
ミント
カテゴリ:植物・ハーブ

シソ科薄荷属の香草で、多年草である。
葉に多く含まれるメントールの独特の爽快味と清涼感ある香りが特徴的。
お菓子や飲料、化粧品、そのほか多くのものに利用されており、最も親しまれているハーブの一つと言える。
近年では、チョコミントアイスやモヒートの流行により注目を集めている。
ミントの種類
種類は30種類以上あり、日本の在来種ではニホンハッカがよく知られている。ニホンハッカはメントールの含有量が多いため、薬用として大変優れている。
香りも味も強すぎるためお菓子や料理には不向き。
製菓用として使われるミントは、ペパーミントとスペアミントが一般的である。
ペパーミント
香りの清涼感が強く、リキュールやハーブティーに用いられる。葉の色はスペアミントと同じく濃い緑だか、形はスペアミントと比べると尖っている。
スペアミント
香りが比較的穏やかなので、デザートや菓子に添えるのに向いている。葉は濃い緑色でペパーミントと比べると丸みがあり、葉の縁がギザギザしている。
大きめのスーパーや百貨店の青果売場のハーブコーナーで手に入る。
保存方法
保存は湿らせたペーパータオルに包み密閉容器に入れる。時々様子を見て、ペーパータオルが乾いてしまった場合は繰り返し湿らせる。日持ちは3、4日程度。劣化すると葉が黒く変色する。
注意点
冷風や乾燥に弱いためケーキに乗せた状態でショーケースに飾っておくと、しおれてしまう。そのため、デザートに飾りとして使用するのに適している。
栽培方法
使用せず、余ったミントを水に浸けておくと、根が生えてくる。それを土に植えて、自家栽培も手軽に行うことができる。
ただし、ミントは繁殖力が強いため、地下茎で他の植物を圧倒して増えてしまう。そのため、プランターや鉢に単独で植えるのがよい。
更新日:2018年12月11日
作成日:2018年09月10日
更新日:2018年12月11日
作成日:2018年09月10日
パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの協力のもと制作されています。
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関係項目
• チャービル
チャービル【和:茴香芹(ウイキョウゼリ)、英:chervil、仏:cerfeuil(セルフィーユ) 】 チャービルは、セリ科の香草で、一年草である。 緑色のレースの様な繊細な形の葉が特徴で、お菓子に乗せるとナチュラルで可愛らしい雰囲気が演出できる。風味が穏やかなので、菓子に添えても味に影響が少ない。味は薄めではあるがパセリに似ている。 栄養価が高くビタミンC、ビタミンB群、ビタミンA、鉄、カルシウム、マグネシウム、カロテンなどを含む。 大きめのスーパーや百貨店の青果売場のハーブコーナーで手に入る。 直射日光と高温多湿を嫌うため、夏場(7〜8月)は品質が低下したり、品薄になることもある。 ケーキに飾った状態でショーケースに1日並べておいてもあまり劣化しないので、持ち帰りのケーキの飾りに最適。 調理でもサラダや肉・魚料理の飾りとして、彩りを添えるために使われることが多い。 加熱すると風味が飛びやすくなると言われているが、オムレツやスープに入れて温めて食べることもできる。 保存方法 保存方法は湿らせたペーパータオルに包み、密閉容器に入れる。時々様子を見てペーパータオルが乾いている様であれば湿らす。4、5日程もつ。劣化すると葉が黄緑色になってくる。 育て方 種や苗から育てることができる。花が咲くと風味が落ち、その後、実をつけるとと枯れてしまうので、花茎が伸びてきたらすぐに摘み取る様にする。こうすることで、長く収穫し続けることができる。
• 蒸留酒
蒸留酒はスピリッツ(spirit)とも呼ばれ、蒸留して作った酒を指す。世界中に様々な製法で作られたたくさんの種類の蒸留酒がある。蒸留することでアルコール度数の高いものを作ることができるため、アルコール度数が高い酒が多いのも特徴である。蒸留後に加水した場合でも蒸留酒に分類するため、水などを加えることで、アルコール度数を大きく落とすことも可能である。世界各地に、地域に応じた様々な蒸留酒が存在しており、世界四大スピリッツは「ジン」「ウオッカ」「ラム」「テキーラ」といわれている。 製造方法 蒸留酒は水とアルコールの沸点の違いを利用して作られる。アルコールは水よりも沸点が高いため、水より先に気化する。この性質を生かして、気化したアルコールを集めて再び冷やし、液体に戻すことで、アルコール度の高い酒を作ることができる。蒸留には「単式蒸留器」や「連続式蒸留器」などを用いる。 単式蒸留器は蒸留する度に溶液を入れ、蒸留が終了したら溶液を排出するという方式で、アルコール度数は低くなるが発酵によって生まれた風味が残るという利点がある。 連続式蒸留器での蒸留は、何度も蒸留を繰り返し、決まったアルコール度数に近づける。アルコール度数は高くなるが、蒸留を繰り返すことで発酵時にできた成分が除去されてしまい、風味が残りにくくなるという欠点もある。 酒造りにはアルコール発酵が必要だが、実際にはアルコール発酵だけでつくれるのはアルコール度数が16%~20%の醸造酒が限界で、これ以上濃度を上げると発酵に使われる酵母自体が死滅する。そこで、さらにアルコール度数が高い酒を作るため、醸造酒を蒸留させ、エタノールを濃縮した酒が蒸留酒だ。すでに、紀元前4世紀から紀元前3世紀頃にメソポタミア遺跡の中に蒸留器が出土しており、古くから蒸留酒は作られていた。中世には生命の水と呼ばれる酒が出回り、錬金術師によって蒸留酒の技術が確立された。日本では、タイ米を麹にした泡盛がもっとも古い蒸留酒だとされている。 蒸留酒は蒸留したあとに貯蔵し、熟成する。蒸留すぐは飲用に向かないものも多く、時間をかけて熟成することで、香りや味に変化が生まれる。熟成には陶器や金属容器が用いられるのが一般的だが、木製容器などの自然素材の容器を使用することで木の香りや色を酒にうつすということも行われている。 主要な蒸留酒 ウイスキー カルヴァドス キルシュワッサー ラム酒