅のような硬い皮に囲まれていて、冠のような硬い葉が生えている。葉の色が濃い緑で、先までピンと張っているものがよく、途中で枯れていないものを選ぶとよい。あまり青いものは熟していないため、酸っぱくて渋い味がする。

果皮は固いため、ナイフを使わなくては剥けない。果実は黄色くて甘さと酸っぱさがバランスよくあり、繊維質が多く、果汁も豊富である。真ん中に芯が通っている。お尻部分はカビが生えやすい。この部分を押してみて柔らかすぎるものは熟しすぎている。

保存方法

保存する時は新聞紙にくるんでお尻を上にして置いておくと、お尻に集まった甘いエキスが全体に行き渡る。
パイナップルは追熟しないので、買う時点でしっかりと熟したものを買う必要がある。
ずっしりと重みがあり、果肉部分が黄みを帯びていて、下膨れの形になっているものがよい。

注意点

パイナップルはタンパク質分解酵素を含んでいるためゼラチンを分解する。加熱しないとゼラチンで固まらないため、ゼリーにする時は加熱してから使うようにする。
このタンパク質を分解する酵素の性質により、パイナップルを八宝菜などに入れると肉が柔らかくなる。

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