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サヴァラン

カテゴリ:発酵生地の菓子

サヴァラン
サヴァラン【仏:Savarin】

ババ型(ダリヨル型)・サヴァラン型を使って焼いた発酵生地にシロップをたっぷりと染み込ませ、ラム酒をふりかけたお菓子。

◎歴史
18世紀頃、フランス北部の都市、ナンシーに宮廷を構えていたロレーヌ公スタニスワフ一世の料理人がクグロフにラム酒をかけたデザートを作った。
ロレーヌ公が愛読書「千年一夜物語」の主人公から名前をとりアリババと名付けられたその菓子は、19世紀のはじめにパリの菓子店、ストレールでババ・オ・ロム(ラム酒風味のババという意味)として売り出されて広まっていった。
その後、ストレールで修行したオギュースト・ジュリアンがそのババを洗練して完成させ、美食家のブリヤ・サヴァランから名前をとってサヴァランと名付けた。

一般的にババの生地にはレーズンを加えてダリヨル型で焼き、サヴァランはレーズンを使わずにサヴァラン型で焼くが、レーズンの有無と型の組み合わせを一致させずに作られることも多いため、製品名としては混同されることも少なくない。
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