
着色料
カテゴリ:食品添加物

粉末状と液体状とペースト状のものがある。
食用色素は摂取量さえ守れば危険なものではないが、天然・合成、短期間・長期間関わらず、成分によっては大量に摂取すると有害なものもあるため、注意が必要である。
また、国内で使用が認められていても、海外では禁止されている色素も存在する。
天然色素
植物や昆虫などから抽出した、天然由来の色素。代表的なものに、ベニバナ色素・コチニール色素・クチナシ色素がある。
日本では伝統的な食習慣から、色の派手な食品よりも自然に近い色の食品を好む傾向があるため、天然の着色料は重宝されている。粉末のものが多い。
特徴・用途
使用の際は、少量の水かお湯に溶かしてから製品に加える。ゼリーなどの冷菓や飲料、アイシング、マジパン、和菓子、キャンディーなど、幅広く使用できる。
コチニール色素はかまぼこの着色やカキ氷のイチゴ味のシロップに使われている。
また、クチナシ色素は古くから親しまれている色素で、家庭で作る栗きんとんやたくあんの着色に使用される。
使用禁止食品
こんぶ類、食肉、豆類、野菜、わかめ類(以上加工食品を除く)、鮮魚介類(鯨を含む)、茶、のり類タール色素(合成着色料)
科学的に合成したもので、全部で12種類ある。赤色2号、黄色4号が代表される色素。少量で鮮明な色を出し、退色しにくいのが特徴。特徴・用途
粉末状の物は少量の水かお湯にしっかり溶かし、液体状の物はそのまま製品に加える。少量でしっかりと色づくので、少しずつ色味を確認しながら加えるとよい。製菓ではマジパンやアイシング、バタークリームなどの着色に使われている。
使用禁止食品
カステラ、きなこ(うぐいす粉を除く)、魚肉漬物、鯨肉漬物、こんぶ類、しょう油、食肉、食肉漬物、スポンジケーキ、鮮魚介類(鯨肉を含む)、茶、のり類、マーマレード、豆類、みそ、めん類(ワンタンを含む)、野菜及びわかめ類更新日:2019年07月30日
作成日:2018年09月12日
更新日:2019年07月30日
作成日:2018年09月12日
パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの協力のもと制作されています。
パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの
協力のもと制作されています。
関係項目
• 卵黄・卵白の性質
卵黄 卵黄はたんぱく質、脂質、糖質、無機塩類、ビタミンなど含まれているが、ひよこになる胚(はい)の発育中に消費される。 鶏卵の卵黄の成分は水分50%、脂質30%、タンパク質15%程度・ 脂質は中性脂肪が65~70%、リン脂質25~30%、コレステロール5%程度から成り立っている。 Lサイズの卵1個の卵黄の重さは約17gであるが、カロリーは66kcalと高く、脂質がかなり多い。 卵黄は基本的に冷蔵で保存する。冷凍保存はできない。冷凍卵黄が冷凍できるのは、砂糖が添加されているためである。 ◎卵黄の性質 乳化性 乳化作用とは油と水を繋がる働きの事。卵黄にはレシチンが多く含まれていて、レシチンは水溶性と脂溶性という反発する2つの性質を繋げてくれる働きがある。これは「卵黄レシチン」と呼ばれている。新しい黄身ほど多くのレシチンが含まれているので、この性質を調理に利用する場合にはより新しいものを使う。 凝固の温度や、卵黄は65℃で固まり始め、70℃で完全に固なる。 ◎卵黄の鮮度 卵黄の色調は、黄色い中にも薄いものや濃いもの、朱色に近い色など、さまざまなものがある。これは鶏の餌の栄養分などが卵黄に移行する性質によるもの。 新鮮な卵の黄身は張りがあり、こんもり盛り上がっている。しかし、時間が経過するにつれ、気孔を通してたまご内部の水分が蒸散していく。 まず卵白の水分が蒸散し、次に卵黄の水分が卵白に移動していく。その結果、卵黄は空気の少なくなった風船のように、表面にシワができることがある。 卵白 卵白はカラザ・水様卵白・濃厚卵白からなり、約90%が水分で残りはタンパク質で出来ている。 ◎卵白の性質 卵白に含まれるタンパク質は「起泡性」と「空気変性」という2つの特性を合わせ持っているため、メレンゲを作ることができる。卵白には表面張力がある。 メレンゲを作る際、卵白をしっかりほぐし、水溶化させることで、卵白の表面張力を弱めて広がろうとする力(起泡性)を生み出す。 さらに空気に触れることによって空気変性を起こし、空気に触れるたびに膜状に固まって1つ1つの気泡をしっかり包み込むように泡立っていく。 メレンゲに加える砂糖はこの気泡の「安定性」を高めるという作用がある。 砂糖にはたんぱく質の変性抑える働きがあり、空気変性の作用を抑制することで、きめ細かいメレンゲを作ることが出来る。 手でメレンゲを泡立てる場合、最初から砂糖を加えてしまうと卵白が重く粘り、メレンゲに混ぜ込める気泡の量が少なくなってくる。最初は卵白だけで泡立て始め、空気がしっかり含まれたところで、数回に分けて砂糖を加え、徐々に気泡のキメを細かくしていくとよい。 またハンドミキサーや機械で泡立てる場合は、砂糖を入れずに立て始めると、撹拌のスピードが非常に速いためタンパク質の変性が進みすぎてしまう。 最初の段階から少量の砂糖を加えて泡立て、たっぷりと空気が含まれたところで、残りの砂糖を数回に分けて加える。 砂糖の作用を利用し、配合や作りたいメレンゲによって砂糖を加えるタイミングも工夫することで、キメ細かく安定したメレンゲを作ることができる。 ◎卵白の鮮度 濃厚卵白は卵を割ったときに黄身のまわりにあるこんもりと盛り上がった白身部分で、新鮮であれば新鮮なほどもりあがっている。日にちが経つにつれて水溶化がはじまり、水っぽくなっていく。 水様卵白は水っぽく盛り上がりのない部分をさす。
• フランボワーズ
フランボワーズ【和:木苺(きいちご)、英:raspberry(ラズベリー)、仏:framboise(フランボワーズ)、独:himbeere(ヒンベーレ)、伊:lampone(ランポーネ)】 フランボワーズはバラ科キイチゴ属で木苺の一種。和名でもある木苺の品種には、日本ではニガイチゴ(野いちご)などがある。黒や紫色のもの(ブラックベリーなど)もあるが、フランボワーズは主に赤いものを指す。小さな粒状の果実が集まって、丸みを帯びた形をしており、サイズは1〜2cmくらいが主流。甘酸っぱく、新鮮なものは香りが良い。 市場に出回っているものはアメリカ産のものが中心で、他にはニュージーランドやヨーロッパ産のものが流通している。また、ロシアでも多く生産されている。国外から輸入されたフレッシュのフランボワーズには旬はなく、通年出回っているが、国産のものは6月〜9月頃までが旬である。 国内での主な産地は、北海道・長野県など。国内での生産数は少なく、市場に出回ることはほとんどない。輸入物も同じく、フレッシュのフランボワーズは、スーパーなどで一般消費者向けに棚に並ぶことが少ない。 生食だけでなく、ジャムやソースにして利用されることも多い。フレッシュ以外にもIQF(個別瞬間冷凍)のものなどが輸入されているが、フレッシュのものと比べると酸味が強い。 主にヨーロッパやロシアで親しまれ、日常的に食べられている果物。 洋菓子の中でも、特にフランス菓子には欠かせない食材として親しまれている。 保存方法 日持ちがしない。輸入物も2〜3日経てば傷んで身崩れを起こしたり、カビが繁殖したりするため、特に夏場の管理には注意する。