パティシエWikiロゴ

パティシエWikiロゴ パティシエのための製菓用語集「パティシエWiki」

パティシエWikiロゴ

イチジク

カテゴリ:果物類

イチジク
イチジク【和:無花果、英:Fig、仏:Figue】

イチジクはイラクサ目クワ科イチジク属の落葉樹木で、西アジア、アラビア南部が原産である。通常食べている部分は果実のようだが厳密には花の部分にあたる。イチジクは隠頭花序と呼ばれる花をつける木で、果実のように見える部位は花軸が肥大したもの。切った中に無数の粒々のように見える白い花がある。外からは花が見えないため、日本名である無花果という名がついたと言われている。禁断の果実として、アダムとイブの話の中で出てくる果物が実はイチジクのことだとも言われている。

イチジクの主な産地は愛知、和歌山、福岡、兵庫などで、比較的いろんな地域で作られている。アメリカのカリフォルニア州などから輸入もしている。イチジクの旬は、初夏から夏にかけて実がなるものと秋に実がなるもの、夏と秋の両方に実がなるものがある。夏のイチジクの旬は6月~7月、秋のイチジクの旬は8月~10月である。

イチジクはぽってりとした丸みがあり、果皮は赤や紫のような赤っぽい色をしている。果皮は手でも剥ける。果実は赤や白の色味である。色は全体に付け根の切り口付近まで色付いている物が良いもので、ハリがあり、しぼみのないもの、傷のないものが良い。イチジクは枝に生る、枝から切ると白い樹液が出る。白い樹液が出ているものの方が鮮度が高い。先端が裂け始め、中の赤い花が見えて来た頃が食べごろである。

保存方法

イチジクは傷みが速く変色も早い。日持ちがしないので、早く食べ切るようにする。
ビニール袋に入れてて乾燥を防ぎ、冷蔵庫で保存する。

注意点

固めのイチジクは皮が手で剥けないので湯剥きする。
また、イチジクは酵素が含まれているため、ゼリーやムースなど、ゼラチンを使った製品を作るときは一度イチジクを加熱処理する必要がある。

パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの
協力のもと制作されています。