
プラリーヌ
カテゴリ:糖菓
プラリーヌは、焙煎したヘーゼルナッツやアーモンドなどのナッツ類に、加熱した砂糖を和えてカラメリゼ・糖化したもの。
歴史と由来
プラリーヌは、元々はアーモンドに様々な香りや色をつけて砂糖をまぶしたお菓子だったが、アーモンドにシロップをからめてカラメリゼしたものへと変化していった。発祥は17世紀で、ちょうど『フロンドの乱』の翌年になる。
プロンドの乱は貴族が国王に対して起こした最後の反乱といわれている。
この時、反乱後の和解条約を取り決めるべく、ショワズール公プレシ=プララン元帥が時の有力者を集めた宴を催した。
その席で彼は自分の料理人に即席でつまめるお菓子を作るよういいつけ、その過程でプラリーヌが誕生したといわれている。
プラリーヌは女性に高い人気を誇り、外交上においても重要な働きをした。
更新日:2018年12月11日
作成日:2018年09月12日
更新日:2018年12月11日
作成日:2018年09月12日
パティシエWikiは現場で働くパティシエのみなさんの協力のもと制作されています。
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関係項目
• ボウル
ボウル【仏:bol(男),bassine(女)】 ボウル (bowl) は、調理器具の一種で、食材を練ったり混ぜたりするのに利用するもの。素材は琺瑯(ほうろう)、ステンレス、鉄、銅、プラスチック、耐熱ガラスなど様々なものがあり、用途によって使い分ける。ボウルの中にはハンドルのついたものや注ぎ口のついたものもある。 ステンレスボウル【仏:en inox】 ステンレス性のボウルは酸・アルカリのどちらの食材にも比較的強いため、幅広い場面で利用することができる。材質上錆びることはなく、丈夫で割れて破損するということも起きないため、使いやすいし手入れもしやすい。 ステンレスボウルは、細かい傷がつきやすいので、ハンドミキサーなど金属が当たる場合、気を付けなくてはならない。特に生クリームや卵白を手早く泡立てる際は、ボールの底をこすりすぎないように注意が必要である。ボールの面をこすることによりステンレスがとれると、食材に金気を感じたり、ステンレスの色が生地やクリームに混入して、本来の色に影響を及ぼすことがある。 また、レンジ・オーブンで使用はできない。電子レンジにかける場合は、耐熱性のプラスティックボウルを使用する。ステンレスボウルは熱伝導率が低く、保温性が非常に高いため、火傷などの事故を避ける為にも直火での使用は避けた方がよい。パン生地などの低温での発酵などでは問題なく使用することができる。IHコンロで直に低温加熱することも可能だが、そこが焦げ付かないように注意する。 銅製ボウル 殺菌効果に優れているため食中毒の発生を抑える働きがある。だが、銅は空気中の酸素に触れて変色しやすいため錆びやすく、使い込むほど黒くなっていく。食材を銅製ボウルの中に入れたままにしておくと錆の原因になるので、なるべく長い時間食材を入れておかないようにする。 非常に錆びやすいため、使用前に必ずレモンなどの酸と塩を使って洗う必要があり、使用後もすぐに洗浄する。湯膜を残すため、洗剤を使わずお湯で汚れを洗い流す程度にする。たわしやクレンザーはキズの原因になるので、柔らかいスポンジで洗う。保管の際は、錆防止のため湿気のないところに収納するようにする。 錆びについてはボウルに限らず、銅鍋など銅製の器具の全てに共通する注意点である。 ステンレス製ボウルは熱伝導率が低く焦げ付きやすいが、銅製ボウルは熱伝導率が高く、まんべんなく熱が通るため、ジャムやキャラメルなどのデリケートな食材も熱ムラなく上手く加熱することができる。また、銅は伝導率が高いだけでなく冷却率も高いので、氷を入れるとすぐにボウル全体を冷却することができる。 プラリーヌやナッツ類の糖衣がけを作る際などは、熱伝導率・冷却率が高い銅製のボウルや鍋を使用すると、手早く綺麗な砂糖の結晶を作ることができる。
• ボンボン・ア・ラ・リキュール
ボンボン・ア・ラ・リキュール【仏:Bonbon a la liqueur】 日本でいうボンボン菓子のことで、お酒を閉じ込めた菓子のことをいう。 一般には砂糖でできた殻でお酒を閉じ込めるが、日本ではチョコレートの殻で閉じ込めたショコラ・ボンボンが有名である。中でもウイスキーが使われたものは、ウイスキーボンボンと呼ばれる。チョコレートの甘さとお酒のほろ苦さが同時に楽しめる点が魅力的。 ボンボン・ア・ラ・リキュールの中に入っているお酒はアルコール度数がおおよそ2%~3%のものが多い。 歴史 ボンボン・ア・ラ・リキュールという名前は、フランス語で良いという意味の『ボン(Bon)』を二回重ね、酒入りという意味のア・ラ・リキュールと合わせられたもので、良いお酒入りのものという意味になる。 もともと中世のフランス宮廷で権力者の好物として広まり、日本でも舶来の高級品とし、て富裕層を中心に食べられていた高級菓子である。 中世のフランスでは、ボンボンのための専用の容器として「ボンボニェール」というものが作られたほど、宮廷の貴族や貴婦人の間で流行した。