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転職ストーリー

【転職ストーリー】バイカル学園前店 中村 恵夢さん


2015/07/23

元々理容師で、製菓の専門学校に行かず、未経験からパティシエに転職した中村恵夢さん(20)。 道具の名前すらわからないところから、入社後1年で店舗の製造を一通りできるようになるまでに成長! 入社からこれまでの苦労話、やりがいなどインタビューしてきました!

まずこれまでのキャリアと転職のきっかけを教えてください。

理容師を「なんか違う」と思って辞めたあとに、イタリアンのカフェレストランでアルバイトをしてたんですけど。そこでたまたまティラミスをつくる機会があって、それがきっかけで「これはおもしろい!」とビビっときたんです。

はじめはお店にあったレシピで作ったんですが、やればやるほどハマっていって。 けっこう自由にやらせてくれるお店だったので、本を見ながら「こんなの作ってみたいんですけど」と提案していくうちに、「パティシエとしてこの道でやっていこう」という気持ちが高まりました。 将来お店を持ちたいというのもあったので、まずはパティシエとして基礎からしっかり修業をしたいと考えたのがきっかけです。

転職活動中に苦労したことなどはありますか?

初めての転職で苦労だらけだったんですけど、実は転職サポートしてもらう初回の面談に遅刻してしまって。 しかも履歴書の書き方もテキトーで、初歩的なことを面談のときにキツく指摘されたことを今でも覚えています。その節はすみませんでした(笑)

そのときに言い訳をたくさんしてしまったんですが、強く指摘してもらったおかげで、自分の良くない部分を素直に認めて謝ることの大切さに気付かせてもらいました。 それは今の仕事にもすごく活きていて、ミスしたときには「あれがこうだったから、あの人がこう言ったから…」と言い訳するんじゃなく、まず「僕がやりました、すみません」と素直に謝ることを意識しています。
僕の場合は「社会人として働く」という心構えが不足していたので、転職活動のときにそこでつまずいたんだと思いますね。

異業界からの転職ということで、入社後にイメージとの「ギャップ」はなかったですか?

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ギャップはほとんどなかったですね。
面談でかなり細かく現場のことを教えてもらっていたこともありましたし、雑用が多いことも理美容の現場で想像できていました。 勤務時間が長いというのも特にイメージとのギャップはなくて。 入社直後は本当に基礎ができなかったので仕事後に2~3時間残って練習していましたが、そのつもりで入社したので早く技術を身に付けようとただ必死でしたね。

やみくもに頑張り続けるのって難しいと思うんですが、そこは店長が気にかけてくださっていて、「お、できてるやん。じゃあ次やってみよか。」みたいなかんじで時々褒めてもらえるのがすごくうれしくて、このために頑張ってきたんかな、と思う瞬間でもありました。

ただ、パティシエの仕事って普通のサラリーマンの感覚だったら続かない仕事だと思います。 専門職なので、決まった時間働けばお給料がもらえるわけじゃなく、技術を身に付けないといけない職業ですよね。 自分は目上の人に言葉づかいで気を遣うとか、立場をわきまえて遠慮するとかそういうのがあんまりわかってなかったんですけど、『技術を身に付けるために』と言う目的意識を持って遠慮せずに店長に質問したり行動したり、技術を追求することができていたのが結果的に今の成長につながっていたのかなと思います。

とにかく「やりたいこと、好きなこと」ができている気持ちが大きかったのであまりギャップを感じたことはなかったです。 あとは未経験で何も知らない真っ白な状態だったから頑張れたのかもしれないですね。

入社後につまづいたことはありますか?

専門学校に行っていないので、器具の名前も材料の名前も、作業工程も何もかもちんぷんかんぷん! 作業の流れや段取りがわからないので、「何をしたらいいの?! 」とパニックになりました。 あと、初めのころは仕事ができなさすぎて職場で浮いていたのがつらかったです。
ただそこで引きこもっていても何も解決しないので、まずゼロから10まで事細かにすべて聞くことからはじめました。 勝手にやって失敗するのが一番良くないので、まず聞いて、2~3回やって、大丈夫なら一人でやってみよう、と自分で少しずつ身につけていったかんじです。
性格的に繰り返しの練習をコツコツやることは苦にならないので、1回聞いたらできるようになるまでコツコツ個人練習しましたし、道具や材料の名前もやりながら覚えていきました。

入社後にやりがいを感じたポイントはどこですか?

バイカルは店舗がいくつもあるんですが、各店舗で得意な分野が違うんです。 生菓子が得意なところもあれば、ウェディングケーキ、パン、チョコレート、飴細工とか、それぞれのプロフェッショナルが各店に在籍しています。
その人たちに直接技術について質問できたり、指導を受けられるのがすごく楽しいです! 講習会に行ったりしなくても同じ会社内に先生がいるようなものなので、すごく恵まれていると思います。
そうやっていろんな技術やいろんな先輩の活躍を身近で見ることができているので、自分も「あれがしたい、これがしたい、これが実現したら次はこれ!」みたいにやりたいことがどんどん出てきて、それが楽しくてモチベーションにもつながっています。 まずは今度、くずは店にパン作りを教えてもらいに行こうと思ってるんです。

これからの目標を教えてください!

実務経験が2年あると製菓衛生師の資格がとれるので、まず1年後には資格をとりたいです。 あと来年のコンテストには出たいので、今年から練習をはじめようと思っています。 お店の代表として出場することになるので、だれが見てもすごい!と思ってもらえるものをつくれるようになりたいです!

転職活動をしている人に向けて一言どうぞ!

自分が言うのは微妙かもしれないですけど、心の持ちようとして、「ラフさ」は大切だと思います。 未経験でパティシエになる場合、何も知らなくてできないのは当たり前なので、肩の力を抜いて緊張し過ぎないで。
自分が好きでパティシエという仕事を選んだはずなので、やりたいからやる、仕事を楽しむ!という気持ちで、「これができるようになりたい、じゃあやってみよう!」からはじめて、「まず先輩に聞いてみよう!そして練習しよう!」と続けていくと、ひとつずつ「できた!」が増えて楽しくなってきます。

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バイカル学園前店店長:新家さんのコメント

まったくの未経験での入社でしたが、この1年ですごく成長したと思います。 パティシエの仕事が好き!というのが仕事ぶりからも伝わってくるので、エネルギッシュでまわりにも良い影響を与えてくれていますよ。 努力家で練習をコツコツ続けるところはすごく良いと思いますし、そのまま積極的に仕事に取り組みながら、努力することを怠らずにどんどん活躍してもらいたいですね。

バイカル

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京都の下鴨で創業して60年、現在13店舗を展開する老舗洋菓子店。 初代社長がフランスで学んだ伝統的なフランス菓子をベースに、お客様の安心を追求したお菓子を作り続けています。 またフランスのショコラティエが認める「ヴァローナ」のチョコレートを日本で他の洋菓子店に先駆けて取り入れるなど、素材と製法にもとことんこだわったケーキが自慢。コンテストにも積極的に参加するなど、多方面から注目される人気店です。

http://www.baikal.jp/

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